Windows Vistaの導入・インストール

2007年1月30日に、Windows Vistaが発売されたので、早速Windows Vista Home PremiumのDSP版(32ビット版)を購入してインストールしました。これからインストールするための参考までに、Vistaのインストールの方法、手順、インストール後の初期設定について説明します。

なお、このファイルは「My Free-style PC」の「PC自作コーナー」のファイルです。
検索エンジン経由で、このページを訪問いただいたのであれば、サイト内の他のファイルも是非ご覧ください。


 目 次

1 Vistaのインストールの方法

今回は、Windows Vista Home Premium・32ビット版のDSP版を購入しましたが、Windows VistaのDSP版には、DVD版とCD-ROM版があり、また32ビット版と64ビット版があります。

 その選択は、DVDマルチドライブを搭載しているパソコンであればDVD版で良く、また一般のユーザーはデバイスドライバが入手し易い32ビット版が無難です。

 Windows VistaのDSP版は、もちろん新しく自作したパソコンに新規インストールが可能です。
 ただし、Vista DSP版では、新規インストールのほかに、WindowsXPを起動した状態でWindows Vistaのインストールディスク(DVD)を挿入し、インストールを開始することで、XPの設定等を引き継ぐことができるアップグレードインストールも可能です。

 そして、既存のWindowsXPパソコンにインストールする場合は、新規インストールでもアップグレードインストールでも可能であり、その方法は次の3通りあります。


 1 WindowsXPを残さず、Vistaを新規インストール

 2 XPの設定等を引き継ぎ、Vistaをアップグレードインストール

 3 WindowsXPを残し、別のドライブにVistaを新規インストール


 1番目の方法は、WindowsXPが通常はC:ドライブにインストールされており、このOSがインストールされているシステムドライブをフォーマットし、クリーンインストールするため、新しく組み立てたパソコンのC:ドライブにVistaを新規インストールするのと同じ、解りやすくて気分的にスッキリするという面はあります。

 2番目の方法は、現在のWindowsXPのマイドキュメントなど個人用ファイル、アカウント、ネットワーク、プラウザ、メールなどの設定およびプログラムが保持され、引き継ぐことができるため、Vistaのインストール後の再設定やアプリケーションのインストールなどの手間が省けるというメリットがあります。

 3番目の方法は、WindowsXPをそのまま残し、別のドライブにVistaをインストールするため、Vistaで動作しない周辺機器やアプリケーションがあっても、WindowsXPを起動して使うことができるという大きなメリットがあります。

 今後徐々に、Vista対応のデバイスドライバやアプリケーションが提供されるのでしょうが、現状では使えないアプリケーションも多く、Vistaに替えたら不便になったでは意味が無いので、デュアルOSとしてWindowsXPとVistaの起動の選択ができる3番目の方法が最もお勧めです。

 ハードディスクが1台で、パーティションを切っていない場合、つまりC:ドライブしかなければ、1番目か2番目の方法となりますが、いずれも既存のアプリケーションや保存データをバックアップする必要があります。

 バックアップには、光学メディア(DVD、CD-ROM)を使うこともできますが、空き3.5インチベイがあればHDDの増設が可能であり、どうせHDDを増設するのであれば、やはりXPを残しVistaをインストールした方が良いでしょう。

 以下のインストールの手順の説明は、既存のWindowsXPをそのまま残し、新しくハードディスクを増設し、このHDDの新しいパーティションにVistaをインストールする方法です。なお手順としては、新規インストールと全く同じであり、インストール先のドライブを間違えないように、新しいパーティションに指定することに注意すればよいのです。

2 Vistaのインストールの手順


インストール前の確認

新しいハードディスクは初期化が必要ですが、既存のパソコンへのHDDの増設では、WindowsXPの「ディスクの管理」でパーティションを切ってフォーマットする方法が最も簡単です。

 そのためWindowsXPを起動し、先にディスクの管理でHDDを初期化してから、Vistaをインストールする方法が簡単ですが、ここでは、新しく組み立てたパソコンと同じ普通の手順であるWindows VistaのDVDを使って、HDDを初期化し、Vistaをインストールする方法を説明します。

 なお、WindowsXPのディスクの管理の使い方は、「ハードディスクの初期設定」で解説しており、そちらをご覧ください。

 WindowsVistaのバージョンはHome Premiumを使用しています。
 Ultimateについては「WindowsVista RC1テスト」で評価版のインストールの概要について説明していますが、Vistaのバージョンによってインストールの手順の大きな違いはないでしょう。

 パソコンの電源を入れ、念のためBIOSの設定画面(一般的には「Delete」キーを押す)に入って、BOOTメニューの起動ドライブの優先順位を確認し、もし1st Boot DeviceとしてCD-ROM(DVDも含む)が指定されていなければ、1st Boot DeviceをCD-ROMに変更します。

 初めからWindowsをインストールできるように、初期設定で、1st Boot DeviceにCD-ROMが指定されているマザーボードも多く、その場合は確認するだけで良いのですが、最近の新しいマザーボードで、初期設定では起動ドライブの中にCD-ROMが含まれていないケースがありました。

 新規組み立てでのインストールでは、CD-ROMの優先順位が2nd、3rdと順位が低くても支障が無い場合が多いのですが、CD-ROMが起動ドライブに全く含まれていないとOS(XPやVista)のインストールはできません。

 また、HDD間の優先順位も確認してください。BIOSで認識されているHDDの順番としてXPがインストールされているHDDより前の順位のHDDにVistaがインストールされると、OSの起動選択画面が表示されずに、Vistaが直接立ち上がるようになる可能性があります。

 特にSATA接続のHDDを増設してVistaをインストールする場合は注意が必要であり、「VistaとXP・デュアルOS」を先に目を通されることをお勧めします。

 もし起動ドライブの優先順位の変更が必要であれば、詳しくは「通電テスト・BIOS確認」を参考としてください。

 なお最近はパソコンの光学ドライブが、DVDもCD-ROMも両方読み書き可能なDVDマルチドライブが多く、別にCD-RWまたはCD-ROMドライブを使っていなければ、BIOSでCD-ROMと表示されていても、それはDVDマルチドライブのことでBIOSで認識している型番を確認すると解ります。


VISTAのインストール

パソコンの電源を入れて、WindowsVistaのインストールディスクをDVDドライブに挿入し、一旦電源を切り、再度電源を入れます。

 電源ONの後、「Press any key from boot CD or DVD」と表示されたら、すぐに何かキーを押します。(スペースキーでもEnterキーでも何でも良い)

 続いて右の画面の「Windows Boot Manager」が表示された場合は、「Enter」キーを押すと続行し、DVDからインストールに必要なファイルを読み込みます。

 下の画面の言語、時刻、キーボードの選択画面で、確認して「次へ」をクリックします。

右上のインストールの開始画面で、「今すぐインストールする」をクリックすると、インストールに進みます。

 なお、この開始画面の左下の「コンピュータを修復する」をクリックすると、スタートアップ修復、システムの復元、コマンドプロンプトの起動などのシステム回復オプションのゲートウェイ画面が表示されます。つまりVistaを新しくインストールするのか、既存のVistaの起動トラブルなどの回復を試みるのかの別れ道です。

インストールに進むと、右の「ライセンス認証のためのプロダクトキーの入力」画面となります。

 プロダクトキーは、ケース裏面に貼られているラベルに記載されている25桁の英数字をキーボードを使って入力します。

 5桁ごとの区切りの「−」は勝手に入るので入力不要であり、25桁の英数字のみ順番に入力します。

 全て自動的に大文字となり、「B」と「8」、「W」と「M」は見間違え、「Q」と「9」は音が同じで間違えやすいので、5桁ごと確認して入力すると良いでしょう。

 また、この画面下段の「オンラインになったときに、自動的にWindowsのライセンス認証の手続きを行う」のチェックボックスのチェックを外します

 ライセンス認証について詳しくは後述しますが、チェックされていると、インストール3日後から自動的にライセンス認証が行なわれるため、場合によっては動作しないパーツの交換等が不自由になるからです。

 一週間ぐらいは様子を見て、各パーツの動作が正常であるることを確認してから、手動でライセンス認証をした方が良いでしょう。

左下のライセンス条項に同意する画面では、画面左下の「条項に同意します」のチェックボックスにチェックを入れて、「次へ」をクリックしないと先に進みません。

右上のインストールの種類の画面では、新規インストール(クリーンインストール)の場合は、「カスタム(詳細)」をクリックします。

 なお、この画面で「アップグレード」は、WindowsXPを起動した状態でVistaのインストールディスクを挿入し、インストールを開始しないと選択することができません。つまりDVD(インストールディスク)から起動した場合は「カスタム(詳細)」しか選べないため間違えようがありません。

続いて、Vistaのインストール場所を選ぶ右の画面が表示されます。

 今回は、初期化していない新しい320GBの増設HDDにインストールします。

 画面の例では「ディスク0」は既設のHDD、「ディスク1」が増設したHDDであり、このようにHDDは「0」から数えることはXPのディスクの管理でもお馴染みです。

 この「ディスク1 未割り当ての領域」にパーティションを作成してVistaをこれからインストールします。

 この未割り当ての領域、つまり増設HDDの容量が298.1GBと表示されています。

 HDDメーカーは、1GB=1,000,000,000バイトとして容量表記しており、OSなどシステムで表示すると容量は少なくなります。

 システムでは、1024バイト=1KB、1024KB=1MB、1024MB=1GB、つまり1024×1024×1024=1073741824バイト=1GBと認識しています。

 そのため、システム上で298.1GBは、298.1GB×1.024×1.024×1.024≒320GB(メーカー表記)で良いのです。

 余談ですがコンピュータの世界では、ONとOFFから始まり、倍倍で数える、つまり1-2-4-8-16-32-64-128-256-512-1024という数値に意味があるのです。

 メモリーは512MBの倍は1024MBで1GBと呼びますが、HDDの表記は、ずるいような気もしますが最近は大容量となって10進数で表記することが一般的です。

 話を元に戻して、パーティションを作成するためには「ディスク1 未割り当ての領域」をクリックし選択して、画面右下の「ドライブオプション(詳細)」をクリックすると、前の画面の下部にパーティションの削除、フォーマット、新規作成などのメニューが並んだ左下の画面が表示されます。

 この右端の「新規」をクリックすると、右下の画面のようにサイズを入力する枠が表われ、パーティションの容量を入力し、その右の「適用」をクリックすると一つのパーティションを作成できます。

 なお、増設したHDDを分割しないで一つのドライブとして使うのであれば、このサイズを入力する枠に未割り当ての全容量が表示されているので、そのまま「適用」をクリックして1パーティションとして割り当てて「次へ」をクリックすれば進みますが、298.1GBと大容量のドライブは管理も大変であり、3〜4ドライブに分割した方が良いでしょう。

このサイズの入力で注意することは、サイズの入力欄は単位がMBであり、右上の画面のように「80000」と入力すると、作成後は80000MB÷1,024=78.1GBとなるということです。

 別に間違っているわけではなく、これで構わないのですが、80GBのパーティションを作成したければ、サイズを「81920」と入力すれば、81920MB÷1,024=80GBであり、ちょうど80GBのドライブが作成できるため気持ちはスッキリするでしょう。

 1,024掛けるだけですぐ計算できますが、参考までに、切りの良いサイズとなるようにサイズ欄に入力する数値を下の表に記載しておきます。

ドライブサイズ
GB
50GB 60GB 70GB 80GB 100GB 120GB
サイズ欄に
入力する数値
51200 61440 71680 81920 102400 122880

パーティションの関係で注意が必要なことは、作成するパーティションの数について制約があることです。

 Windowsでは、一般的には基本MS-DOS領域(プライマリパーティション)が一つと、拡張MS-DOS領域(拡張パーティション)が一つ、この拡張パーティション内に複数の論理ドライブを作成することが普通でした。

 そして数の制約としては、プライマリパーティションは4つまで(拡張パーティションも含む)と制限がありますが、拡張パーティションを小分けする論理ドライブの数は無制限に作成できるため、実質的には好きなだけドライブを分割して使うことができました。

 しかし、このVistaのインストール中に作成するパーティションは、全てプライマリパーティションになります。

 すべてプライマリパーティションになっても不自由はないのですが、数としては4つまで、つまり4つまでのドライブにしか分割できません。

 そのため5つ以上のドライブに分割しようとすれば、少なくとも一つは拡張パーティションにしなければならないのですが、プライマリパーティションが一つと拡張パーティションが一つの昔からの構成にするには、ここではVistaをインストールするパーティションのみ作成し、残りは未割り当てのままにしておいた方が良いでしょう。Vistaインストール後に、未割り当ての領域に容易にパーティションを作成できます。

 なお「ドライブオプション(詳細)」の「削除」では、パーティションを削除して未割り当ての状態に戻すことができるので、気に入らなければ削除して、何度でもパーティションを作成しなおすことができます。

 また、新しく作成した各パーティションのフォーマットは、フォーマットするパーティションを選択し、この画面の下段のメニューの「フォーマット」をクリックして可能です。

 ここでは取り敢えず、Vistaをインストールするパーティション「ディスク1 パーティション1」のみフォーマットを行なうこととし、フォーマットの方法はクイックフォーマットではなく、不良クラスタのスキャンが行なわれる通常のフォーマットが無難でしょう。

 ちなみにXPのインストールでは、フォーマットに続いてインストールに進みます。Vistaでも、未フォーマットのままのパーティションを選択して「次へ」をクリックしても、Windowsファイルのコピーに進み、自動的にフォーマットされますが、セオリーどおり、フォーマットしてから次に進んだ方が安全でしょう。

 しかし、システムドライブ以外のドライブのフォーマットは、Vistaインストール後でも簡単にできるため、フォーマットは後回しにしても構いません。

上の左の画面は、容量78.1GBの「ディスク1 パーティション1」が作成されています。
 この後、さらに残りの「ディスク1 未割り当ての領域」を選択し、容量80GBの「ディスク1 パーティション2」を、続けて「ディスク1 パーティション3」と「ディスク1 パーティション4」を同じように作成して完了した状態が右上の画面です。

 注意することは、4つ目の最後のパーティションである「ディスク1 パーティション4」は残り領域を全部割り当てることです。

パーティション作成後、右上の画面のように、Vistaをインストールするパーティション「ディスク1 パーティション1」を改めてクリックして選択し、「次へ」をクリックすると右の画面が表示されます。

 この例では、「ディスク1 パーティション1」にインストールしていますが、Vistaをインストールするディスクとパーティションは、HDDが3台、4台と多いと勘違いしやすいため、自分で決めていたパーティションを間違えないように選択するよう特に注意してください。

 この後、インストール中に数回再起動されますが、自動的に再起動するときは、「Press any key from boot CD or DVD」と表示されても、そのまま何もキーを押さなければ進行します。

 もし何かキーを押すと、また最初からインストールが始まり、何べんでも同じことを繰り返して先に進めないので注意が必要です。これはXPのインストールでも同じように注意が必要です。


 次に右の画面からは、設定に入ります。
 右の画面では、ユーザーアカウントとパスワードを入力します。

 ここでパスワードは、入力しても、後で入力することとして入力しなくても、どちらでも構いません。

 適当なパスワードを思いつかなければ、パスしてください。

 続いて、左下の画面でコンピュータ名を入力しますが、Vistaではユーザーアカウント名に関係した候補名が表示されるのでそのままでも良いでしょう。これも変更しても、どちらでも構いません。

右上のセキュリティ関連の画面では、一番上の「推奨設定を使用します」をクリックし、選択した方が無難です。

左上の時刻と日付の設定の確認画面で、「次へ」をクリックし、右上の画面で「開始」をクリックすると、コンピュータのパフォーマンスの確認が行なわれます。

 その後、右のVistaのデスクトップ画面が表示されて、インストールは完了です。

 なお、ユーザーカウントの設定でパスワードを設定すると、この前にパスワードを入力する画面が表示されます。

 また、ウェルカムセンターの「詳細を表示します」をクリックすると「システム」画面が表示され、パフォーマンス評価のスコアが表示されています。

 Vistaのパフォーマンス評価について詳しくは、「WindowsVista RC1テスト」を御覧ください。


インスト−ル後のフォーマット

 パーティションを作成したときに、フォーマットを後回しにすると、Vista起動後にフォーマットが必要です。

 「スタート」メニューから「コンピュータ」を開いたのが右の画面であり、未フォーマットのドライブを選択して、右クリックし表示されるメニューの中の、フォーマットを選択すると開始画面が表示されます。

 フォーマットは、「通常のフォーマット」と「クイックフォーマット」と2通りあり、「クイックフォーマット」にチェックして開始すると、短時間にフォーマットできます。

 しかし、マイクロソフトのサポート情報では、クイックフォーマットはディスクの不良クラスタのスキャンが行なわれないため、以前HDDをフォーマットしたことがあり、HDDが破損していないことが確実な場合にのみ使用するように勧められています。

 そのため購入したばかりの未使用のHDDでは、初期不良をチェックする上でも通常のフォーマットが好ましいことになります。


パソコン起動時のOSの選択画面

既存のXPを残したままVistaをインストールするとVistaとXPのデュアルOSとなり、パソコンの起動時に選択する右の画面が表示されます。

 この起動選択画面の編集は、XPでは「boot.ini」テキストファイルの書き換えで可能でした。

 しかし、Vistaではコマンドプロンプトから「bcdedit」を起動して、ブート構成データ (BCD) ストアを編集する方法に変更されました。

 ただし、Vistaの起動選択画面の表示時間や、デフォルトでVistaか以前のバージョンのWindowsかどちらを選ぶのかという程度のことであれば、Vistaの「コントロールパネル」→「システムとメンテナンス」→「システム」→「システムの詳細」→「詳細設定」タブの「起動と回復」で可能です。

 またVistaの起動選択画面で「以前のバージョンのWindows」を選択すると、以前のWindowsが複数インストールされている場合は、続いて従来のXPの起動選択画面が表示されます。

 このXPの起動選択画面は、本来「boot.ini」ファイルの書き換えで編集が自由にできるのですが、Vistaインストール後は、XP上で「boot.ini」ファイルの書き換えが不可となりました。ただし、簡易な変更は、XPを起動して、システム構成ユーティリティ(msconfig)のboot.iniタブで変更可能な事項もあります。

Vistaの起動選択画面でのエントリーの追加、削除、名前の変更などの編集については、やはり「bcdedit」を使わざるを得ないようです。

 そのためVistaのインストールディスクから起動して、右の画面のシステム回復オプションに入って、この最下段の「コマンドプロムプト」を起動して、Vistaの評価版の不要なエントリーを除外しました。

 「bcdedit」での編集は、コマンド入力が必要なため、ビギナーには敷居が高いかもしれませんが、ある程度DOSの知識があれば、シンプルな面もあり難しくはないでしょう。

 また起動選択画面の編集の必要性は、HDDの接続インターフェースやHDDの構成変更、またBIOSでのHDDの起動優先順位が影響を与えること、Vistaをインストールした後からXPをインストールしたときのXPでのMBRの上書きの問題などもあり、トラブルの対処方法や「bcdedit」での起動プロセスの編集方法など「VistaとXP・デュアルOS」というタイトルのファイルで詳しく解説しています。

3 Vistaのインストール後の初期設定

WindowsVistaのインストール後、続いてデバイスドライバのインストールが必要です。
 2006年11月に、WindowsVista RC1(評価版)をインストールしたときは、まだ発売前でありVista用のドライバとして提供されているものは限られていました。Vistaが発売され、すぐに全て揃うということではないものの、ハードウェアメーカーから順次対応ドライバが発表されています。

 一般的にはデバイスドライバとしては、マザーボードのチップセットドライバやオンボードデバイス用ドライバ、ビデオカードのドライバ、ネットワークアダプタのドライバ、プリンタドライバがそれぞれ必要であり、主なメーカーのVista用のドライバは、下の表のメーカーサイトで入手できます。

チップセットドライバ
(チップセットベンダー)
Intel AMD-ATI NVIDIA VIA SiS
マザーボード関連ドライバ
(マザーボードメーカー)
ASUS GAGABYTE MSI ABIT Aopen 
Intel Biostar Elite FOXCONN DFI
ビデオカードドライバ NVIDIA AMD-ATI Intel Leadtek Sapphire
無線LANアダプタドライバ BUFFALO I-O DATA COREGA PLANEX NEC
プリンタドライバ CANNON EPSON  

チップセットドライバは、Intel、AMD-ATI、NVIDIAなどチップベンダーから提供されていますが、使用しているマザーボードのVista対応ドライバをマザーボードメーカーで提供している場合は、オンボードLAN、サウンドなどのドライバも一緒に入手できるため、まずマザーボードメーカーのサイトを確認することをお勧めします。

 ビデオカードのドライバは、GPUベンダーであるNVIDIAやAMD-ATIのVista対応リファレンスドライバを入手してインストールすると良いでしょう。新しいビデオカードを購入しても、製品に付属するCD-ROMには古いバージョンのドライバが収録されていることが多く、新しいGPU搭載製品を購入したときでも、チップベンダーサイトで提供している最新リファレンスドライバを使うことが普通です。

 無線LANアダプタのドライバは、無線LAN機器メーカーから入手するよりありませんが、ドライバのみ提供しているメーカーと、ユーティリティソフトも合わせてVista対応のものを提供しているメーカーとあります。しかし無線LANアダプタの中には、Vista対応が不可の機器もありますので、その場合は新しいアダプタを購入せざるを得ないでしょう。

 プリンタドライバは、WindowsVista 評価版をインストールしたときに、Epsonの少し古いプリンタは専用プリンタドライバをインストールしなくても印刷できました。

 しかしEpson、CANONともに、メーカーサイトでVista対応ドライバが提供されている場合はダウンロードしてインストールした方が良いでしょう。また写真印刷用などのユーティリティソフトを使うのであれば、Vista用ソフトもメーカーサイトでダウンロードできます。

 こうした必要なデバイスドライバは、Vistaをインストールする前にダウンロードして入手し、圧縮ファイルは先に解凍して既設のHDD内の適当なフォルダにまとめて保存しておくと便利です。また再度使うときのためにCD-ROMに焼いておいても良いでしょう。

 デバイスドライバのインストールする順番は、チップセットドライバ、マザーボード関連ドライバ、ビデオカードドライバ、無線LANアダプタドライバ、プリンタドライバというように、マザーボード関連、内臓接続パーツ、外付け周辺機器という順番がセオリーで無難でしょう。

Intelのマザーボード「DG965SS」を使用しているメインパソコンでは、まずインテルのサイトで次の5つのVista対応アップデートファイルが提供されています。

 ・ インテル チップセット・ソフトウェア・インストレーション・ユーティリティー
 ・ インテル ME: マネジメント・エンジン・インターフェイス・ドライバー
 ・ Intel PRO Network LAN Connection Software(LANアダプタ)
 ・ Sigmatel 92XX(オーディオ)
 ・ インテル グラフィックス・メディア・アクセラレーター・ドライバー(内臓グラフィックGMA3000用)

 他には、ビデオカード「Radeon X1600XT」のドライバをATIのサイトから入手し、I-O DATAの無線LANアダプタ「WN-G54S/US」の最新ドライバを入手して、順にインストールしています。

 Vistaでは、ドライバやソフトウェアをインストールしようとすると、セキュリティ警告の画面が表示され、「続行」をクリックし、続いてユーザーアカウントの制御の画面が表示され、「許可」をクリックし、その後にインストール画面に入ります。インストールを意図して行っており、手間がかかるとも感じますがセキュリティへの配慮がされています。

 ビデオカードを使用しているため、GMA3000用ドライバを除いて一通りインストールしましたが、無線LANアダプタ「WN-G54S/US」のドライバ以外は、ダウンロードした実行ファイルからインストールができ、それほど難しくはありません。

「WN-G54S/US」のドライバは、説明ではアダプタを取り外した状態でVistaを起動し、アダプタを装着すればドライバを探しにいくという、これもUSB機器ではよくある手順となっています。

 しかしアダプタを認識せず何の反応も無いため、一旦再起動し、「コントロールパネル」→「システムとメンテナンス」→「システム」とクリックし、左側タスク欄の「デバイスマネージャ」をクリックして確認すると、再起動の結果「ほかのデバイス」として「WN-G54S/US」を認識しました。

 この「WN-G54S/US」を右クリックしプロパティを開き、「ドライバの再インストール」をクリックして、ダウンロードしたドライバのあるフォルダを指定してドライバの更新を行い、右の画面のようにインストールできました。

 他のドライバも含めて、再度デバイスマネージャで正常にインストールされているかどうか確認して、ドライバのインストールは終了です。

 次に、ネットワーク接続の設定は、「コントロールパネル」→「ネットワークとインターネット」→「ネットワークの状態とタスクの表示」→「ネットワークに接続」からワイヤレスネットワークのセットアップに入り、アクセスポイントを選択し、ESSIDとWEPキーを指定して接続できます。

 なおドライバ以外のアプリケーションは、Vista対応かどうか確認しながら、必要になったときにインストールすれば良いでしょう。

 主要なデバイスドライバは問題がなくなりつつあるのでしょうが、少し古いデバイスやマイナーなデバイスでは、「WN-G54S/US」のようにドライバを手動でインストールする必要がある場合が想定され、マイクロソフトのサポートでドライバを手動でインストールする方法が詳しく説明されています。

 またサポートには、Vistaをインストールした後のトラブルとして、日本語キーボードとして認識されない誤認、光学メディアの使用で発生する問題、USBデバイスに関する問題など、既知の想定されるトラブルの対応方法の説明がされていますので、不具合があればVISTAのサポートページを確認してください。

 この日本語キーボードの誤認はWindows98でも時々あったことですが、他のトラブルもVISTAに限らずWindowsパソコンでは起こりうるトラブルが多いようです。

 より深刻な起動トラブルについては、VISTAで「スタートアップ修復」という新しい機能が追加されましたが、これもサポートにWindows Vista インストール ディスクを使ってスタートアップ修復を実行する方法の説明があります。


<ライセンス認証>

 Vistaのライセンス認証は、「コントロールパネル」→「システムとメンテナンス」→「システム」の画面で、状態が確認でき、この「システム」の画面から認証を行うことができます。


 もちろんインストールしてから30日以内にライセンス認証を行なわないと、Vistaを使い続けることができなくなり、期間内にライセンス認証が必要ですが、「システム」の画面で残り日数が確認できます。

 Vistaの「ヘルプとサポート」で「ライセンス認証」を検索すると、右の画面の事項について説明されています。

 このヘルプの「Windows のライセンス認証 : よく寄せられる質問」では、ライセンス認証の概念的な説明とライセンス認証の方法について記述されています。

  しかし、再認証やインストール回数の制約については、「Windows のプロダクト キーとコンピュータのハードウェアに関する情報を組にするため、同じコンピュータであれば Windows は何回でも再インストールできます。ハードウェアに大幅な変更を加える場合は、Windows を再度ライセンス認証する必要があります。」という程度の説明です。

 そして大幅な変更とは、「コンピュータで、ハード ディスクとメモリを同時にアップグレードするなど」と記述されており、自作パソコンではパーツを増設するときに困りそうな説明です。

 つまり、ライセンス認証の仕組みとして採用されているプロダクトアクティベーションの具体的な説明はなく、どの程度のパーツが交換できるのかという問題は霧の中です。

 またマイクロソフトのサイトでも、今のところVistaについてのプロダクトアクティベーションの詳しい説明はされていません


 Vistaの発売前に、Vistaのプロダクトアクティベーションは、マザーボードの交換等ハードウェアの大幅な変更のときに必要な再アクティベーションの回数が制限されるなど厳しくなるとの情報が流れましたが、結局プロダクトアクティベーションはWindowsXPと同等と説明されています。

 XPと同じであれば、パーツを交換してもハードウェアハッシュ(識別情報)が7点以上一致していれば再アクティベーションは必要なく、デスクトップパソコンでは次のようなネットワークアダプタを重視した取り扱いとなっています。

ハードウェアハッシュ
対象項目(計10個)
ハードウェア
ハッシュ点数
再アクティベーションが
必要な場合
再アクティベーションが
不要な場合
ネットワーク (LAN)ア
ダプタのMACアドレス
3点 LANアダプタが同じ場合は、他のハードウェアハッシュが6点以上異なると再アクティベーションが必要


LANアダプタを交換した場合は、他のハードウェアハッシュが3点以上異なると再アクティベーションが必要
つまりLANアダプタの交換を含めて4個のハードウェアハッシュ項目が異なれば再アクティベーションが必要
LANアダプタが同じ場合は、他のパーツのハードウェアハッシュは5点まで変更可能


LANアダプタを交換した場合は、他のパーツのハードウェアハッシュは2点まで変更可能





ディスプレイアダプタ
SCSI アダプタ
IDE アダプタ
メモリー容量
CPU タイプ
CPUのシリアル番号
HDD
HDDのシリアル番号
光学ドライブ
各1点

(計9点)

また識別情報は120日でリセットされ、再度インターネットでライセンス認証が可能となりますが、このリセットの問題もVistaでは今のところ不明です。

 つまりDSP版は、ライセンス上はバンドルで購入したパーツと共に使えば良いのですが、そのライセンスの認証の方法であるプロダクトアクティベーションでは、バンドルパーツかどうかは関わりがなく、VistaもXPの考え方と同じであればネットワークアダプタが重視されます。

 まだVistaが発売されたばかりで、既存のパソコンで支障なく使い続けることができるのか、安定したドライバが入手できるのかどうか確認が必要であり、場合によってはパーツを増設、交換しなければならない可能性があります。

 また多くのトラブルは、マザーボードを交換すると一気に解決することが多いのでしょうが、最近はLANコネクタがマザーボードに標準装備であり、マザーボードを交換するとネットワークアダプタも変わるため、最認証が必要となることが普通です。

 Vistaをインストールしてもすぐには不具合に気が付かないこともあるため、ライセンス認証は慌てないで、しばらく様子を見てパソコンが正常に動作することをしっかりと確認してから行なうことが賢明でしょう。

 なお全くパーツ構成が同じパソコンには、何回再インストールしても、インターネットでライセンス認証(再アクティベーション)が可能です。

 Vistaのプロダクトアクティベーションについては、今後マイクロソフトから、もう少し詳しい情報がアナウンスされれば、この記述を追加するつもりです。


おわりに

 Vistaインストール後に確認すると良いメモリー診断テストや、トラブル対応のための詳細ブートオプション、スタートアップ修復などの機能、Vistaのパフォーマンス評価については、「WindowsVista RC1テスト」を、OSの起動選択画面の編集方法、デュアルOSとして使う注意事項やトラブル対策については「VistaとXP・デュアルOS」を御覧ください。

 これからWindowsVistaの導入を検討される方は、「My Free-style PC」サイト内のWindows初心者コーナーの「WindowsVistaへの乗り換え」というファイルで、Vistaへの乗り換え方法、乗り換え時期を検討するための情報、新しい機能や利便性などメリットを紹介していますのでご覧ください。

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(2007年3月 4日 当初執筆)

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