1 WindowsXP CD-ROMを使用したHDDの領域設定
新しいハードディスク(HDD)は、購入したままの状態では使えないので初期化(領域設定とフォーマット)が必要です。
WindowsXPでは、Windows98やMeとのデュアルブートで使用する場合は、FAT32ファイルシステムを使用しますが、一般的にはNTFSファイルシステムを使用するため、HDDを複数のパーティションに分割し、NTFSファイルシステムでフォーマットする方法を説明します。
既存のWindowsXPがインストールされているパソコンへのHDDの増設の場合は、HDDの領域設定(パーティションの作成)とフォーマットは、WindowsXPが起動している状態で可能であり、難しいことではありません。
HDDの領域設定とフォーマットの方法はいろいろな方法がありますが、ここでは組み立てたばかりのパソコンの新しいHDDを、WindowsXPのCD-ROMを使用して初期化する最も標準的な方法を最初に説明します。
HDDの領域設定方法(パーティションの作成)
・ パソコンの電源を入れてWindowsXPのCD-ROMを入れ、再起動します。電源ボタンでもOFFできますが、背面スィッチで切ることも可能です。その後、再度電源ボタ
ンを押して電源を入れます。
・ WindowsXPのCD-ROMを読み込み、インストールの手順に入っていきます。
もしCD-ROMを読み込みにいかない場合、マザーボードのマニュアルを見て、BIOSのセッ
トアップ画面に入って、正しくCD-ROMを認識しているかどうか確認するとともに、
Boot Device Priority(起動ドライブの優先順位)の1st Boot DeviceがCD-ROMかどうか確
認してください。
BIOSの設定変更は、パソコンの電源を入れ、普通はDeleteキーを押すと、BIOSのセットアップ画面に入ります。その後、BIOSの種類やバージョンによって表記は違いますが、最近のBIOSではBootメニューの中にBoot Device Priorityがあり、1st Boot DeviceにCD-ROMを指定すれば最優先でCD-ROMから起動します。なお詳しくは、前述の「通電テスト・BIOS確認」を参照してください。
ドライバファイルなどの読み込みの後に、右の画像のセットアップの開始画面が表示されます。 Enterキーを押して続行します。 続いて、ライセンス契約の画面が表示され、「F8」キーを押して同意します。 次にキーボードの種類を選択する画面が表示され、「半角/全角」キーを押します。 再度106JapaneseKeyboadでよいかと聞いてくるため、「Y」キーを押します。 |
いよいよ下の画面、パーティションの選択と未使用の領域にパーティションを作成する画面が登場します。この画面をベースとして、HDDの領域設定を行います。
組み立て直後の新品のHDDは、全て未使用領域です。
このままWindowsXPのインストールを急いでEnterキーを押すと、大容量HDDが一つのドライブになってしまいます。100GB超のHDDをパーティションを切らないで、一つのドライブとして使うことは実用的ではなく、いくつかのドライブに分けるためにパーティションを作成します。
パーティションの作成のためには、「C」キーを押します。
下の画面が表示され、最下段にサイズ(MB)の入力欄があり、割り当てるサイズを入力してEnterキーを押せばパーティションが作成できます。
作成するパーティションのサイズには、あらかじめ作成可能な最大サイズが表示されており、上の画面のように50000MB(約50GB)に分けるためには、一旦「BackSpace」キーで数値を消してから数字入力キーで50000と入力する必要があります。
このときキーボードの数字入力キーが有効になっていないと使えないため、「NumLock」キーを確認しOFFであればONにしてください。
なお、上のHDDは容量200GBのHDDですが、190772MBが割り当て可能な最大サイズ(別に割り当て不可分8MB)と表示されています。10進法ではK(キロ)は1000倍のことですが、コンピュータ内部は10進法ではなく2進法の世界であり、1KBは1024バイト、1MBは1024KB、1GBは1024MBで計算上は合うのです。
メモリーは256MB、512MB、1024MB(=1GB)と容量表示がされますが、最近のHDDは総バイト数を10進法で1000000000で割ってGBで表示することが普通です。
つまり190780MB×1024×1024=200047329280バイト、約200GBなので容量200GBのHDDとして販売されています。なおこのHDDは、Windows上で確認すると186.30GBと表示されており、1024倍すると190772MBになります。
「HDD容量=シリンダ数×ヘッダ数×セクタ数×セクタサイズ」で本来計算して、1バイトも誤差なく合うということが私は好きですから、186.30GBしかないのは損をしたような気がしますが、どこのHDDメーカーの製品も誇大表示のようなものですから止むを得ないことでしょう。
一つパーティションを作成すると前の画面に戻ります。
下の画像のように、49999MBのC:ドライブができました。1MB合わないけれども端数が合わないことは気にしないでください。
まだ未使用の領域が、140781MBあります。
しかし、この状態で「Enter」キーを押して、C:ドライブにWindowsXPをインストールすることもできます。未使用の領域は、WindowsXPをインストールした後で、WindowsXPのディスクの管理でパーティションを切るという奥の手があるからですが、後述のドライブレターの問題がありお勧めはできません。
セオリーどおり全領域を割り当てる説明を続けます。
上の画面で、矢印↓キーを押して、「未使用の領域」に移動し、再度「C」キーを押すと、また下の画面が表示されます。
前と同じように、50000MB(約50GB)のサイズのパーティションを作成します。
ただし今回は、140773MBが割り当て可能な最大サイズと表示されていて、先に作成したC:ドライブ49999MB分、割り当て可能なサイズが減っています。
このように既に割り当てた分は、割り当てれないので、残る割り当て可能なサイズを分割して複数のパーティションを作っていき、何度か同じことを繰り返し、最後は表示される最大サイズをそのまま割り当てます。
下の画像では、49999MBのドライブがC:ドライブ〜E:ドライブと3つ、F:ドライブに残る割り当て可能な最大サイズ40774MBすべて割り当てたという結果が表示されています。
なお最後に8MBの未使用の領域が残りますが、これはユーザーが割り当てることは不可ですから、これでHDD1台の場合は領域設定は完了です。
複数台のHDDを接続している場合
2台以上のHDDを接続している場合、同じように全てのHDDの全ドライブの領域設定を行います。
上のパーティションの選択・作成画面に、76341MBのHDDと190780MBのHDDと、2台のHDDが表示されています。矢印↓キーを押して下に移動し、未使用の領域(各HDD8MBは使用不可です)にパーティションを作成します。
なお、3台や4台とHDDが接続されていても、矢印↓キーを押して下に移動すれば表示されます。
お勧めはしませんがHDDが1台のみの場合は、Windowsをインストールするシステムドライブのみ領域設定し、FORMATして、先にWindowsXPをインストールし、Windows上でパーティションを作成しても、DVDドライブのドライブレター(ドライブ文字)が気になるぐらいで支障はありません。
しかし2台以上のHDDを接続している場合、先に全てのHDDの全ドライブの領域設定をしてからWindowsXPをインストールした方が良いでしょう。
つまり、2台のHDDを、それぞれ3つづつパーティションを切って分割した後に、WindowsXPをインストールすると、1台目のドライブレターは「C:」、「E:」、「F:」となり、2台目は「D:」、「G:」、「H:」となり、その後「I:」がDVDドライブになります。
これは、基本MS-DOS領域を優先してドライブレターを振るためであり、普通の使い方です。
一方、1台目のHDDにWindowsXPをインストールした後からHDDを増設する場合は、1台目のドライブレターは「C:」、「D:」、「E:」となり、DVDドライブが「F:」、2台目の増設HDDは、「G:」、「H:」、「I:」となります。先にあてがったドライブレターを変更せずに増設HDDのドライブレターを割り振るためです。なお後から修正できますが、空きドライブレターしか使えないので退避させる必要があり面倒です。
このように、2台以上のHDDでも解りやすく並ぶのであれば、それでも良いのですが、未割り当ての領域を残したままWindowsXPをインストールすると、解りにくいドライブレターとなってしまうので、WindowsXPをインストールする前に、全てのHDDの領域設定を先に済ましたほうが無難です。
詳しくは、ビギナー向けではありませんが「WindowsXP環境の移行」を参照してください。
システムドライブのフォーマットとWindowsインストール
この後、上の画面でC:ドライブが選択されている状態で、「Enter」キーを押して、WindowsXPをインストールすることが通常の手順です。
「Enter」キーを押すと、C:ドライブのフォーマットに続いてWindowsXPのインストールが始まりますが、他のドライブのフォーマットはパスするため、インストールした後でWindows上でフォーマットする必要があります。
Windows上でのフォーマットは簡単ですね。
マイコンピュータに表示されるドライブを右クリックして表示されるメニューの「フォーマット」を選び、クリックするとフォーマットのホップアップウィンドウが表れます。ただしシステムドライブ(通常C:ドライブ)はWindows上ではフォーマットできません。
なおシステムドライブとは、WindowsXPをインストールするHDDのWindowsXPをインストールするドライブであり、一般的にはC:ドライブで基本MS-DOS領域です。
WindowsXPのインストールについて、詳しくは「WindowsXPの導入」をご覧ください。
また、WindowsVistaをインストールする場合は、「Windows Vistaの導入」と「VistaとXP・デュアルブート」を参考としてください。
WindowsXPインストールの注意事項
1st Boot DeviceがCD-ROMになっていても、デュアルブートの場合のように既にOSが存在するときは、POST中にBIOSの仕様で「Press
any key to boot from CD」と表示され、何かキーを押さないとWindowsXPのインストールに入っていかないことがあります。
この場合、any key、つまりキーボードのどのキーを押してもWindowsXPのセットアップが開始されますが、どのkeyか迷う必要もないことであり、Enterキーを押してください。
ついでに説明すると、WindowsXPのインストール中に自動的に再起動するときは、「Press
any key to boot from CD」と表示されても何かキーを押してはダメです。また最初からインストールが始まり、何べんでも同じことを繰り返して先に進めません。
2 WindowsXPのディスクの管理での領域設定とフォーマット
WindowsXPのディスクの管理でパーティションを作成する場合は、一般的には使用中のパソコンにHDDを増設する場合です。
新規に組んだ場合、WindowsXPをインストールする過程で、接続されているHDD全領域の領域設定を済ますのがセオリーであり、済んでいれば不要ですが、インストール時にシステムドライブのみ領域設定した場合は、Windows上で他のドライブの領域設定が必要です。
また、システムドライブ以外のフォーマットは、Windows上でフォーマットが必要です。
WindowsXPでは、マイコンピュータを右クリックし、表示されるメニューの「管理」をクリックすると下の「コンピュータの管理」画面が表示されます。
この左側の下の方の「ディスクの管理」をクリックすると、接続されているドライブの状況が右側に表示されます。
この「ディスクの管理」で、パーティションの作成やフォーマット、ドライブ名の変更などHDDを扱う上での必要な作業が行えます。
HDDの領域には、基本MS-DOS領域と拡張MS-DOS領域とあり、パーティションという言葉を使えば、プライマリパーティションは基本MS-DOS領域のこと、拡張パーティションは拡張MS-DOS領域のことです。
そして拡張パーティションには、複数の論理ドライブを置くことが可能であり、一般的に一台のHDDは、一つのプライマリパーティションと、2〜3ぐらいの論理ドライブに分けられた拡張パーティションとで構成されています。
上のディスク0は、プライマリパーティションがD:ドライブ、拡張パーティション内の論理ドライブがE:ドライブとF:ドライブです。
ディスク1は、プライマリパーティションはC:ドライブで、WindowsXPがインストールされたシステムドライブですが、拡張パーティションは設定されてなく137.48GBが未割り当ての領域です。
これは、C:ドライブのみパーティションを作成し、フォーマットをしてWindowsXPをインストールしたためです。
ドライブレターを見ると、HDDの割り当て済みのドライブで「C:」〜「F:」まで使用、「G:」がDVDドライブですから、未割り当ての領域に拡張パーティションを作成し論理ドライブを設けると「H:」以下のドライブレターになります。
なお、この例では、ディスク1に既にC:ドライブが存在しますが、データ用に後付でHDDを増設したときのように、まっさらのHDDの場合は、「ディスク1」と表示されているところを右クリックして、ディスクの初期化を選ばないと、パーティションの作成はできません。この後、次に説明する新しいパーティションウィザードによる領域設定が可能となります。
未割り当ての領域の領域設定
未割り当ての領域に、拡張パーティションと論理ドライブを作成するために、「新しいパーティションウィザード」が用意されています。
拡張パーティションの作成 「ディスクの管理」の画面の右側の下の「未割り当て」で右クリックします。 ホップアップメニューの「新しいパーティション」をクリックすると、右の画像の新しいパーティションウィザードが立ち上がります。 「次へ」をクリックします。 拡張パーティションにチェックを入れて、「次へ」をクリックします。 パーテションサイズは、最大ディスク領域140781MBと一致しています。 パーテションサイズに、最大ディスク領域のサイズが表示されていれば、このまま変更しないで、「次へ」をクリックします。 既にプライマリパーティションは存在し、残る割り当て可能な全領域を拡張パーティションに割り当てる必要があるからです。 「完了」をクリックして、拡張パーティションは作成できました。 次は、拡張パーティション内に論理ドライブを作成します。 |
論理ドライブの作成 上で作成して拡張パーティションの「空き領域」で右クリックします。 ホップアップメニューの「新しい論理ドライブ」をクリックすると、新しいパーティションウィザードが立ち上がり、「次へ」をクリックます。 「論理ドライブ」しか選べませんから、そのまま「次へ」をクリックます。 パーティションサイズは、任意ですから、あらかじめ決めておいた数値を入力します。 右の画面では、拡張パーティションを3分割するつもりで、50000MB(約50GB)と入力しています。 「次へ」をクリックします。 ドライブ文字が「H:」と割り当てられています。 このまま「次へ」をクリックします。 なお前述したように、既に「C:」〜「G:」は使用済みですから「H:」となります。 ボリュームラベルを「ボリューム」としたままでパーティションを作成すると、「ボリュームH:」という名前のドライブとなります。 「H:」というドライブ名にするため 「ボリューム」の文字を消しています。 時間節約のため、クィックフォーマットにチェックを入れていますが、新品のHDDの場合は、チェックを入れずに通常のフォーマットをお勧めします。 「次へ」をクリックします。 「完了」をクリックして、論理ドライブであるH:ドライブは作成できました。 まだ「空き領域」が90781MBあります。 再度「ディスクの管理」の「空き領域」を右クリックして、空き領域がなくなるまで、同じように論理ドライブの作成を繰り返してください。 |
論理ドライブを複数作成した最後のドライブは、使えない領域が残ってはもったいないので、最大ディスク領域を全て割り当てるように注意が必要です。
そして全て割り当てた結果の「ディスクの管理」の画面が下の画像です。
ディスク1に、拡張パーティションが作成され、論理ドライブとして「H:」、「I:」、「J:」ドライブができています。
この論理ドライブ作成の過程で、その論理ドライブのフォーマットが実行されます。
そのため上の「パーティションのフォーマット」の画面で、ファイルシステムの選択ができるようになっています。
なおファイルシステムは、Windows98やMeとデュアルブートで使う場合は、FAT32ファイルシステムを使いますが、WindowsXPのみであればNTFSファイルシステムを使用します。
なおパーティションウィザードで、ボリュームラベル名を「ボリューム」としたままでパーティションを作成し、「ボリューム H」という名前になった場合は、マイコンピュータを開き、そのドライブを右クリックし、名前の変更をクリックし、「ボリューム」を消すことが一番簡単です。
他のドライブメーカーの初期化ツールでも任意の名前が付くことがあり、気になるようであれば消す方法は同じです。
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3 ハードディスクの初期化の他の方法
HDDの初期化、つまり領域設定(パーテーションを作成)して、フォーマットする方法はいろいろあり、ここではFDISK、FORMATを使用する方法と、HDDメーカー提供のユーティリティーを使用する方法を紹介します。
3-1 FDISK、FORMATを使用する方法
Windows98、Meの起動ディスク(フロッピーディスク)の中に、FDISKとFORMATは入っています。しかし、このWindows98起動ディスクの中のFDISKは、容量64GBまでのHDDしか領域設定できないため、MicrosoftのサイトからFDISK修正バージョンをダウンロードして使います。
(参考:マイクロソフトのサポートページ)
また100GB超のHDDは、領域を実数(MB)で割り当てることはできません。そのため、割合(%)で入力する必要があります。(参考:マイクロソフトのサポートページ)
FDISKは200GBのHDDで試してみましたが、1時間ぐらいかかるため、現実的には80GBか120GBの容量のHDDまでしか実用的ではないでしょう。しかし、Windows98やMeを使用する場合は、このFDISKで領域設定することが一般的な方法です。
FDISKによる領域設定
事前準備として、Windows98起動ディスク(2枚組みのフロッピーディスク)の1枚目にあるFDISK.EXEというアプリケーションファイルをダウンロードしたファイルに置き換えます。(削除して新しいファイルをコピー)
Windows98起動ディスクを挿してパソコンの電源を入れ、順に2枚のフロッピーディスクを読み込んだ後、1枚目のフロッピーディスクを差し戻します。
なお電源を入れてもWindows98起動ディスクを読み込みにいかない場合は、BIOSのセットアップ画面に入って、Boot
Device Priority(起動ドライブの優先順位)の1st
Boot DeviceをRemovable(FDD)に変更しください。詳しくは前の「通電テスト・BIOS確認」を参照してください。
A:>と画面に表示されており、その状態で、FDISKと入力しEnterキーを押します。 大容量ディスクのサポートを使用可能にしますか?(Y/N)・・・「Y」が表示されている状態でEnterキーを押すと、右のFDISKのメニュー画面が表示されます。 「1.」〜「5.」までのメニューのうち、「1.」を選ぶと領域設定に入っていきます。 ただし2台以上のHDDを接続している場合は、まず「5.」で領域設定するHDDを選ぶ必要があります。 右の画面は、上の方に「現在のハードディスク:2」と表示されているように、ハードディスク2を選んでいます。 |
領域設定は、上の画面で数字キーで「1」を選んでEnterキーを押せば右の画面となります。 この上から順番どおり選んで、 1の基本MS-DOS領域の作成 2の拡張MS-DOS領域の作成 3の論理ドライブの作成 と作業を行います。 1の基本MS-DOS領域の作成を選ぶと、ドライブのチェックの時間が長く続きます。 そして基本MS-DOS領域に最大サイズを割り当てるかどうか聞いてきますが、ドライブを分割するので「N」を選びます。 基本MS-DOS領域のサイズを入力するために右の画面が表示されます。 ここでは、基本MS-DOS領域のサイズを入力しますが、100GB超のHDDでは実数(MB)では入力できません。 表示されている数字を消し、「30%」と割合で入力しています。 |
右の画面は、2の拡張MS-DOS領域の作成画面です。 上段に表示されているように、既に基本MS-DOS領域はC:ドライブとして30%、57239MB割り当てられています。 そのため、拡張MS-DOS領域は残る70%を割り当てる必要があり、これも実数では入力できないため「70%」と割合を入力します。 このとき基本+拡張が合わせて100%になるようにしないと、使えない領域が残ってしまうため注意してください。 つまり基本MS-DOS領域が40%なら拡張MS-DOS領域は60%です。 3の論理ドライブの作成は、これまでと似たような手順で、拡張MS-DOS領域を複数の論理ドライブに分ける作業です。 拡張MS-DOS領域133540MBを、50%、50%でD:ドライブとE:ドライブの論理ドライブに分けた結果が右の画像です。 |
以上でFDISKによる領域設定は完了です。
これでESCキーを何度か押して、FDISK画面から抜ければ良いのですが、後から確認すると最後に作成した論理ドライブが消えていることがありました。
もう一度FDISKを立ち上げ、領域情報を確認し消えていたため、再度論理ドライブを追加し、今度は正しく作成できましたが、同じ現象が2度起きましたので、終わった後で領域情報を確認してみてください。
Windows98起動ディスクでのFORMAT
領域設定をした後は、作成した各ドライブのフォーマットを、Windows98起動ディスクのFORMATで行います。
A:¥>と表示された状態で、キーボードから、FORMAT X:と入力し、Enterキーを押せば、FORMATできます。(X:はFORMATするドライブ文字です)
注意しなければならない点は、ドライブの文字X:を一字分スペースを空けて入力しなければならないことです。
例えばFORMAT C:と入力し、Enterキーを押せば、C:ドライブのFORMATができ、この「C:」を「D:」や[E:」に変えて入力し、順に各ドライブのフォーマットができます。
3-2 HDDメーカー提供のユーティリティーを使用する方法
HDDの初期化は、現在はWindowsXPを使うのであれば、そのCD-ROMがあれば用が足りてしまうのですが、WindowsXP以前は、HDDメーカーの提供するユーテリティーソフトを使うことが、簡単かつ速く処理ができ便利でした。
今でもSeagateとMaxtorからユーテリティーソフトが提供されており、HDDのインストールトラブルがあれば使うと良いでしょう。
Seagateの場合、サポートページのDiskWizardが、Maxtorの場合、サポートページのMaxblast4が新しいユーテリティーソフトです。
いずれもダウンロードしてから実行し、起動フロッピーディスクを作成します。組立後のWindowsインストール前に、HDDの初期化を行うためには、このフロッピーディスクが必要です。
SeagateのDiscWizard Starter Edition
起動ディスクは、DiscWizard 2003 の
「メンテナンス オプション」の「DiscWizard
Starter Edition
ディスクの作成」で可能です。
WindowsXPインストール後の各種設定やソフトウェアのインストール
ハードディスクの初期設定を行いWindowsXPをインストールした後、組み込んだパーツのドライバやセキュリティソフトなどのソフトウェアのインストールと各種設定が必要です。
実は、WindowsXPを安定して使うために、各種設定やソフトウェアのインストールの順番は大事なことです。一般的な手順としては、次のとおりハードウェアのドライバ類を先に、次にユーティリティソフト、最後にアプリケーションソフトをインストールするのがセオリーです。
(1) マザーボード付属CD-ROMからチップセットドライバなどドライバ類をインストール
(2) ビデオカード付属CD-ROMから
ビデオカードのドライバをインストール
(3)
インターネット接続の設定(プロバイダのマニュアルを参考に)
(4) DVDドライブなどの付属CD-ROMからドライバとユーティリティソフトをインストール
(5) マザーボード付属CD-ROMからユーティリティソフトをインストール
(6)
プリンタのドライバとユーティリティソフトをインストール
(7)
セキュリティソフト(ウィルス対策ソフト)をインストール
(8) Officeなど必要なアプリケーションをインストール
なお個々の環境で必要なソフトウェアが異なるため、ソフトウェアのマニュアルがあればよく読んでインストールする順番も適宜変更した方が良いでしょう。
また、最新ドライバをインターネットからダウンロードする場合は、インターネット接続の設定を先にする必要があり、通常チップセットドライバの次にインストールするビデオカードのドライバも、最新バージョンをダウンロードするのであればインストールは後回しとなります。
ブロードバンドでのインターネット接続環境でルータを使用していない場合は、インターネット接続の設定をしても、セキュリティソフトをインストールするまでは、必要なとき以外はADSLモデムの電源を切って常時インターネットに接続しない方がセキュリティ上無難です。
組立講座は、これで完了です。
この後、自作パソコンで必要なソフトウェアは、My Free-style PC サイト内の「パソコンソフトコーナー」の「便利なフリーソフト」で紹介していますので御覧ください。
また、WindowsVistaをインストールする場合は、「Windows Vistaの導入」と「VistaとXP・デュアルブート」を参考としてください。
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