PCトラブル対策

パソコン自作のトラブルは、最近は少なくなってきています。また日本語マニュアルが付属しているマザーボードも多くなってきています。しかし、英語マニュアルしかないとか、マニュアルの記述が必ずしも詳しくないことがあり、もし組み立ててもパソコンが起動しないときや正常に動作しない場合に想定されるトラブルについて整理してみました。

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 目 次

1 パソコン組立てのトラブル

1-1 最初に電源を入れた時に気づくトラブル

パソコンを組立て、電源をONにして異常があった場合、その原因を調べることが必要です。トラブルの原因は、パーツの故障ではなく、装着や接続ミスなど単純な誤りが多いものです。

電源そのものが入らない、つまり電源のLEDランプが点灯しないときは、電源装置かマザーボードの故障が疑われ、どうなってるの!と驚きますが、最初から故障ということは滅多になく、もう一度マザーボードに供給する電源ラインの接続を確認すべきです。

また、マザーボードは本体ケースにスペーサーを挟んでネジ止めしますが、ネジ止めしていない余分なスペーサーがあったり、スペーサーがずれたりしてマザーボードとケースがショートしていると電源が入りません。この場合、マザーボードをケースから外して電源を入れてみて通電するかどうかで判ります。稀にありますので、疑いがあれば確認してください。

案外、あわてていて本体ケースの背面の電源スイッチが入ってないだけ、あるいは電源LEDランプに結線してないだけということも多いでしょう。

右の画像のように、マザーボードに通電ランプが付いていればすぐわかることですが、CPUの冷却ファンが回っていれば、ケースの電源ユニットはまず大丈夫です。

なお、前から使用していたPCケースの電源では、24pin電源コネクタの主電源ケーブルと12V補助電源ケーブルが付属していない古いATX電源であれば買い換えなければならないことが多いでしょう。

電源ユニットのハードルが高くなった時代は、LGA775版Pentium4と、Socket939版Athlon64が登場した時で、以降はクアッドコアCPU登場したころをピークとして消費電力は抑制傾向となって、450W〜500W電源が標準となった後は2枚ざしのビデオカードを使用するときに注意が必要なぐらいとなっています。

かつて、マザーボードの主電源コネクタが20pinから24pinに変わったときは、20pin→24pin電源変換ケーブルを使用すれば間に合うことが普通でしたが、今でもマザーボードの12V補助電源コネクタには必ずケーブルを接続しなければならないので注意が必要です。12V補助電源コネクタにケーブルを接続していないために画面が真っ暗なまま起動しないことは、よくある話です。

CPUの冷却ファンが回ってないのにLEDが点灯しているなど通電されているようであれば、すぐに電源を切らないとCPUがこわれます。またCPUに冷却ファンを着けてない状態では、電源を入れないのは鉄則で、冷却ファンが回るかどうかは極めて重要なことです。

マザーボードには、CPU、メモリー、ビデオカード、ドライブ類など多くのパーツを取付けます。こうしたパーツが正しく接続されてないと正常に起動しないのですが、正しく接続されていれば、電源を入れた時に、システムスピーカーから「ピポッ」というビープ音がでます。「ピポッ」という音が聞ければ一安心です。

このスピーカーからの音が聞けない場合、「ピポッ」という音でなく違う音がする場合はトラブルがあり、どういうトラブルか音で目安がつく場合があります。 なお、音の鳴り方は言葉で表現しにくく、BIOSのマニュアルにもあまり説明されてませんが、BIOSによっても異なります。

 このビープ音の鳴り方など新しく組み立てたときに、最初にチェックする事項について詳しくは、自作パソコン組立講座の「通電テスト・BIOS確認」を参考としてください。

なお最近のマザーボードで、AMIのBIOSを使用している一部の製品は、正常動作していても、「ピポッ」とビープ音が鳴らない場合があります。これはAMI BIOSの仕様ですから問題なく、USBデバイスを接続すれば鳴るので確認してみてください。

また、単にスピーカーへの結線が切れていたり、そもそもマザーボードのシステムパネルヘッダにスピーカーのヘッダがある場合は、そのヘッダにシステムスピーカーへの配線を接続しないと音は出ません。配線されていなので動作は支障がなくてもビープ音は鳴らないということもあります。

前述したように、正常に起動しないときの原因の多くは装着、接続ミスです。確認の方法はマザーボードにCPU、CPUファン、メモリー、モニター、キーボードと内臓グラフィック機能が使えなければビデオカードを加えた最少構成のパーツを取付けた状態で電源を入れてみてBIOSに入れるかどうか確認することが基本です。

そのときに、マザーボードの通電ランプが点灯しないなどショートの疑いがあれば、PCケースからマザーボードを取り外して最少構成のパーツを取付けた状態で電源を入れてみてください。


1-2 パーツ別トラブル対策


<CPU・マザーボードが原因の場合>

 他のパーツの取付けに関するトラブルは後述しますが、マザーボードにCPUの装着が不十分で、電源を入れても何の反応もないことがあります。

 CPUとマザーボードに触れるときは、静電気に気をつけるのは当然ですが、マニュアルでCPUの向きを切り欠きの位置で確認し、マザーボードのCPUソケットにしっかりと装着します。とは言っても、普通は力を入れる必要もなくスポッとはまりますから、下まで落ち込んで納まっていることを確認することです。

 少し古い話ですが、たまたまソケットのできが悪かったのではないかと思いますが、これまで2度、装着不良が原因のことがありました。むしろ最近は、Intelの純正CPUファンの装着の方法がプッシュピン方式となって以降は、ピンがしっかりと奥まで差し込まれていないという心配の方が大きいでしょう。

 CPUファンについては、ファンへの電源供給ケーブルが触ることでファンが正常に回らないことがありましたが、そのほかのケース内の配線ケーブルがファンの回転を止めてしまうこともありうるので、CPUファンの回転を阻害するものがないか確認することが重要です。

 電源を入れてもディスプレイに何も映らないという場合、まずディスプレイケーブルの接触不良、次にビデオカードを使用しているのであればビデオカードの装着不良が疑われますが、組立て上の問題がなければ、CMOSデータをクリアしてシステムを初期設定に戻すと正常に戻るということは時々あります。

 このCMOSのクリアは、電源OFFの状態で行なうので、まず初めにプラグをコンセントから抜き、ケース電源からのケーブルをマザーボードから外してください。そしてCMOSのクリアの方法は、マザーボード上にあるCMOSをクリアするジャンパーピンを使う方法と、リチウム電池を外す方法の2通りの方法があります。

 具体的にはマザーボードのマニュアルに、ジャンパピンの位置とCMOSクリアの方法が説明されていますが、リチウム電池を外す方法でCMOSクリアができるとマニュアルに書かれていれば、マザーボード上のリチウム電池を抜き(ピンセットを使うと便利)しばらく放置し、電池を元に戻すだけと簡単にクリアすることができます。

 なおASUSのマザーボードでは、電源OFFの状態で、リチウム電池を抜き、ジャンパピンによりCMOSクリアするように説明されていたマニュアルがありましたが、それが一番堅い方法なのです。

 電源スイッチ、リセットスイッチ、本体ケーススピーカー、レッドランプ類のケースに付属するケーブルは、原則、色着きの線がプラスで、白黒の線がマイナス(GND)です。電源LEDやHDDアクセスLEDが点灯しないときは、+と-の極性が間違っているので確認してください。

 ただし、大きなトラブルがある場合、ケーブルの+−が反対に挿してあることが原因ということではなく、もっと別の原因があるだろうと思われます。


<メモリーのトラブル>

メモリーは相性があると言われていますが、幸い私自身は、マザーボードとメモリーの相性が合わなくて使えなかったという経験は一度もありません。

ただし、最近のメモリーはデュアルチャネルで動作させることが基本となっています。

 デュアルチャネルで動作させるためには、2枚の同メーカー、同容量、同型番のメモリーをマザーボードの定められたメモリースロットに挿さなければなりません。

 デュアルチャネルで動作する2本のメモリーを挿すスロットが一目でわかるように、マザーボードのメモリースロットが2本づつ色分けされています。

 右の画像では青色のスロットを使っていますが、2本のメモリーを挿すスロットの位置はマニュアルでしっかりと確認してください。

 このメモリーのデュアルチャネルで動作するかどうかは、マザーボードとの相性の問題があり、各マザーボードのメーカーのサイトで動作検証済みのメモリーのリストを確認してください。

 メモリーの価格は相場で変動しますが、このところ長期的にメモリー価格が安値で安定しており、相性問題の心配が少ないブランドメモリーが極めて安い価格で購入できますが、メモリートラブルは購入前に良く情報を調べておけば、未然に防げる、買ってからでは遅いということです。

 購入したメモリーがデュアルチャネルで動作しなくても、シングルチャネルでは動くことが多いのでしょうが、もし心配であれば、相性保証つきで購入すると良いでしょう。

 組み立て後は、メモリーの容量を正しく認識しデュアルチャネルで動作しているかどうかは、BIOS画面に入って確認できますが、もしメモリートラブルがあれば原因の確認は、そのメモリーを別のスロットに差してみて、メモリー本体か、マザーボードのスロット側の問題なのか確認し、他に予備のメモリーがあれば念のため差してみて確認してください。

 メモリー本体にトラブルがある場合は、WindowsXPではMemtest86+で診断することが一般的ですが、WindowsVistaまたはWindows7を使用しているのであれば、Windowsのメモリー診断ツールを使ってテストしてみてください。なおWindows7では、コントロールパネル→システムとセキュリティ→管理ツール内にメモリー診断ツールがあります。

 メモリーのマザーボードのDIMMスロットへの装着は、、強い力で押し込まないと挿しこめないほど硬くなっていて力のかかる方向に注意が必要ですが、上からまっすぐに力を入れて挿しこまざるをえないものです。かつてはマザーボードの第2スロットが、何度か差し替えているうちにスロット端のチップが物理的に壊れてしまったことがありますが、本来は少し硬いぐらいの方が装着後は安心できます。


<ビデオカードのトラブル>

最近のマザーボードのPCI Express x16対応のビデオカードスロットでは、ビデオカードの固定に配慮されていて、接触不良は少なくなってきているように思います。

 ただし、PCケースによっては、素直に上からスロットに挿し込みにくい場合やブラケットの止めネジが締めにくいケースもあり、そもそもビデオカードをスロットに取り付けるときに、あらかじめ観察して少し傾けてから装着しなければならないのかどうか確認しておくと良いでしょう。

 また、ビデオカードのコネクタ部の端に収まる固定具の形状は、マザーボードによって異なる形状のため、取り付けるときだけでなくて、どう取り外すのか知っていないと、むしろ手戻りがあって何かと外したいことが多いパーツなだけに、外し方が解らないと困るでしょう。

最大消費電力が高いミドルクラス以上のビデオカードを使用する場合は、右の画像のように12V補助電源ケーブルの接続が必要となる場合が普通です。

 12V補助電源ケーブルは6ピン補助電源ケーブルと8ピン補助電源ケーブルとあり、またハイエンドビデオカードでは補助電源ケーブルを2本接続しなければならないモデルもあります。

 よってビデオカードのスペックを確認して、必要な補助電源ケーブルを配線しないとモニタの画面が真っ暗なままで映像が映らないという症状となります。
 電源を入れても画面が真っ暗な場合は、うっかり補助電源ケーブルの接続を忘れていたということは、知っていてもよくあることです。

 電源を入れた時に、BIOSにもよりますが高音のビープ音が続けて鳴ると、ビデオカードの初期化に失敗しており、ビデオカードの差し込みを確認することになるのですが、こちらのビープ音は私も聞いたことがあり、時々あることでしょう。

 なお、ビデオカードはハード的な問題だけでなく、デバイスドライバの問題などソフト面でのトラブルがある場合もあります。しかしデバイスドライバの問題では、パソコンの電源を入れても画面に何も写らないということではなく、使っているときにフリーズするなどの障害が多いでしょう。

 発売されて間もない最新のビデオカードを使うのであれば、すぐに問題点を修正した新しいバージョンのデバイスドライバが提供されることが多いので、ビデオカードメーカーのホームページからドライバをダウンロードして、インストールし直す必要があります。

 その場合、ビデオカードメーカーのドライバでなく、元のビデオチップメーカーのリファレンスドライバーをインストールして使った方が安定して動作することが多いので試してみてください。


1-3 パーツの故障の場合の対応等

トラブルの原因は多くの場合は、パーツの故障ではなくて、装着、接続ミスでしょう。
 しかし、パーツの故障であれば所詮手におえませんので、購入した店に持ち込むよりないのですが、パーツによっては初期不良の交換期間が異なり注意が必要です。期間内に持ちこめば、余程手荒に扱ってない限り、故障であればまず新品に交換してくれます。

 元々PCパーツはアジア諸国の工場で製造された製品が多いのですが、最近は国産メーカーの製品でも、製造は海外工場ということが多く、検品体制に問題があるのかもしれませんが、始めから調子が悪いのに初期不良期間を過ぎてから気づくということも多くなっています。

 このように初期不良期間を過ぎていても、メーカーのサポートに連絡すれば同じ苦情が多いためか、さすがに自社製品の弱点は把握していて症状を説明すれば故障であると電話の応答で解ることが多く、あっさりと送料は着払いで送り返して、無償修理となるケースが増えています。

 最初から壊れていたのであれば、新品と交換してほしいと昔は思ったかもしれませんが、むしろ最近は交換した製品が大丈夫とも限らないので、かえって手間をかけて修理して、その時点で検品チェックした修理上がり品の方が安全と思っています。

 メーカーとしても、具合が悪ければ良心的に修理する方が負担が少ないのかもしれませんが、ユーザーとしても既製服よりオーダーメイド、つまり機械的に生産されたものより人の手が入ったものの方が良いということでしょう。

 自作パソコンでは、トラブルのあるパーツはあきらめて別のパーツを購入しても負担は少ないという考えもありますが、次々とパーツを交換したくなれば負担も大きく、もちろん無償で修理できれば直した方が良いでしょう。

 そして、もしかして気が付かないままということもあるので、ユーザーとしては普段使わない機能でも一応確認しトラブルがあれば、しっかりとメーカーのサポートに症状を説明することが重要でしょう。

 ただし壊れてない場合、例えばメモリーなどは店で動作確認をして、正常に動き相性が悪いのではということで替えてくれない場合があります。自分で使えなければ、人に譲るか中古パーツ店に売るよりないのですが、セカンドマシンを作るために、またマザーボードを替えたときに使うために手元に置いておくようになれば、少し自作にはまり過ぎでしょう。

 私も一度ビデオカードがおかしくて店に持ち込んだところ、店では正常に動き、どうもビデオチップの相性のようでしたが、別のビデオカードに差額を払い替えてもらったことがあります。その時は1万円以上差額を払っており金額によると思いますが、価格の高いものに交換する場合は交渉の余地がありそうです。


2 BIOSの設定とソフト面のトラブル

組立てが完了し、ハード的には問題なく完成しても、BIOSの設定、OSであるWindowsのインストールが待っています。 

 最近は、BIOSは初期設定のままでも通常はパソコンは正常に動作しますが、実は、ハード的なトラブルやBIOSの設定の問題より、もっとやっかいなのは、Windows、そのデバイスドライバ、プラウザなどの必須ソフトに関するトラブルです。

 WindowsXP以降、Vista、Windows7とトラブルが少なくなってはいるものの、ソフトウェアがフリーズの原因となることは多く、特にブルースクリーンの発生はファームウェアやドライバが原因となっていることが多いでしょう。

 BIOS(システムBIOS)の主な役割は、平たく言うと、CPU、メモリー、ビデオカード、ハードディスクなどのデバイス(パーツ)を認識し、チェックしてOSを起動できる状態にすることです。パソコンの電源を入れ最初の暗い画面に、英字でビデオカードの情報が表示され、続いてCPUの情報が表示され、メモリーチェックの後、ドライブ類の接続状況が表示されます。その後、Windowsが起動しますが、この間の起動プロセスはBIOSに関っています。

 この起動プロセスについて詳しくは、「VistaとXP・デュアルブート」を参照いただくとして、複数のWindowsをインストールしていなければ、電源を入れて何もしなくてもWindowsが正常に起動するようになっています。

 そこでBIOSの設定画面に入るには、パソコンの電源ボタンを押した後に、「Delete」キーまたは「F2」キーを押して入ることになりますが、このBIOSの設定上もしかして変更しなければトラブルとなる可能性があることを説明します。

 なお、最新のマザーボードはBIOSに替わってUEFI(Unified Extensible Firmware Interface)を採用するケースが多くなっていますが、とりあえず操作上ではUEFIではBIOSで使えなかったマウスが使えることが大きな違いでしょう。

 BIOSの設定上のトラブルとしては、かつてCPUの誤認識、起動ドライブの選択、プラグ&プレイOSの選択とIRQの割り当て、HDD容量の誤認識、日付と時刻の誤り、USBのサポート、電源管理の問題、オンボードサウンドのOFFなどが思い浮かび、かつてはいくつかのトラブルを経験してますが、最近ではいずれも滅多にあることではないと思います。

 CPUの誤認識は、マザーボードより後に発売されたCPUを使うときは要注意であり、BIOSの書き換えが必要となることが多いでしょう。最近のインテルLGA1156、LGA1155ソケット対応のマザーボードでは、後からCPUを換装する機会は少ないかもしれませんが、以前のLGA775ソケット対応のマザーボードでCPUを交換するときは、使用できるのか、BIOSの書き換えがいるのか確認が必要です。

 起動ドライブの選択の問題は、ブルーレイドライブやDVDドライブなどの光学ドライブとHDDやSSDなどのストレージディスクとのデバイスの種類の起動優先順位の選択とHDD(SSDも含む)間の起動優先順位の選択とあります。

 この起動優先順位は、特にWindowsをインストールする前に確認しますが、パソコンに1台しか取り付けていない新規のハードディスクにWindowsをインストールするのであれば、BIOSの初期設定のまま使用しても支障がないことが多いでしょう。

 しかし、今でも起動優先順位の設定によってはトラブルとなることが多く、Windowsをインストールするときは光学ドライブから優先起動、インストール後の通常の使用時ではHDDから優先起動するようにBIOSの設定を変えた方が安全でしょう。

 つまり、HDDを複数台、しかも従来からWindowsの古いバージョンを使用していたようなケースでのWindowsインストール時のトラブルを避けるために光学ドライブの起動優先順位を1位に変更しておく、またインストール後のドライバなどの必須ソフトのインストール時に自動的に再起動する際のトラブルを避けるためにHDDの起動優先順位を1位に戻しておくことが無難です。

 HDD容量の誤認識は、昔からBIOSやWindowsの制約上の壁があり、最近でもBIOSで起動に使うMBRパーティションテーブルの制約などから2.2TBの壁があり、容量2.2TB以上のHDD、つまり現在の市販モデルで2.5TB、3TB、4TBのHDDを起動ディスクとして使う場合は、最新のUEFI対応のマザーボードを使用して64ビト版のWindows7またはVistaをインストールしないと使えないので注意が必要です。

 またデータ用ドライブとして使う場合は、GPT(GUID Partision Table)で初期化ができれば利用可能であり、GPTをサポートしている64ビット版WindowsXP、Vista、Windows7と32ビット版Vista、Windows7は2.2TB以上のHDDも使用できますが、32ビット版のWindowsXPは基本的には使えません。

 この32ビット版のWindowsXPは今でもユーザーが多く、HDDやマザーボードのメーカーが自社製品ユーザー用に2.2TB以上のHDDを使用可能とする独自のユーティリティソフトを提供しています。

メーカー配布ユーティリティ HGST説明HGSTASUSMSIGIGABYTE

マザーボードのメーカーのうちMSIはBIOSの更新での対応となりますが、HDDの認識の問題なのでBIOSの更新でも構わないのでしょう。

 同じようにメモリー容量の制約の問題があり、32ビット版のWindowsではシステムメモリーは3.3GB程度までしか認識できない、つまり最近では当たり前のように使われている2GB×2枚の計4GBの全容量を使うことができません。

 BIOSでの日付と時刻の確認は必要で設定の誤りは、例えばWindowsのインストール時のトラブルやライセンス認証の期間などにも影響します。少し古いマザーボードでは、リチウム電池の5年程度の寿命が切れると、まず日付と時刻が狂うようになり、電池を交換しないと、BIOSの設定情報も正常に保持できなくなります。

 USBのトラブルは最近では設定上の問題はないのですが、最近でもインテルP55チップセットでUSBのエラッタがあって、USBポート(コネクタ)の同じ系統のコネクタに、USB1.1フルスピード同期転送デバイスとUSB1.1非同期デバイス(キーボードなど)を同時に接続すると、転送エラーが発生するという問題がありました。

 このエラッタはBIOSのアップデートで改善されていますが、USB周りが不調であれば、機器を接続するコネクタを変えてみるなどの注意は必要です。

 そのほか電源が落ちない、スピーカーに配線してあるのにサウンドが鳴らないというトラブルは稀にありますが、いずれもWindowsの設定上の問題が考えられます。


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(2012年 5月10日 修正更新)

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