パソコンの静音化対策

パソコンの冷却対策と静音化対策は密接に関わっています。
 CPUのオーバークロックはしないとしても、最近のAthlonでもPentium4でも高クロックのCPUは発熱量が多く、冷却のためにCPUファンが高速で回転すれば騒音が気になることでしょう。

 またパソコンが静どうかは季節の寒暖の差の影響を受け、室温の低い冬は我慢できても夏にパソコンがうるさくなるようであれば、静音化対策を工夫してみると良いでしょう。

なお、このファイルは「My Free-style PC」の「PC自作コーナー」のファイルです。
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 目 次

1 静音パーツ・グッズの種類

1-1 CPUファン・ケースファン・電源ファン

パソコンで発生する騒音は、CPU冷却ファン・ケースファン・電源ファンなどファンの回転音が最も気になるところです。最近の高性能ビデオカードも冷却ファンを搭載しているものが一般的で、ファンレス仕様のビデオカードは騒音を抑えたいユーザーには人気があります。

 当然のことですが、騒音を抑えるためには、発生源を無くすか発生する騒音レベルを抑えることが最も効果があり、冷却ファンの場合、基本的には、大口径で低速回転で風量を確保できるファンが静かです。

 CPUの冷却はヒートシンクだけで済ましファンを使わなければ無音ですが、ケース内に巨大なヒートシンクを取り付けるスペースがあることや廃熱対策などのケース内の環境が整ってなければリスクが大きすぎるし、使用するCPUにも限界があるでしょうから一般的には手に負えないことです。

 最近のCPUファンも低騒音タイプのものが流行です。
 しかし仕様をよく確認しないと、純正ファンと比べて、風量が多くて冷却能力が高いけれども、高回転時の騒音は同レベルという製品も多く、回転数を抑えて明らかに低騒音を目指すものは、やはり使えるCPUに限界があります。

 現在の純正ファンがアイドリング時と高負荷時にそれぞれ何回転であり、CPU温度は何度か確認しておいてからCPUファンを選ばないと、騒音の発生レベルが低くなるのかどうか目安がたたないのです。

<主なCPUファンメーカー>
  Coolermaster、Aopen、GIGABYTEGlacialTech、OWLTECK、SNE、Scythe、Speeze、
  Thermaltake、Thermalright、WIDEWORK、ZALMAN、親和産業


 ケースファンは、最近では静音タイプのファンがむしろ一般的で、中には特に回転数が低い超静音タイプのものもあります。やはり口径も大きい方が低速回転で静かなため、一般的な8cm角ファンより大きな9cm角ファンや12cm角ファンも使われています。こうした大口径ファンを8cm角ファンの位置に取り付けることができるように変換マウンタも用意されています。

<主なケースファンメーカー>
 AINEX、Nidec、OWLTECK、Panaflow、SANYO、Speeze、Vantec、WIDEWORK

 またケース内に、取り付け金具を付けてファンを取り付けることにより、直接ビデオチップを冷却したり、ケース内に風の流れをつくることができます。


 電源ファンは、外に電源部分の熱を排出するため騒音を抑えることが難しく、CPUファンに次いで、場合によってはCPUファンより大きな騒音源となります。しかし電源ファンの音がうるさくても、通常のケース電源は、ファンのみ交換することができないため、流行の静音電源に交換するとコスト高となります。最近は大口径12cmファンを搭載したものが主流となり、14cmファン搭載のものも現れています。

<主な電源ユニットメーカー>
 Aopen、CTS、Enermax、NextWave、Seasonic、Seventeam、SOLDAM、Topower、TORICA


1-2 ハードディスク等ドライブ類

ハードディスクは、パソコンの電源を入れたアイドリング時の定常騒音とアクセス時の変動騒音と両方の発生源であり、アクセス時のカリカリというような音は、それほど気にならなくても、常時キーンというような金属音は、気にし始めるとうるさいものです。

 最近の流体軸受けタイプのハードディスクは、アイドリング時の回転音が抑えられており、大容量ハードディスクに換えるときには流体軸受けタイプのものを選ぶと良いでしょう。
 日立(IBM)、Maxtor、Seagateの最近の内臓ハードディスクは、ほとんどのものが流体軸受けを採用しています。

 今使っているハードディスクを当分の間使い続けなければならないときは、防音ケースSMART DRIVEにハードディスクを収めて5インチベイに取り付けるという方法が効果がありそうですが、SMART DRIVE自体が7000円ぐらいと高価です。大容量ハードディスクが安くなってきているため、思い切って交換したほうが得策でしょう。


1-3 吸音材等防音素材

ケース内の全体の防音対策として、吸音材を貼り付けるという方法があります。
 素材としてはゴム系制振・吸音材、ウレタン吸音材、ダイポルギー制振・吸音・防音材などいろいろな種類があるのですが、用途によって向き不向きがあるでしょう。

 中でもダイポルギー吸音材は、種類も多く人気があるようですが、他にも嵩張ることが難点ですが無響室の壁のように凹凸のあるウレタン吸音材や、特殊加工の吸音シートなどパーツショップで見かけることがあります。

<主な吸音材>
  ダイポルギー吸音フォーム・ダイポルギー吸音フィルム 
  ゴム系高性能吸音材 XETORO吸音シート
  静かマット(騒音吸収マット) 型番:SS−SZKA−MAT
  日東電工製エプトシーラ採用 マルチ吸音・防音シート


1-4 防振材料・その他静音化グッズ

振動の原因は、ドライブ類やファンのモーターの回転であり、特に何台ものドライブを接続すれば、見た目はしっかりしたシャーシでも、おそらく微振動はあるのでしょう。

 また、建てつけが悪く隙間があったりすると、共振による騒音源となることがあります。隙間を塞ぐ防振樹脂やネジに噛ませる防振ワッシャー、ハードディスクなどドライブ向けの防振シート、ケースファンや電源の固定シートなどの防振グッズがいろいろと販売されています。

 ケースの重量が軽いと振動が起きやすく、アルミケースでも最近では少し重いケースが多いようですが、アルミの放熱効果はあるとしても、せっかくの軽くて取扱いやすいというメリットを無くしてしまうのであれば、スチールケースを選べば良いように思います。

 ましてや5インチベイに重しを乗せるという対策は、関心できないと思うのですが、意外と効果があるのかもしれません。組立て後であれば、重くてもそれ程不便ではないでしょうから、ドライブ等の構成上振動が気になってしょうがない状況であれば、重いものを乗せてみて改善するか確認すれば良いでしょう。


 ケース内の通風を良くしてケース内温度を下げると、CPUファンの回転数が上昇せず、騒音レベルを低く抑えることができる場合があります。
 通常のIDEケーブルやFDDケーブルは、フラットケーブルで幅が広く、小さめのケースでは、風の流れを止め滞留させてしまう原因となっていることがあります。

 IDEケーブルもFDDケーブルも、紐状のタイプが販売されており、紐状タイプのケーブルに交換すれば、ケース内の風通しを良くすることができます。

2 静音関連製品の選び方と静音化の目標

2-1 発生源の抑制と吸音・防音対策

もともと発生源がなければ無音ですから、発生源を取り去ることができないのであれれば、発生する騒音レベルが少ないパーツに交換することを、まず先に検討すべきでしょう。

 大きな騒音発生源としては、CPUファン、電源ファン、ケースファン、ビデオチップ冷却ファン、ハードディスク、DVDドライブあたりでしょうが、パーツの交換はコストがかかる上に、CPUファンなどファン類の交換は、CPU温度やケース内温度を確かめて交換パーツを選ばないと、冷却性能が悪化しパソコンが不安定になったり、最悪の場合CPUを壊してしまうおそれがあります。

 ファン類は、同じファンを使っていても低速回転で稼動させれば騒音が小さくなり、通風を良くしてケース内温度を下げることにより回転数を抑えたり、ファンコントローラを設置して回転数を強制的に制御するという方法もあります。

 具体的に対策を検討するには、まずケースの側板を開いて電源を入れ、しばらく稼動させて、騒音の発生源はCPUファンなどファン類がうるさいのかドライブがうるさいのか確認するとともに、BIOSでCPU温度とCPUファン回転数を確認します。

 基本的には、発生する騒音の大きい順にパーツの交換を検討すれば良く、CPUファンが最もうるさいことが多いでしょう。

 いくらケースファンを換えたり通風を良くしても、通常の空冷では、ケース側板を開いたオープン状態でのCPUの温度、CPUファンの回転数以下に下げることはできません。つまりファンコントローラで回転数を下げるのでなければ、ケースを開いた状態での回転数で発生する騒音レベルが下限ですから、もしそれで我慢できなければ、CPUファンを交換しないと大幅に発生源での騒音レベルは下がらないでしょう。

 ケースファンがうるさければ、超低騒音のファンが多いので交換すれば良いのですが、電源ファンやドライブがうるさいのであれば、簡単に交換するわけにもいかないことが多いでしょう。

 発生源で騒音レベルを抑制することが、これ以上困難であれば、次善の策として、ドライブ類の防振対策やケース内の吸音対策などを考えるのですが、こうした防音対策はキリがないし、全く効果がない場合もあります。

 コンクリートで箱を作って納めてしまうということであれば、ほぼ無音にできるでしょうが、風通しを良くするためには密閉はできないし、軽いケースが便利であれば、振動は抑えにくく、さらにパソコンは手元にあるため音が減衰せずに耳に伝わるのです。

 つまり気休め程度に考えたほうがよいのでしょうが、ドライブ類の回転振動でビビリ音を抑える防振対策とケース内での反響や2次騒音を抑える吸音対策で、ケース外に漏れる騒音を減らすことを工夫してみると良いでしょう。特に耳障りな高音は少しは抑えることができるのではと思います。

2-2 TOTAL騒音レベルの抑制の目標

騒音の水準は、等価騒音レベルで見ていくことが本筋でしょうが、パソコンの騒音の場合は、単純に気になる状況での騒音レベルがどうかと考えれば、それで良いのではと思います。
 しかし、そうは言っても、ケース内には複数の発生源があり、トータルとして低く抑えれないと結果として、うるさくて我慢できないというおそれもあるのです。

 <騒音レベルの合成>  

 騒音レベルは、30dB+30dB=60dBとはなりません。一般に騒音レベルの和は次式で求めます。(ただし足すための単純式ですから、目安程度のものです。)

 合成騒音レベルの推計式 L=10*Log10(10L1/10+10L2/10+・・・・+10Ln/10

 例えば、CPUファン35dB、ケースファン20dB、電源ファン32dBでは

  L=10*Log10(1035/10+1020/10+1032/1036.9dB

 式は難しそうですが、結論は簡単で、最も大きな騒音を抑制するべきということです。


 もちろん聞こえるのは、ケース外に漏れる騒音ですから、パーツの仕様に記載されている騒音レベルとは正確には違います。またケース表面から耳までの距離で騒音レベルは変わります。しかしパソコンはすぐ近くにあるので、概ね上の式に発生源のスペックを当てはめて計算すれば、それ程違わないでしょう。

 TOTALで40dBで静かな図書館の中、30dBでささやき声、20dBで木の葉の擦れ合う音ぐらいと言われてますが、それでも気になることはあるのでしょう。つまり一般的には静かと言われるレベルでもパソコンではうるさいと感じるので、きりがないことなのです

 今回、新たに購入した静音パーツ・グッズの総費用は、1万円程度でしたが、あらかじめ騒音対策に使う予算の限度を決めておいてから、交換するパーツや使ってみるグッズを騒音が気になる順に選べばコストパフォーマンスが良くなるのでしょう。

 電源やハードディスクの購入は、それ自体必要なこともあるので別予算として、一般的には、やはり1万円以内がリーズナブルな費用ではないかと思います。それ以上使うつもりであれば、始めから静音電源や静音ケースファンが付属している最近の工夫された本体ケースの購入も可能であり、今の環境で苦労する必要がないのではと思えるからです。

 要は、原因として大きい順に潰していくと、最終的にはお金をかけても効果があるのかどうかというレベルに行き着くことでしょう。一般的には、ファンレスCPUクーラーとか水冷は、マニア向けのコストに見合わない選択でしょう。

 また、CPUファンの回転数を上げれば、冷却能力は高くなるけれども、うるさくなるというパラドックスの関係と同じように、ケースの開口部を塞げば、外に漏れる騒音は少なくなっても、通気が悪くてケース内の温度が上がり、CPUファンが高速回転となりうるさくなるというパラドックス、つまりあちらを立てればこちらがたたないという面があり、さらにCPUにとって温度が上昇すれば危険でもあり、バランスが問題で限界があるのです。

3 コンパクトパソコンの静音化対策

このホームページの掲示板で、私のコンパクトPCと同じスリムタワーケースを使用しているユーザーから熱対策と騒音についての相談がありました。

 このスリムタワーケースでは冬場に組み立てたこともあって、あまり気にしてなかったのですが、投稿いただいたのは夏場で、確かに夏にはCPUファンがブンブン回りメインマシンよりはるかにうるさい騒音レベルです。

 温度管理上は問題がなくても、騒音は気にし始めると気になるもので、スリムタワーケースという制約が大きい中でも、できる限りの静音化対策を試してみました。

 静音化のために注意したことは、軽くて取り扱いやすいという折角のメリットを失うことがないようにすること、また性能面ではスペックダウンして騒音を抑えることはしないということです。

 人によって見解が分かれ静音化の目標が違うのでしょうが、CPUをクロックダウンして使ったり、ハードディスクを低速回転のものに換えてしまってはもったいなく、それなら少しうるさいのは我慢しようと思ったからです。

  <使用した静音パーツ・グッズ>







1 吸音シート
  ワイドワーク ダイポルギー吸音フォーム

2 防振シリコンゴムワッシャー
  AINEX MA-029

3 50mm角薄静音ファン(ADDA社製)
  AINEX CF-50SS ハイプロベアリング
  3700回転 20dB以下 最大9.0CFM

  (取付け金具ホームセンターで購入)

4 FDDケーブル
  AINEX RF-101(27cm)


5 IDEケーブル
  輸入元セルサス SM-ID133/45

6 CPUファン
  Aopen製 ACP4S-F 最大20.2CFM
  3400RPM 27dB 〜 4800RPM 35dB







3-1 CPUファンの交換

実はCPUファンは、購入したAopenのACP4S-F以外のファンを探していました。
 そのうちCPUをPentium4 2.80Cに換える可能性があります。その時に、今回購入したファンがPentium4の純正CPUファンより低騒音で冷却能力が高いのであれば、それを使うことができるからです。

 スリムタワーケースのため薄型CPUファンで、Pentium4 2.80Cでも使えるCPUファンを探し、SNEの銅製薄型SLIMシリーズSLIM478CSF(3800rpm、25.5CFM、34.5dB)、CoolermasterSlimbirdP4(3300rpm、22.34CFM、32.6dB)、SpeezeのRackSper III(5000rpm、22.21CFM 、30dB)を候補として選びました。

 薄型CPUファンであれば、ケース側板までのスペースが取れることでファンの回転に無理がなく風の流れがスムースになるのではと思ってのことですが、しかし、いずれも近くのパーツショップでは手に入らなくてあきらめました。

 購入したAopenのACP4S-Fは、薄型ではないのですが、ファンが横付けタイプで、スペック的にも最大風量が20.2CFMと、やや劣る程度で、肝心の騒音は、最大4800RPMでは35dBとやや大きいものの、取り合えず現状のCeleron2.2GHzで、ファン回転数を低く抑えることができれば、むしろ優れているのではと思われます。

 よって素直にAopenのA340Aケース用のCPUファンACP4S-Fを使ってみることにしました。

 これがミドルタワーケースのメインパソコン用であれば、最近ではCoolermasterのCyprumの廉価版と言われても、もしかしてCyprumより良いのではと思われるCyprumLite か、Intelの次期CPUのPrescott対応とPRしているCoolJag-Prescott478 (WCJC66IC-A)が面白そうですが、現状メインのパソコンはインテル純正のCPUファンはうるさいこともなく無用でしょう。

3-2 ケースファンの取り付け

元々AopenのケースA340Aは、ケースファンが付いてなく、取り付ける場所もありません。
 外気は、前面、後面の開口部からの自然吸気で取り入れ、排気は電源ファンが兼ねています。

 そのためにケース内に滞留しやすくケース内温度が一旦上昇すると下がりにくいことから、おそらくケースファンが効果があると思い工夫して取り付けてみました。ケースファンそのものも騒音の発生源ですが、それ以上にCPUファンや電源ファンの回転数が下がれば効果があると思ってのことです。

 取り付ける向きには迷ったのですが、外気を吸気する向きに付けました。
 通常は、後面には排気の向きに取り付ける方が一般的で、それでも良いかもしれませんが、ファンを取り付けたすぐ上のIOパネルの横は空気取り入れ口であり、排気は電源ファンが兼ねています。

 つまり前面と後面下部の開口部は吸気のために設計されており、ケースファンを取付けて強制的に外気を取り入れ、CPUファンへの外気の流れを太くすることにより、CPUの冷却能力が高まるのではと考えて吸気側に取り付けることにしました。

 5cm角と小さなファンで、低騒音タイプでなければ意味がないので風量も少ないのですが、結果は、Superπの計算後に上昇したCPU温度をぐいぐい下げていく力があり、予想以上に良かったと思っています。冬場でも、ケースファンを取り付けるまでは、一旦上昇したケース内温度は、ほとんど下がらなかったのです。


 なおケースA340Aは、躯体はアルミで、躯体からの放熱効果が優れているため、ある一定のケース温度以上には上がりにくく、おそらくそれで何とか発熱の多い高速CPUにも耐えれるのでしょうが、ケース内温度が下がらないため、CPUファンや電源ファンはブンブンたくましい音を立てて高速回転で回りうるさかったのです。

 このA340Aに限らず、もちろんスリムタワーケースという容量の少ないケースを使う時は、発熱量の多いCPUでは、冷却能力が十分かどうか気をつける必要があります。

  <ケースファンの設置>







 スリムタワーケースのロープロファイル
 タイプのPCIスロットを4本使用して取付

 サイズ的に5cm角ファンが取付け可能

 パソコンショップに適当な取付金具がなく
 ホームセンターで鍵型金具(¥50)を2個
 購入

 ケースには手締めネジで取付け可能
 ファンはネジ穴をヤスリで拡げ取付け

 ファンには防振ワッシャを噛ませてネジ
 止め


3-3 IDEケーブル・FDDケーブルの交換

マザーボードに付属している通常のATA133対応のIDEケーブルやFDDケーブルを使っていたのですが、必要以上にケーブルが長くフラットケーブルのため、スリムタワーケースの中で風通しを悪くする原因となっています。

 購入した紐タイプのFDDケーブルはスッキリして効果がありそうで気に入っています。
 しかし紐タイプのIDEケーブルの方は、つくりはしっかりしていて良いのですが、ハードディスクとDVDドライブを1本のケーブルで接続できず、結局DVDドライブは従来のフラットケーブルを使い2本のケーブルを使っています。

 ハードディスクとDVDドライブを1本の紐タイプのIDEケーブルで接続できれば、通風面ではベストであり、全体のケーブル長が短くてマスターとスレーブのコネクタ間が長い紐タイプのケーブルを探していて、マスターとスレーブのコネクタ間が20cmあり大丈夫ではと思って購入したのに残念なことです。

 DVDドライブの奥行きが少し短ければ何とか1本化できたのでしょうが、コネクタの位置が90度向きが違うという関係もあって無理があり、かえって柔なつくりのものの方が良かったのではと思います。

 とは言え、全体のケーブル長が60cmクラスに替えることも将来DVDドライブを換えることを考えればバカらしいことであり、FDDケーブルとIDEケーブル1本を紐タイプに換えたことだけでも前よりは随分風通しが良くなったため、当面はこのまま使おうと思っています。

3-4 防振ワッシャの使用

ケースA340Aへのハードディスクの取り付けは、専用の金属製取付けマウントにネジ止めしてから、ケースにマウントを取り付けます。流石に専用マウントはサイズがきっちりと作ってあり、収まりが悪くてガタつくということはありません。

 そのため防振対策は必要ないとも思われますが、薄い金属製取付けマウントなので、念のためハードディスクのマウンタへの取付けとマウンタのケースへの取り付けのネジ止めに、樹脂製の防振ワッシャを使ってみました。

 ハードディスクとマウンタの隙間にワッシャを挟み込む遊びはなく、マウンタの外にワッシャを当ててネジ止めせざるを得なかったため、固定はしっかりとしても、振動の吸収という効果は期待できないでしょう。マウンタとケースの間には挟み込めたため、少しは役に立つのかもしれません。

 またDVDドライブをケースに取付けるスライド金具にも防振シートを当ててみましたが、これも元々問題があるわけではなく気休め程度のことでしょう。
 防振対策は、後述のメインパソコンの静音化対策では効果があったと思います。

3-5 吸音材の利用

同じ回転数7200RPMの高速ハードディスクでも流体軸受けのものは発生する騒音レベルが低いのですが、Maxtorの6Y040J2は、流体軸受けではなく、ギーンという高音の金属音が常時発生していて気にし始めると耳障りなものです。

 吸音材でハードディスクを巻いてしまえば、ほぼ抑えきることができるのですが、スペース的に全面覆ってしまうことが難しく、また熱がこもってしまうことも心配です。
 隙間からの音漏れを防ぐためには、覆いきってしまわないと効果が薄いようですが、高音の金属音が気持ちやわらいだような気がします。

 そのうちハードディスクは、流体軸受けの大容量ドライブに交換しようと思っており、おそらく夏場までのことであり、取り合えずは我慢しようと思っています。


静音化対策後の状況

 
 ケースファンからCPUファンの間は風の流れ
 を妨げるものはありません。


 ダイポルギー吸音フォームをHDDの上下
 に通風に支障がないよう敷いています。
 HDDとFDDは紐タイプのケーブルです。
 

 騒音は、大幅に減少したとは言い難いのですが、かなり静かになりました。
 しかし冬場なので室温が低く、言わばハンディーに恵まれているため、暑い夏場でどの程度かということが気にはなるのです。

 Superπ419万桁計算後のCPU温度、ファン回転数

  直後  CPU温度 45℃  CPUファン回転数 2,518回転
  3分後  CPU温度 41℃  CPUファン回転数 2,481回転


 残された静音化対策としては、ハードディスクの交換と電源ユニットの交換が効果がありそうですが、ハードディスクはそのうち交換する予定でも、電源はSNE製の良い物があっても高価であり、CPUを換装したりビデオカードを追加してケース内の発熱量が多くなり、夏場になって、どうしても我慢できなくなったら考えようと思っています。


4 メインパソコンの静音化対策

メインパソコンは2003年8月のアップグレードのときに、静音電源と静音ファンを使ったため騒音はほとんど気にならないレベルですが、11月にハードディスクを増設し、3台のハードディスクとしたため、騒音レベルはその分少しアップしました。そのため前のレベルまで抑えるように工夫してみました。

 
<使用した静音パーツ・グッズ>







1 静音電源(取付け済)
  Aopen製 FSP350-60BT

2 後面超静音ケースファン(取付け済)
  SANYO製 109R0812J404
  1300回転 12dB 0.44m3/min

3 3.5”HDD用防振ゴム(厚さ1mm)
   AINEX MA-032
  (HDD増設ステー AINEX PA-09IT)
   
4 防振シリコンゴムワッシャー
  AINEX MA-029
   
5 前面薄型静音ケースファン(8cm角)
  親和産業 XINRUILIAN
  定格 2000回転 21.6dB 0.65m3/min

6 吸音シート
  ワイドワーク ダイポルギー吸音フォーム

4-1 ハードディスク等の振動対策

パソコンに手を触れてみてください。軽いビリビリとした振動が手に伝わってくるようであれば常時駆動系の小さな振動があるということです。

 振動の原因は、ドライブ類やファンのモーターの回転であり、特に何台ものドライブを接続すれば、見た目はしっかりしたシャーシでも、おそらく微振動はあるのでしょう。

 ドライブの振動をケースに伝えないようにするためには、防振ワッシャをはさむと効果がありそうです。

 樹脂製防振ワッシャは、ベイの内側のベイとハードディスクとの間に挟まないと効果が薄いと思います。また、やわらかいためネジを締めていくとつぶれて変形してしまいますが、ワッシャを挟めばしっかりと固定できるため、全く効果がないということでもないのでしょう。DVDドライブと最上段のHDDは、ベイの外側に防振ワッシャをかませるよりなく、そうしてます。

 増設ベイにハードディスクを移したのですが、ハードディスクに防振ゴムを貼り付けると最初からある3.5インチベイにも、増設ベイにも納まらないので困りました。防振ゴムの厚みは1mmと薄いのですが、それでもハードディスクの両側に貼って2mm厚くなれば、何とかなるのかなと思っていたのに期待外れで、ベイに納まるほどの遊びはないのです。

 丁度HDD用防振ゴムと防振ワッシャの厚みが同じことが好都合で、既設ベイと増設ベイの間に防振ワッシャを挟み効果倍増と思っています。

 また、増設ベイをケースに取り付けると前面ケースファンに当たり、薄型ケースファンに交換してもほんのわずかですが当たるため、ネジ穴を広げるために ヤスリで削っています。かつては、ケース内のバリをとるために、ヤスリがパソコン自作の必需品であり、手元にヤスリセットを持っていたので、久しぶりに役に立ったのです。

  <増設ステイにハードディスクを取り付け>






 ハードディスクを3台取付けることができる
 AINEX製の増設ステイです。

 この写真では、最上段に取付けてますが、
 当面増設ベイには他に取付ける予定が
 なく、組み込むときに中段に移してます。

 ハードディスクの両側面に厚さ1mm半透明
 の防振ゴムを貼ってネジ止めしてます。

 この増設ステイは、そのまま取付けると
 前面ケースファンにステイが当たります。

 薄型ケースファンに交換しても、接触する
 ため、長円形のネジ穴をヤスリでさらに
 削って当たらないように工夫してます。

4-2 静音ケースファンの交換

既設の前面ケースファン(8cm角、厚さ2.5cm)も静かな方ですが、ケースファンが邪魔でハードディスクの増設ステイが所定の位置には取付けれなく、無理矢理ステイを取付けても、ケースファンに当たったり、ドライブベイとしてはやや不安定で、かえって振動の問題が心配な状況です。

 最近、ケースファンも静音タイプでいろいろ揃っており、薄型の厚さ1.5cmのファンも何種類か選べ、厚さ1.5cmの8cm角ファンであれば増設ステイの前の隙間に何とか納まりそうで購入しました。

 購入したXINRUILIANは、定格2000回転で21.6dBとスペック的に良さそうでファーストインプレッションが良かったのですが、むしろ価格が安かったために一旦躊躇しました。しかしCPUファンも手がけている親和産業の取り扱い製品なので良いのではと思い購入しました。

4-3 吸音材の貼り付け

ケースの側板2枚に、ダイポルギー吸音フォームをそのまま貼りました。
 貼る位置は、ハードディスクの高音の回転音を抑えることを期待して、3.5インチドライブベイ周りを主にカバーするようにしてます。

 3台のHDDのうち1台は古いHDDで流体軸受けではなく、そのうち外しても良いのですが、Wndows98がインストールしてあり、バックアップしての再インストールが面倒なのでそのままにしています。


静音化対策後の状況

 


 写真左側
 側板に吸音フォームを貼ってます。

 写真右側
 ドライブのネジ止めにワッシャを使用。
 最下段の増設ベイのHDDは横に防振ゴム
 が貼ってあります。

 写真右下
 写ってないのですが、増設ベイの奥に前面
 ケースファンが納まっています。
 増設ベイと前面パネルの隙間はぎりぎり
 1.5cmです。


   冬場というハンディがあるにしても、ハードディスク2台のときよりも静かになり、十分満足できる結果であり、もうこれ以上は騒音対策は必要がないレベルであると思います。

 なお、このメインマシンは2005年始に、AMDのAthlon64 Socket939プラットフォームに組み直し、2005年末に静音電源(SilentKing4 550W)を交換しています。その説明は「電源・ビデオカード換装」を御覧ください。

 また、ASUSのマザーボードの「A8N-SLI Deluxe」初期出荷のマザーボードでは、チップセットファンの騒音がうるさいとか、ファンの停止トラブルの発生の可能性があり、このトラブルについては、「チップセットファンの故障」というファイルで、症状や対処法を説明しています。


おわりに

静音化グッズは、最近流行っており、いろいろ製品化されています。
 今回使用した製品の他にも、面白いし効果がありそうで使おうかと思っても、購入しなかった製品もあります。例えば、電源ファンの排気口を覆うファンサイレンサー(フード)とかファンコントローラは環境によっては効果がありそうです。

 今のところメインパソコンには、ファンコントローラは必要がなさそうですし、スリムタワーケースには、使いたくても電源ファンにはサイレンサーを工夫しても取り付けることは無理のようです。またそのうち必要があれば使ってみたいとは思っています。

 冷却関連製品や静音化パーツ・グッズは、地元のパーツショップでは種類が少ないのですが、通販ショップでは取扱商品の品揃が豊富であり、ファン類など静音化パーツや静音化グッズの種類が驚くほど多いことがわかります。写真も載ってますので、どんなパーツやグッズがあるのか是非一度目を通されると良いでしょう。


 なお、メインパソコンは2006年7月に新しい開放型PCケースThermaltake製の「VD3000SWA」に替えており、その後2008年にCore2 Quad Q9450とRADEON HD4850搭載ビデオカードに換装しており、この開放型PCケースでの冷却ファンの騒音レベルの抑制については、「PC冷却ファン騒音の静音化」で解説しています。

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(2004年2月 2日 当初執筆)
(2006年5月14日 修正更新)

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