パソコン再生・機能アップ

Windows7が2009年10月22日に発売されましたが、Windows Vistaの発売後3年を経過していない早い時期に登場した Windows7 のハードウェア要件は Vista とほぼ同等であり、既存のVistaがインストールされているパソコンでは、OSをWindows7に乗り換えて使い続けることができます。

 Windows7は、Vistaで不評であった部分が改善され好評ですが、かといって慌ててWindows7に乗り換える必然性はなく、個々のパソコンのハードウェアやソフトウェア環境、また使い方によって適切な乗り換えの時期や方法を検討する必要があり、そのために参考となる情報をまとめています。

なお、このファイルは「My Free-style PC」の「Windows初心者コーナー」のファイルであり、検索エンジン経由で、このページを訪問いただいたのであれば、サイト内の他のファイルも是非ご覧ください。


 目 次

 はじめに WindowsXP推奨環境の確保

Windowsは、ほとんどのパソコンで当たり前のように使えても、パソコンのOS(オペレーティングシステム)ですから、動作するハードウェアの制約があります。

 また新しいバージョンのWindowsが登場することで、便利になっていく反面、Windowsそのものもファイルサイズが大きくなり、パソコンのハードウェア側の必要条件(System Requirement)も厳しくなります。

 WindowsXPは、2001年秋に登場しており、パソコン本体のシステム要件は、クロック速度 300 MHz 以上のプロセッサ、128 MB 以上の RAM 、2.1 GB 以上のハードディスク容量、Super VGA (800 × 600) 以上の高解像度ビデオ アダプタおよびモニタ、CD-ROM または DVD ドライブ装備と、2001年以降のパソコンであればクリアできる要件です。

 http://www.microsoft.com/japan/windowsxp/pro/evaluation/sysreqs.mspx


 しかし最近では、パソコンで画像、映像、音声などマルチメディア系の処理を行うことが多くなり、メモリー不足でスワップファイルが多く処理が重くなったり、少し古いパソコンではHDDの容量が不足し保存できないこと、また3Dゲームでは描画処理の速度が遅くて、新しいビデオカードに換えないと実用に耐えないこともあります。

 市販ソフトでは、そのソフトを使用するための推奨環境をガイドラインとして示しており、新しいアプリケーションソフトではハードルが高くなっています。

 そのため、まだパソコンを買い換えるには、もったいないケースでは、快適に使用できるように、主要パーツを増設してスペックアップすることで、取り敢えず寿命を延ばすことが対策であり、その方法を説明します。

 ただし、ほとんどのメーカー製パソコンはCPUを交換することができません。そのためCPUが1GHz未満のクロックであれば、コストをかけパーツを増設しても結果として満足できない可能性が高く、いっそのことパソコンを買い換えるか、マザーボードを換装しパソコンの自作にチャレンジしてみてはと思います。

 なお、ここで説明する対策は、パソコンのケースを開き、内部のパーツを取り付けたり交換する作業を伴います。パソコンのケースを開けるときは、コンセントからプラグを抜いて、パソコンに通電されていない状態であることを必ず確認してください。電源コードが接続されていれば、マザーボードに通電されているタイプのパソコンが多いのです。

 また作業の前に、金属製のものに触れて体の静電気を逃がしておいてください。特に冬場は静電気に注意が必要です。なお全くの初心者の方は、パソコンのケースを開いてパーツを取り付けたり外したりすることは無理です。自己責任で壊しても構わないという気持ちがなければケースは開かないでください。


1 メモリーの増設・交換

1-1 メモリー不足の確認、増設の必要性

パソコンに次々とソフトをインストールしていると、パソコンを購入したときに搭載しているメモリーの容量では足らなくなることがあります。メモリーが不足すれば増設することが基本ですが、その前に不足しているかどうか確認してみましょう。

 現在、使用しているパソコンのメモリーの利用可能なメモリーを確認するためには、Windows XPでは、いろいろな方法はありますが、タスクマネージャを見るのが簡単です。

 Windows XPを起動し、画面の最下段の「スタート」ボタンの横のタスクバーの何もないところで、右クリックして、「タスクマネージャ」をクリックすれば起動できます。

 

 Windowsタスクマネージャを表示させ、「パフォーマンス」タグをクリックすると利用可能メモリの状況が確認できます。

 容量512MBのメモリーを2枚取り付けており、画面の右側の中段、「物理メモリ」の表示欄では、合計1048048KBと表示されています。

 うち、利用可能メモリは、717832KB、つまり717MBですから、不足することなく十分です。

 しかし、330MBぐらい使用しており、随分多く使われていますね。

 Windows起動直後なのに、何に使われているのだろう?と思いませんか。

 


 同じタスクマネージャの「パフォーマンス」タグの隣の「プロセス」タグをクリックすると、そこで使われているタスクが並んでいます。

 これらのタスクは、WindowsのSYSTEM自体のタスクと、起動時に読み込む常駐ソフトのタスクとあり、ユーザー名asugi23のタスクは、このパソコン固有の常駐ソフトです。

 左の画面では、このタスクの一番上に、mspaint.exeが表示されています。

 この時は、この画面のスクリーンショットを取るためにWindowsアクセサリの「ペイント」を起動していたためです。

WindowsXPのヘルプには、メモリ管理について、次のように書かれています。

「コンピュータの(RAM) が不足し、現在のタスクを完了するためにより多くのメモリが必要な場合、Windows はハード ディスク ドライブの領域を使用してシステム RAM のシミュレートを行います。Windows では、これは仮想メモリとして知られており、ページ ファイルと呼ばれます。これは、UNIX のスワップ ファイルに似ています。インストールの際に作成される仮想メモリ ページ ファイル (通常は pagefile.sys という名前) の既定のサイズは、コンピュータの RAM のサイズの 1.5 倍です。」

 少しわかりにくい表現ですが、簡単に言うと、メモリーが不足すれば、ハード ディスクを使うということです。

 そしてハード ディスクに待避させることを一般的にはスワップと呼び、待避させたものはスワップファイルです。わざわざページ ファイルと呼び名を解りにくくしなくてもと思うのですが、このページ ファイルの使用量は、上のタスクマネージャの「パフォーマンス」タグの画面の「ページファイル使用量の履歴」で解ります。この履歴に頻繁に使用量が表示されるのであればメモリー不足です。

 ハード ディスクへのアクセスは、メモリーへのアクセスより桁違いで遅いため、十分なメモリーを積む必要があります。

 ハード ディスクへのアクセスが避けられないことを想定して、WindowsXPのヘルプには、ページ ファイルの設定方法について、次のように書かれています。

「仮想メモリの使用は、複数のドライブで領域を分割することによって、また低速なドライブや頻繁にアクセスされるドライブを除外することによって、最適化できます。仮想メモリ領域を最適化する一番良い方法は、これを可能な限り多くの物理ハード ドライブに分割することです。ドライブを選択する場合は、ページ ファイルをシステム ファイルと同じドライブに置かないようにします。」

 つまりページ ファイルの置き場所は、ハードディスクの中でも新しい高速なハードディスクで、Windowsをインストールしているハードディスクとは物理的に別のハードディスクが良いということです。高速なハードディスクが2台以上なければ無理ですから、やはりメモリーを増やしてハードディスクへのアクセスを極力なくした方が良いのです。

 そのため、メモリーは、最低256MB、できれば512MB以上確保した方が良いでしょう。


1-2 メモリーの種類に注意

パソコンの技術進歩とともに、メモリーも新しいタイプに変わってきています。
 もちろん、そのパソコンで使えるタイプのメモリーでなければ、増設も交換もできません

 今最新のパソコンで使われているメモリーは、DDRメモリーかDDR2メモリーです。
 そして現在、パーツショップで販売されているメモリーも、主にDDRメモリーかDDR2メモリーですが、それぞれさらにアクセス速度の違いにより下の表のように分かれます。

タ イ プ 型  番  表  記

DDRメモリー

184Pin DDR-SDRAM

DDR400

PC3200
DDR333

PC2700
DDR266

PC2100

DDR2メモリー

240Pin DDRU

DDR2-667

PC2-5300
DDR2-533

PC2-4200
(PC2-4300)
DDR2-400

PC2-3200

パソコンのマニュアルを確認し、DDRメモリーのDDR400(PC3200)メモリーか、DDR2メモリーのDDR2-667(PC2-5300)メモリーまたはDDR2-533(PC2-4200)メモリーを使えるのであれば、今はメモリー価格が比較的安いため、増設をお勧めします。

 しかし、同じDDRメモリーでも、DDR333(PC2700)やDDR266(PC2100)しか使えないのであれば考えもので、どうしても増設する必要がなければ購入は見合わせたほうが良いかもという感じです。

 さらに古いタイプのSDRAMであるPC133メモリーやPC100メモリーであれば、増設はあきらめたほうが良いでしょう。

 なぜかというと、現在量産されていないタイプのメモリーは割高となるし、中古品しか入手できないことがあり、さらに次にパソコンを買い替えたときに、使い回すことができないからです。

 パソコンで使えるメモリーの搭載容量にも注意が必要です。DDR400やDDR2-533メモリーをサポートするパソコンでは、512MBのメモリーを2枚増設することは、ほとんどのパソコンで可能と思いますが、念のためマニュアルを確認しましょう。

 またメモリーのデュアルチャネル動作が可能であれば、その動作検証がされているメモリーを購入した方が良いので、これもマニュアルを確認してください。自作パソコンであれば使用しているマザーボードのメーカーサイトで、メーカー製パソコンであれば、そのサポートに確認してください。

 デュアルチャネルで動作させるためには、同メーカーの同型番のメモリーを2枚購入、例えば256MB×2枚、または512MB×2枚を購入することが必要です。

 なおビギナーの方がメモリーを購入する場合、そのパソコン用のタイプのメモリーを選んでも、それでも使えるかどうか心配であれば、メモリーの相性保証をしているパーツショップがありますので、相性保証付きで購入すれば、使えなければ交換できます。

 
 右の写真は、184ピンDDR SD-RAMのDDR400、PC3200メモリーです。

 デュアルチャネルで動作させるために、同じ型番の容量512MBのものを2枚使っています。

 このメモリーでは型番は、メモリーモジュールの右側のラベルに記載されています。


さて古いタイプのメモリーしか使えなく購入をあきらめた場合は、WindowsXPの起動とともに立ち上がる常駐ソフトを外して自動的に起動しないようにしておく、またメモリー管理ソフトを入れて、空きメモリーを常に確保するように対処するよりなく、メモリー管理をすることで少しは使いやすくなるでしょう。

 なお常駐ソフトの外し方は、「ADSL少し詳しい基礎知識」で、メモリー管理ソフトは「便利なフリーソフト」で紹介してますので参考としてください。


1-3 メモリーの増設・交換作業

パソコンのマザーボード(基盤)を確認して、メモリーを装着するスロットを確認してください。
 パソコンのケースは、プラスドライバ1本あれば、ネジを外して開けれますが、最近はネジが手で回せるタイプのケースも多いでしょう。

 マザーボード上に、下の写真のようなメモリースロットがあります。
 メモリースロットの数は、最近のパソコンは4本あることが多いのですが、2本のものも、また古いパソコンでは3本のものもあります。

 下の写真では、下から青色、黒色、青色、黒色と計4本のスロットがあります。

 このメモリースロットのうち、メモリーを取り付けていない空いているスロットがあれば、メモリーを増設でき、空いていなければメモリーを取り外して、容量の大きなメモリーに交換することになります。

 





 写真は見にくいのですが、下から3番目の青いスロットに、メモリーをそっと置いています。

 このスロットの両端にある白いノッチが開いている(広がっている)のが見えますね。

 このままメモリーの背に手を当てて、スロットに押し込めば、カチッとノッチが立ち、メモリーが装着できます。

 メモリーの装着できる向きには、注意が必要です。

 メモリーの端子側に、切り欠きがあります。(左の写真)この切り欠きをスロットの突起に合わせて装着します。

 この切り欠きがあるため、タイプの異なるメモリーは装着できないし、正しいメモリーでも間違った向きには装着できません。
 
 

 左の写真は、装着済みの状態です。
全てのスロットの両端のノッチが立っていますが、装着するときは一旦開きます。

 一番下のスロット、一つ飛んで下から3番目のスロット、いずれも青色のスロットに、それぞれメモリーが装着されています。
 

デュアルチャネル動作が可能な場合、メモリーの取り付け位置に制約があって、メモリースロットを色分けして解りやすくしているマザーボードが多いでしょう。

 パソコンのケースを開けるときは、コンセントからプラグを抜いて、パソコンに通電されていない状態であることを確認してください。電源コードが接続されていれば、マザーボードに通電されているタイプのパソコンが多いのです。

 また作業の前に、金属製のものに触れて体の静電気を逃がしておいてください。特に冬場は静電気に注意が必要です。


2 ビデオカードの追加

2-1 ビデオカードの必要性と種類

インターネットからダウンロードしたゲームソフトや市販のゲームソフトが紙芝居になってしまうようであれば、グラフィック性能の能力不足です。

 グラフィック性能を測定するためには、ベンチマークソフトを使うと解りやすく、パソコン雑誌の付属CD-ROMに収録されているベンチマークソフトを試されてはどうでしょうか。

 よく使われるものは、3DMARKシリーズやFinalFantasy OfficialBenchmarkですが、いずれも最新バージョンのベンチマークソフトは、高性能ビデオカードを使っていないと良いスコアは出ないので、むしろ少し古いバージョンの方が良いでしょう。

 また、このサイト「My Free-style PC」でも、「面白いゲームソフト」を紹介しており、ここで紹介しているソフトは問題がないと思いますが、もしこのフリーソフトでも動作が重いのであればグラフィック性能を上げる必要性が高いでしょう。

 新しい市販の3Dゲームが楽しみたければそのゲームの推奨環境をクリアする必要がありますが、それほど古いパソコンでなければ、ビデオカードを取り付けるか、既に使っているのであればハイスペックなものへと交換することが、最も効果的です。

 3D描画性能は、CPUの能力よりも、グラフィックチップ(GPU)の能力に依存しており、そんなに古くないCPUを搭載しているのであれば、CPUを換装したからといって大きな効果は無いものです。

 さてビデオカードが追加できるかどうかが問題ですが、少し前までのパソコンではグラフィックインターフェースはAGPスロットであり、その場合はAGPビデオカードを購入することになります。

 もちろん新しいPCI Express x16対応スロットが搭載されているパソコンでは、PCI Express x16対応ビデオカードが使えるため迷うことなく購入をお勧めしますが、AGPビデオカードは、将来的には使い回すことができなくなるため、あまり高価なものはもったいないと思います。

 特にメーカー製パソコンでは、一部の高級機を除いてコストダウンのためにビデオカードが使われていないので、3Dグラッフィック性能が弱いと感じるのであれば、あまり高価ではないものを追加することになるでしょう。ただし、ビデオカード用のAGPスロットまたはPCI Express x16対応スロットが無ければ取り付けることができません。

 なおPCI Express x16対応ビデオカードを選べるのであれば、PC自作コーナーの「ビデオカードの選び方」を参考にしてください。


2-2 ビデオカードの追加作業

私が現在使用している3台のパソコンのうち1台は、スリムタワーケースのパソコンです。
 このスリムタワーケースのパソコンも、自作パソコンであり、「コンパクトPC自作 Socket478」で説明していますが、スリムケースのため通常サイズのビデオカードは装着できず、ロ−プロファイル仕様のビデオカードしか使えません。

 メーカー製パソコンでは、スリムタワーケースのパソコンが多く、同様にロ−プロファイル仕様のビデオカードしか使えないことも多いでしょう。

 



 取り付けるときは、この逆に、まずビデオカードをスロットに挿し込んでから、ネジを締めます。

 なお、ビデオカードが抜けないようにしっかりと装着するため、スロットに固定具が付いている場合があり、スロットを確認し着脱のときに注意してください。


 右の写真は、ロープロファイル仕様のAGPビデオカードです。

 しかしロープロ対応のビデオカードでも、標準では通常サイズのブラケットが付いており、付属のロープロファイル用のブラケットに交換してスリムケースに取り付けるものが多いでしょう。
 ビデオカードの装着は簡単です。
 左の写真は、通常サイズのPCI Express x16対応ビデオカードです。

 写真の左端上隅、ブラケット上部に手ネジが付いており、このネジを外せば、スロットからカードが抜けます。

 手ネジでなく、プラスドライバで締める普通のネジの場合もあります。


 
 


 左の写真は、このロープロファイル仕様のAGPビデオカードをスリムケースに取り付けた写真です。

装着方法は、ロープロファイル仕様のビデオカードでも同じであり、PCI Express x16対応でもAGP接続でも、取り付けスロットが異なるだけで大きく違いません。

この写真のRADEON 9600チップを搭載しているビデオカードは、購入した初めは、メインマシンで使い、今はロープロファイル用のブラケットに交換してスリムケースで使っています。


 Intel製CPUを使うパソコンでは2004年夏から、AMD製CPUを使うパソコンでは2004年末から、ビデオカードのインターフェースがAGPから PCI Express x16へと移行し始めています。

 それ以前のパソコンでは、AGPスロットが装備されており、AGPビデオカードを選ぶことになるのですが、将来はAGPビデオカードが使えるパソコンが少なくなります。

 そのため、先々新しいパソコンに使い回すことができないので、高価なAGPビデオカードはもったいなく、ミドルクラスのグラフィックチップを使用しているAGPビデオカードがお勧めです。

 ミドルクラスAGP版ビデオカードのグラフィックチップとしては、ATIのRADEON X700PRO、NVIDIAのGeForce6600シリーズが人気があります。

 もちろんPCI Express x16スロットがあるマザーボードであれば、余裕があれば高性能PCI Express x16対応ビデオカードを購入しても良いでしょう。

 なお、ビデオカードは取付け後にドライバのインストールが必要であり、ビデオカード付属のCD-ROMを使用してマニュアルに記載された手順でインストールしてください。


3 ハードディスクの増設・交換

3-1 HDDの増設の必要性と注意

テレビやビデオの映像や音声をHDD(ハードディスクドライブ)に保存していると、そのうちHDDの空き容量が少なくなり、こうしたマルチメディア系のファイルの保存にHDDを使えば、大容量HDDが欲しくなります。

 またHDDは、主要パーツの中では故障することが多いこと、また消耗品であり、いつかはクラッシュするものであることから、重要なデータを1台のHDDだけに保存しておくことは危険です。

 そのためバックアップ用に、別のHDDがある、つまりパソコンに2台以上のHDDを装備していると安全であり、HDDを取り付けるスペースの3.5インチベイが空いていれば簡単にもう1台増設でき、増設すると何かと使い勝手が良いでしょう。

 しかし、小型ケースではHDDを1台しか使えないことがあります。
 この場合は増設ではなく交換することになりますが、例えば80GBのHDDを250GBに交換すれば、容量的には不自由することはないにしても、WindowsXPの新規インストールやその後の設定、またアプリケーションのインストールやこれまで使っていたファイルの引越しなど何かと手間がかかります。

 なお、あまり古いパソコンは、大容量ドライブが使えないケースがあります。
 WindowsXPがインストールされているパソコンでは、おそらく120GBまでのHDDであれば使用できるケースが多いと思いますが、パソコンやマザーボードのマニュアルを確認してください。

 内臓HDDには、現在主流の接続インターフェースが、IDE接続とSATA(SerialATA)接続の2種類あります。

 少し古いパソコンでは、SATAコネクタがマザーボードに無い場合があり、その場合はIDE接続の3.5インチ内臓HDDを使います。間違ってSATA接続のHDDを購入しても、市販されている変換アダプタを使用して取り付け可能なこともありますが、ビギナーの方は、SATAコネクタが無い場合はIDE接続のHDDを購入した方が無難でしょう。

 なおSATA接続のHDDを選べるのであれば、PC自作コーナーの「ハードディスクの選び方」を参考にしてください。

3-2 HDD増設(空き3.5インチベイがある場合)

HDDを増設できるのであれば、もちろん増設が簡単です。
 一般的には、物理的に空いている3.5インチベイに、HDD本体側面にある4本のネジ穴に合わせて、ネジを締めて取り付け、電源供給ケーブルと信号ケーブルを配線すれば取り付けは完了です。

 なおパソコンで使われているネジには、インチネジとミリネジがあり、間違えて使うとネジ穴をつぶしてしまうので軽く回してみて合っているかどうか確認してください。インチネジは山と谷が粗くミリネジは細かいのですが、パソコンショップでネジセットを売っています。

 






 内臓HDDのサイズとしては、一般的に3.5インチHDDを使い、3.5インチ内臓ベイに取り付けます。

 左の写真は、SATA(SerialATA)接続のSeagate製のHDDです。

 左側のコネクタ部の上に接続されているのがSATA電源ケーブル、下がSATAケーブル(信号ケーブル)です。




 左の写真は、SATA(SerialATA)接続の日立製のHDDのコネクタ部です。

 Seagate製のHDDと信号ケーブルは同じSATAケーブル(中央)ですが、電源ケーブルは標準の4ピン電源ケーブル(右側)です。




 上の2台のハードディスクは、SATAケーブルで左の写真のように、マザーボードのSATAコネクタに接続されています。

 SAT接続では、IDE接続のようなマスターとスレーブの区別は無く、マザーボードのコネクタとHDDのコネクタをSATAケーブルで1対1で接続するだけです。



 





 上の写真の4つのコネクタのうち右側の上、青色のコネクタ(プライマリ)と、その下の黒色のコネクタ(セカンダリ)がIDEケーブル用コネクタです。

 この青色のコネクタに、Maxtor製のHDDに接続したIDEケーブルを接続しています。(写真は外して撮っています)

 なお、マザーボードによって、コネクタの位置関係は異なりますので、それぞれのマニュアルをよく確認してください。

 マザーボード上には、最近はIDEコネクタが1つしかないものもありますが、普通は2つのIDEコネクタがあります。
 左の写真は、IDE接続のMaxtor製のATA133対応HDDのコネクタ部です。

 右側の電源ケーブルは、標準の4ピン電源ケーブルで、左側の信号ケーブルはIDEケーブルです。

 よく見ると、この両コネクタの間に、ジャンパピンがあり、アイボリー色のキャップが刺さっているピンがあります。


 左の写真のメモリースロットの上に、4つのコネクタがあります。

 4つのコネクタうち、左下のアイボリー色のコネクタは、マザーボードへのメインの電源供給ケーブルを挿す24ピンコネクタです。

 その上の黒色のコネクタは、フロッピーディスクドライブの信号ケーブル用のコネクタです。



 

 
 また一本のIDEケーブル(右上の写真)で2台の機器が接続できるよう2つの機器側コネクタがあります。

 そのため、ハードディスクやDVDドライブなど合計4台の機器が接続できますが、それぞれの機器を識別するために、コネクタはプライマリ、セカンダリと区別し、さらにIDEケーブルの接続位置で、マスター(機器側先端)、スレーブ(真ん中)と区別しています。

 よって、プライマリのマスター、プライマリのスレーブ、セカンダリのマスター、セカンダリのスレーブとMAX4台の機器が接続できますが、通常はプライマリのマスターにWindowsがインストールされているハードディスクが、セカンダリのマスターにCD-ROMドライブまたはDVDドライブが接続されています。

 そして空いているプライマリのスレーブと、セカンダリのスレーブにハードディスクが増設できます。なお、IDEコネクタが1つしかなく、既に2台の機器が接続されていれば、もう増設の余裕はありません。

 増設のときに注意することは、スレーブとして接続するときはハードディスク側のジャンパピンの設定もスレーブに変更しておく必要があるということです。

 ハードディスク側のジャンパピンの設定は、マスターとスレーブの他に、ケーブルセレクト(CS)という設定があり、ケーブルセレクトにセットされていれば、IDEケーブルのマスターのコネクタ(先端にあるコネクタ)に接続すればマスターとして認識し、スレーブのコネクタ(中ほどのコネクタ)に接続すればスレーブとして認識します。

 ジャンパピンの設定は、ハードディスクのマニュアルまたは、メーカーサイトで確認してください。(日立Deskstar7K250SeagateMaxtor


 HDDを増設したり、交換したときは、そのHDDをWindowsで使用するための初期化(領域設定、FORMAT)が必要です。

 HDDの取り付け後の初期設定については、WindowsXPのインストールのときと同じようにWindowsXPのCD-ROMを使用する方法がありますが、HDDの増設の場合は、Windows上で「ディスクの管理」を使って領域設定とフォーマットを行うことがお勧めです。
 詳しくは、組立講座の「ハードディスクの初期設定」を参考にしてください。


3-3 HDD交換(空き3.5インチベイがない場合)

パソコンケースに空き3.5インチベイが無い場合、HDDを増設するためには、パソコンケースにスペースの余裕があれば3.5インチベイを増やす、また空き5インチベイがあれば、3.5インチベイとして使えるかどうかです。

 いずれも3.5インチベイ用マウンタを取り付けることになりますが、パソコンケースに内に、全く増設用のマウンタを取り付けることができない場合は、内臓することはできません。

 それでも増設したいのであれば、外付けUSB接続のハードディスクを購入するという方法もありますが、内臓にこだわればHDDの交換しかありません。

 


 左の写真は、パソコンケース内に余裕がある場合の3.5インチベイ用マウンタにHDDを取り付けたものです。

 これをケース内に納めるには、ミドルタワーケース以上の大きさのケースでないと難しいでしょう。

 コンパクトケースであれば、空き5インチベイがあってマウンタを取り付けれるかどうか、スリムタワーケースであれば全く増設の余裕が無いことが多いでしょう。

 
 ハードディスクの交換であっても、元のハードディスクの4本の固定ネジを外し取り外す手順が加わるだけで、あとの装着方法は増設と同じことです。

 しかし、ハードディスクを交換すると、そのHDDをWindowsで使用するための初期化(領域設定、FORMAT)をすることに加えて、WindowsXPのインストールと設定、今まで使っていたプログラムファイルやデータを全て引越しする必要があります。

 そのため手間はかかりますが、一旦DVDやCD-ROMなどリムーバブルメディアに必要なファイルをバックアップしてから、HDDを交換し、新しいHDDの初期化とWindowsXPのインストールをすることになります。

 手元にWindowsXPのCD-ROMがあれば、WindowsXPのインストールについては、「WindwsXPの導入」を参考としてください。

 なお、メーカー製パソコンでは、WindowsXPのプレインストールモデルや、パソコンのリカバリーディスクにWindowsXPが収録されていて、新しいHDDにWindowsXPをインストールする方法が異なる場合があり、メーカーのサポートでHDDの交換方法やWindowsXPの再インストール方法を確認してください。

4 DVDドライブなどの追加・交換

4-1 DVDドライブの追加・交換

 
  WindowsXPは、CD-ROMドライブがインストールするために必須ですから、パソコンには、CD-ROMを読むことができるドライブは組み込まれています。

 新しいパソコンでは、記録型DVDドライブが取り付けられていることが多いでしょうが、少し古いパソコンでは、DVD-ROMドライブが、またコストパフォーマンス重視のパソコンでは、CD-RWドライブやCD-ROMドライブが搭載されていることがあります。

 記録型DVDドライブが搭載されているのであれば、DVDメディアだけでなく、CD-ROMメディアへの読み書きも可能であり、それで十分でしょうが、DVDメディアの読み書きができなくて不自由であれば、増設または交換すると良いでしょう。

 


 左の写真は、日立・LG製の記録型DVDドライブ「GSA-4120B」の背面です。

 ケースへの取り付け、取り外しは、普通は側面のネジ4本の締め外しです。

 配線は、写真の右側の4ピン電源供給ケーブルとIDEフラットケーブル(写真中央:信号ケーブル)を接続します。

 なお、信号ケーブルはSATAケーブルを使うタイプも稀にあります。


   この日立・LG製のドライブも既に新製品に替わっており、その他パイオニア製、PANASONIC製、プレクスター製、NEC製ドライブが人気があり、新製品の発売で目まぐるしく人気製品が入れ替わるため、しっかりと比べて選んでください。

 取付け後のドライバや必要なソフトウェアは、購入したパーツのマニュアルを見てインストールしてください。なお、この「GSA-4120B」の装着後のソフトウェアのインストールについては、「DVD編集・TV録画パーツ増設」で説明しています。

4-2 ビデオキャプチャカードの追加

 
 パソコンでテレビを見る、録画するという使い方が多くなっています。
 テレビを視聴するためには、TVチューナーカードが必要ですが、最近はTVチューナ付きビデオキャプチャカードを増設することが一般的です。

 家電のビデオデッキには、普通はTVチューナーが付いていますね。これと同じでビデオキャプチャカードには、TVチューナーが付いていることが普通となり、この1枚のカードで、テレビ視聴、録画、ビデオ編集など全てできる便利なものです。

 ビデオキャプチャカードは、大きく分けてハードウェアエンコードタイプとソフトウェアエンコードタイプとあります。
 「エンコード」という用語は、もともとコード化するという広い意味があり、パソコン用語辞典では、「エンコードは、データを符号化すること。デコードはその反対で、符号化されたデータを復元すること」と説明されています。

 ビデオキャプチャカードでは、アナログのテレビ電波やビデオ信号を入力端子から取り込み、エンコード作業を行いMPEG2ファイルを作成しますが、この入力信号をデジタル変換して圧縮ファイルとして保存するための一連の作業は、パソコンにとって大きな負荷がかかります。

 このエンコードの負荷をCPUにかけないように、ビデオキャプチャカード側でエンコード処理を行う製品がハードウェアエンコードタイプであり、ソフトウェアを使ってエンコード処理するソフトウェアエンコードタイプよりは高価です。

 しかし最近は、ハードウェアエンコードタイプのビデオキャプチャカードも実売価格が1万円を切って販売されている製品もあり、ハードウェアエンコードタイプの製品の方が、はるかに人気が高いのです。

 よって、古いパソコンだから安いソフトウェアエンコードタイプのビデオキャプチャカードで良いという発想は間違っています。最新の高性能CPUを搭載するパソコンで、あまり使わない場合にはソフトウェアエンコードタイプでも良いのでしょうが、古いパソコンでCPUの能力が低ければ、ハードウェアエンコードタイプのビデオキャプチャカードが必要なのです。
 



 左の画像はCanopus製のテレビチューナーボード「MTVX2004」で、現在はさらに新しい後継製品が発売されています。

 ハードウェアMPEG2エンコーダを搭載しているビデオキャプチャカードに分類されます。

 取り付けは、PCIスロットに挿し込み、ブラケット上部でネジ止めをする普通のカード類の装着方法と同じです。

 写真左側ブラケットに入出力端子があり、写真一番上のコネクタにテレビアンテナ線を接続します。

   テレビアンテナ入力端子のほか、ビデオ入力端子、オーディオ入力端子、オーディオ出力端子がありますが、テレビやビデオデッキの裏側と同じで必要があれば配線すれば良いでしょう。

 取付け後のドライバや必要なソフトウェアは、購入したパーツのマニュアルを見てインストールしてください。なお、この「MTVX2004」の装着後のソフトウェアのインストールについたは、「DVD編集・TV録画パーツ増設」で説明しています。

4-3 FDDの交換

 
 フロッピーディスクドライブ(FDD)は、WindowsXPでは無くてもかまいません。
 WindowsMeまでは、Windowsをインストールするために起動ディスクが必要であり、FDDが必須でしたが、WindowsXPではCD-ROMから直接インストールできるため必要ないのです。

 しかし既にフロッピーディスクに保存してあるファイルや文書ファイルなど小さなファイルの移動のときには、まだ使用しているユーザーも多いでしょう。

 FDDは、ドライブで駆動するものであり、まれに故障することがあります。
 そのため増設することは無いでしょうが、壊れたときに交換するケースはあるでしょう。

 FDDが壊れた場合、パーツショップで1500円ぐらいで内臓FDDを買ってきて交換すれば済むのですが、3.5インチベイを占有するため多機能型FDDを取り付けることも一つの方策です。

 



 MITSUMI製ごく普通のFDDです。
 写真右側に、白いコネクタの電源供給ケーブルが接続されています。

 その下の信号ケーブルは、フロッピーディスクドライブ用のフラットケーブルです。

 このフラットケーブルは、コネクタの向きが逆に挿すこともできてしまうため注意が必要です。

 間違って逆に挿すとアクセスランプがアクセス時だけでなく常時点灯しますので、挿しなおしてください。

 左の写真は、Owltech製「FA404M」カードリーダー兼用FDDです。電源ケーブル、信号ケーブルは普通のFDDと同じように接続します。

   コンパクトフラッシュ、SDメモリーカード、スマートメディア、マルチメディアカード、メモリースティック などが読めるため、別途カードリーダーが不要です。カードリーダーが必要であったり、どうせFDDを交換するのであれば、多機能タイプを検討してみると良いでしょう。


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(2005年10月3日 当初執筆)

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