2 サウンド・スピーカーの設定
3 マウスのプロパティ・設定
4 キーボードのプロパティ・設定
4-1 キーボードのプロパティ・調整
4-2 英語キーボードと誤認識する場合の対応
5 ゲームコントローラの設定
<コントロールパネル関連ファイル>
Vistaのシステム設定 Vistaのプログラム設定 Vistaのデスクトップ設定
1 プリンタの追加・設定
Windows Vistaの「Start」メニュー→「コントロールパネル」→「ハードウェアとサウンド」と順にクリックし、表示される下の画面がパソコン周辺機器の設定・管理のための画面となります。
この画面では、「プリンタ」〜「TabletPC設定」までの15項目のハードウェア関係の設定項目が並んでいます。
うち、「自動再生」は「Vistaのプログラム設定」というファイルで、「電源オプション」、「デバイスマネージャ」は「Vistaのシステム設定」というファイルで説明しています。
ここでは主として一般的に使用される周辺機器関係の設定を順に説明します。
パソコンにパーツや周辺機器を追加すると、Windowsで動作させるためのデバイスドライバが必要です。
マウス、キーボードなどはWindowsの標準ドライバで動作する機器も多いでしょうが、プリンタは一般的に専用ドライバのインストールが必要です。
プリンタのドライバは、新しい機種では付属のCD-ROMにVista対応のドライバが入っており、そのCD-ROMを使ってドライバとユーティリソフトをインストールすることができます。
古い機種では、Vistaへの対応状況をメーカーのサイトで確認し、Vista対応のドライバとユーティリソフトをダウンロードして入手する必要があります。EPSON、CANONのプリンタの情報は下表のリンク先を参考としてください。
CANON | EPSON | |
Windows Vista 対応情報 | 製品別OS対応状況 | Windows Vista 対応情報 |
ドライバ対応状況 | インクジェット ・ 複合機 | ドライバ インクジェット 複合機 ユーティリティ |
ドライバのダウンロード | インクジェット ・ 複合機 | インクジェット ・ 複合機 |
インストールの説明 その他参考情報 |
対応詳細(MP960/810/600等) 機能拡張モジュール |
各機種のドライバの ダウンロードページで説明 |
ダウンロードしたファイルからインストールする方法も、メーカーのサイトで説明されていますが、CANONのMPドライバの場合は、ダウンロードし一旦任意の場所に保存してから、そのダウンロードしたファイルをWクリックするとインストールプログラムが起動し、後は画面の指示どおり簡単にインストールが完了します。
なおVistaでは、ダウンロードファイルの保存場所として、ユーザー名のフォルダ内にダウンロードフォルダ(C:ドライブ→ユーザー→ユーザー名→ダウンロード)が用意されており、保存先を変更しないとこのダウンロードフォルダに保存されます。
また一般的に、ダウンロードファイルのインストールのために留意することとして、圧縮ファイルであれば解凍し、作成されるフォルダの中のsetup.exeなどの実行ファイルを探すこと、古いドライバを置き換える場合は先にアンインストールした方が良いこと、プリンタの電源はOFFの状態でドライバのインストールを開始することなどに気をつけなければならないことが多いのですが、これらの疑問はCANONの場合インストール方法で説明されています。
CANON、EPSONともに、Windows標準のドライバで対応する機種もあります。Vistaの標準ドライバで対応する機種は、Vistaが自動的にドライバを組み込むため、わざわざドライバをインストールする必要がないことが普通です。
Vistaをインストールして、いきなりEpson PM-850PTが使えたときは驚きましたが、CANONもVistaの標準ドライバで使用可能な機種は、接続するだけで自動的にプリンタの認識が行われ、使用できるようになるとCANONのサイトで説明されています。
もちろん専用ドライバが提供されている機種は、専用ドライバをインストールした方が良く、CANONはVistaの標準ドライバで対応する機種も、専用ドライバと同等の機能が使えるようにするために、機能拡張モジュールを提供しており、ダウンロードしてインストールした方が良いでしょう。
「ハードウェアとサウンド」の画面のプリンタの項目に「プリンタの追加」というメニューがあります。
この「プリンタの追加」では、そのパソコンに接続するプリンタではなく、主としてネットワーク上のプリンタを追加するために利用します。
「ハードウェアとサウンド」の画面で、「プリンタ」をクリックすると右の画面が表示されます。
なお、この「プリンタ」の画面は、上段のメニューの「表示」をクリックして、詳細表示に切り替えています。
このメインパソコンには、Epson PM-850PTをUSBポートに接続しています。
右の画面には、ネットワーク内のセカンドマシンに接続されたプリンタCanon MP810も表示されています。
この「状態」欄が準備完了となっているプリンタは利用可能であり、オフラインとなっているものはプリンタの電源を切っています。
右の画面は、Canon MP810 を接続しているセカンドマシンのプリンタの画面です。以降は新しい方のプリンタであるCanon MP810 を事例にして説明します。
複数のプリンタがある場合は、「通常使うプリンタ」を選ぶ必要があります。
プリンタを選択して右クリックし、表示される右クリックメニューにある「通常使うプリンタ」をクリックして指定することができます。
また、プリンタを選択し、画面上段のメニューの「既定の設定」をクリックしても指定できます。
なお、既に「通常使うプリンタ」として選ばれているプリンタは、右クリックしても「通常使うプリンタ」のメニューは表示されず、また上段メニューにも「既定の設定」は表示されません。
「通常使うプリンタ」に指定されていないプリンタでも、普段、文書ファイルやWebページを印刷するときに、表示される画面でプリンタを選択することができますが、そのパソコンに接続されている使用頻度の高いプリンタを「通常使うプリンタ」に指定しておくことが普通です。
上段メニューの「表示」をクリックし、「大アイコン」に切り替えて表示させたのが右の画面です。
小さいアイコンでは見にくいのですが、プリンタのアイコンには、「通常使うプリンタ」、「共有プリンタ」、「ネットワークプリンタ」の区別ができるような小さなマークが付されています。
ネットワークプリンタは、ネットワーク上の他のパソコンに接続されているプリンタを含み、共有プリンタは、そのパソコンに接続されていて、ネットワーク上の他のパソコンからも使用できるように開放されているプリンタです。
プリンタを選択し右クリックして、表示される右クリックメニューにある「プロパティ」をクリックすると右の画面が表示されます。
このプロパティ画面には、「全般」〜「ユーティリティ」タブがありますが、プリンタの機種によって表示されるタブが一部異なります。
「全般」タブでは、モデル名として Canon MP810 が確認できます。
この画面のの下の方に「印刷設定」と「テストページの印刷」ボタンがあります。
「テストページの印刷」ボタンをクリックすると、あらかじめ用意されているWindowsのテストページが印刷され、プリンタ、ドライバ、ポート設定の情報と正しくインストールされたかどうか解ります。
「印刷設定」ボタンをクリックすると、右の画面が表示されます。
この「印刷設定」の画面は、最初の「プリンタ」の画面で、プリンタを選択し、画面上段のメニューから、またプリンタを選択し右クリックして、表示される右クリックメニューからも直接表示できます。
この画面は、Canon MP810 の画面で、プリンタの機種によって表示画面が異なります。
普段印刷するときに表示される「印刷」画面から「詳細設定」をクリックしても同じ画面が表示され、用紙の種類や用紙の向き、拡大・縮小などを設定する見慣れた画面でしょう。
プロパティ画面の「共有」タブをクリックして開くと、右の画面が表示されます。
前述しましたが、「共有プリンタ」は、ケーブルで接続されているパソコンだけでなく、ネットワーク上の他のパソコンからも使用可能なプリンタです。
右の画面の「このプリンタを共有する」のチェックボックスにクリックしてチェックを入れると、ネットワーク内の他のパソコンからこのプリンタを使用して印刷することができます。
もちろん、他のパソコンから使用するときは、プリンタとケーブルで接続されているパソコンの電源も入っていないと使えません。またパソコンがスリープ状態になっていても使えないので注意が必要です。
プロパティ画面の「ユーティリティ」タブをクリックして開くと、右の画面のようにメンテナンスツールが並んでいます。
この画面も、Canon MP810 の画面で、プリンタの機種によって表示画面が異なります。
インクジェットプリンタでは、インクが詰まることが多く、「ノズルパターン印刷」と「クリーニング」は対で時々使います。
この「ユーティリティ」タブの画面は、「印刷設定」の画面の「ユーティリティ」タブをクリックしても表示されるため、普段プリンタを使用するときは「印刷」画面から「詳細設定」をクリックし「印刷設定」画面に入って「ユーティリティ」タブをクリックして使うということが普通です。
なお、Epson PM-850PTではプロパティ画面に「ユーティリティ」タブがないため、「印刷設定」画面の「ユーティリティ」タブから開くことになります。
2 サウンド・スピーカーの設定
サウンドの設定で、普段最も使われるのは、音量の調整です。
音量の調整は、わざわざコントロールパネルを開かなくても、タスクバー上のスピ−カーの絵をしたアイコンをクリックして可能ですし、ビデオや音楽を再生するアプリケーションでも一定の範囲内でボリュームを変更できます。
しかし、単純なボリュームの上げ下げや、ミュートにするより詳しい設定は、コントロールパネルの設定画面で行います。
「ハードウェアとサウンド」の画面で、「サウンド」をクリックすると右の画面が表示され、この画面には、「再生」、「録音」、「サウンド」タブがあります。
この「再生」タブの例では、「スピーカー」と「デジタル出力デバイス(SPDIF)」と2つのデバイスが表示されており、Vistaでは複数のデバイスを個別に設定できるように改良されています。
うち、「スピーカー」をクリックし選択して、左下端の「構成」ボタンをクリックするとスピーカーのセットアップの画面が表示され、スピーカーから音が鳴るかどうかテストしてセットアップすることができます。
なお、「スピーカー」を右クリックし表示されるメニューの中から、「スピーカーの設定」をクリックしても同じセットアップの画面が表示されます。
ついでに、この右クリックメニューの中に、「無効なデバイスの表示」という項目がありますが、クリックしてチェックを入れて置いた方が、後々スピーカーを無効化して、再度有効に戻すときに便利でしょう。
この右クリックメニューの「プロパティ」をクリックするか、「再生」タブの画面で、「スピーカー」をクリックし、下段右の「プロパティ」をクリックすると、右下の「スピーカーのプロパティ」の画面が表示されます。
この「スピーカーのプロパティ」の画面には、「全般」、「レベル」、「音の明瞭化」、「詳細」という4つのタブがあります。
「全般」タブでは、右の画面の例では、「制御情報」欄で「High Definition Audioデバイス」というMicrosoftのドライバが使われていることが確認できます。
つまり、パソコンのマザーボードに組み込まれているオンボードのサウンドデバイスが、「High Definition Audioデバイス」というドライバで制御されているということです。
しかし、もしサウンドカードを使用しているなど専用のドライバが必要であれば、ドライバをインストールして、この画面の「プロパティ」ボタンを押して、表示されるプロパティ画面(デバイスマネージャから開いたサウンドデバイスのプロパティ画面と同じ)で変更することができます。
「ジャック情報」欄では、このパソコンのリアパネルとフロントパネルに音声出力用の3.5ミリステレオミニピンジャック(L&R)を備えていることが確認できます。なお、マザーボードにフロントサウンド出力用のピンがあっても、PCケースのフロントパネルのジャックに結線されていないと使えなく、一般的にはリアパネルのジャックだけで十分でしょう。
最下段のデバイス使用状況欄の「このデバイスを使用する(有効)」ボタンは、もしパソコンに複数のサウンドデバイスがあり、他のデバイスを使うのであれば、このデバイスを無効に切り替えるためにあります。
なお一旦スピーカーを「無効」にし、サウンドの「再生」タブの画面でデバイスとして表示されないときは、デバイス欄で右クリックし、「無効なデバイスの表示」をクリックしスピーカーを表示させてから、有効に変更することができます。
「スピーカーのプロパティ」の画面で、「詳細」タブをクリックすると右の画面が表示されます。
この既定の形式欄で、ビットレートと周波数を変更して「テスト」ボタンを押して確認し、変更することができます。
しかし、サウンドカードと高級なスピーカを使用してパソコンで音楽を聴くためのサウンドにこだわるのであればともかく、確認しても音質の違いが感じられなければ既定値のままで良いでしょう。
また、「排他モード」を使うアプリケーションがあるかどうかは別として既定値のままにしておくのが良さそうであり、もし、この画面での設定を変更したとしても、最下段の「既定値に戻す」をクリックして戻すことができます。
次に、サウンドの音量の調整を中心に、タスクバーからのアクセス方法を説明します。
普段は、タスクバー上のスピ−カーの絵をしたアイコンをクリックして音量の調整が可能です。
このタスクバー上のスピ−カーのアイコンをクリックするときに、左クリックでなく右クリックすると、右のホップアップメニューが表示されます。
この右クリックメニューは、サウンド関係の主要な設定画面に直接アクセスできて便利であり、普段から使い慣れることをお勧めします。
右クリックメニューの一番上の「音量ミキサを開く」をクリックすると、「ハードウェアとサウンド」の画面の「システム音量の調整」をクリックしたときと同じ「音量ミキサ」が表示されます。
音量ミキサでは、スピーカーの音量、Windowsのサウンド(効果音)、ビデオや音楽を再生するアプリケーションの音量が個々に調整でき、Windowsのサウンドやアプリケーションの音量は、スピーカーの音量より小さくしたりミュートにすることができます。
ビデオや音楽を再生するアプリケーションでもボリュームコントロールができますが、このスピーカーの音量がMAXであり、音が大きくならないときは、音量ミキサを開いて、そのアプリケーションの音量を上げる必要があります。なお音量ミキサでアプリケーションの音量を上げるとスピーカーの音量も上がります。
しかし、単純なボリュームの上げ下げや、ミュートにするより詳しい設定は、コントロールパネルの設定画面で行います。
また、右クリックメニューの「再生デバイス」をクリックすると、「サウンド」の画面の「再生」タブを開いた画面が表示されます。この画面から前述の「スピーカーのプロパティ」の画面に移動して、「レベル」タブをクリックして、「音量」と左右のスピーカーのバランスが調整できます。
右クリックメニューの一番下の「サウンド」をクリックすると、「サウンド」の画面の「サウンド」タブを開いた画面が表示されます。
右の画面が「サウンド」の画面で「サウンド」タブをクリックして表示される画面です。
この画面では、Windowsの終了時やログオン時、ごみ箱を空にする時などに鳴るサウンド(効果音)を確認することができます。
確認の方法は、画面中段の「プログラム イベント」欄の枠内のイベントをクリックし選択して、下段の「サウンド」欄の「テスト」ボタンを押すと音が出ます。
効果音は、例えば「着信呼び出し」の効果音は「Windows Ringin.wav」で電話の鳴るリーンという音ですから、そのまま何が起きたのか解りやすいのですが、短いサウンドでわかりにくければ別の効果音に変更することができます。
サウンドの変更は、「テスト」ボタンの右横の「参照」ボタンをクリックすると、サウンドファイルが保存されているMediaフォルダが開くので、この中から好みの別のサウンドを指定して変更することができます。
サウンドファイルは、Windowsフォルダ内のMediaフォルダに収められているため、「コンピュータ」をクリック、「ローカルディスク(C:)」→「Windows」→「Media」と順にWクリックして、Mediaフォルダを開いて、順にwavファイルをWクリックして、どんな音かあらかじめ確認しておくと良いでしょう。
なお、効果音を変更する場合は、好みの別のサウンドを指定した後、サウンド設定欄の「名前を付けて保存」をクリックし、表示される保存画面で、たとえば「private」とでも適当な名前を付け保存し、「OK」または「適用」をクリックし変更を適用すると良いでしょう。
3 マウスのプロパティ・設定
「ハードウェアとサウンド」の画面で、「マウス」をクリックすると右下の「マウスのプロパティ」の画面が表示されます。
「マウスのプロパティ」の画面には、「ボタン」タブ〜「ハードウェア」タブの5つのタブがあり、それぞれのタブの画面は、いずれもマウスを自分で使いやすいようにカスタマイズするために、普段使うことが多い設定項目が含まれています。
右の「ボタン」タブの画面の上段「ボタンの構成」では、「主と副を切り替える」にチェックすることで、左ボタンと右ボタンの働きを入れ替えることができます。
つまり、左クリックの動作を右クリックで行うようになるため、左利きで普段左手でマウスを使うのであれば、人差し指で左クリックの動作を選択することができます。
中段の「ダブルクリックの速度」は、速度のスライドバーをクリックし動かして、自分の使いやすいダブルクリックの速度に調整することができます。
調整は、このスライドバーの右横にあるフォルダをゆっくりダブルクリックしたり、速くダブルクリックしたりテストし確認ながら行うことができます。
なお、ビギナーの方でダブルクリックが苦手であれば、速度を遅くしてみてください。
下段の「クリックロック」は、マウスのボタンを少し長くクリックすることでロックする、つまりボタンを押したままの状態と同じように扱える機能であり、「クリックロックをオンにする」にチェックすることで利用可能です。
「クリックロック」が働くためには、少し長くクリックする必要があり、この長く押して認識されるまでの時間をクリックロック欄の「設定」ボタンをクリックして表示される画面で調整することができます。
「クリックロック」は、マウスを押したままでなくてもドラッグ&ドロップができて便利な反面、テキストのコピーや移動などの際の文字の範囲の選択は、一度の長押しではなく、押している時間が長いと二度クリックしなければ選択できないなど、慣れないと使い難い面もありますから、初期設定ではチェックが入ってなく、チェックを外したまま使うことが普通です。
「マウスのプロパティ」の画面の「ポインタ」タブをクリックして表示される右の画面では、マウスポインタのデザインを変更することができます。
マウスポインタは、通常の選択と待ち状態とで形が異なるように状況に応じたポインタが表示されますが、上段の「デザイン」欄では、ポインタのデザインを一括してセットで変更することができます。
この「デザイン」欄では、初期設定で「Windows Aero(システム設定)」となっていますが、このボタンの右端の▼をクリックし、表示される別バージョンのポインタのセットの中からクリックし選択して、好きなポインタのセットに変更することができます。
昔懐かしい砂時計マークのポインタや、色つきのポインタなど、あらかじめ多くのポインタのセットが用意されていますので変更してみると気分も変わるでしょう。
下段の「カスタマイズ」の欄は、個々のシチュエーションのポインタのデザインを変更するために用意されており、枠内の項目をWクリックするか、選択して、右下の「参照」ボタンをクリックすると、デザインファイルが保存されているCursorsフォルダが開くので、この中から好みの別のポインタを指定して変更することができます。
なお「カスタマイズ」で変更した場合は、そのまま「OK」または「適用」をクリックすると、既存のデザインのセットの中で変更した項目のみ置き換えてしまうため、試してみて後から戻したいのであれば面倒です。
そのため、いくつかの項目の好みの別のポインタをデザインファイルから選んた後、「デザイン」欄の「名前を付けて保存」をクリックし、表示されるデザインの保存画面で、たとえば「private」とでも適当な名前に変え保存し、「OK」または「適用」をクリックして変更を適用すると良いでしょう。
要は、変更したデザインを別の名前で保存することで、元のファイルは書き換えないで残して置くと安全です。なお「OK」と「適用」の違いは、「OK」では変更を適用して「マウスのプロパティ」の画面を閉じるけれども、「適用」では「マウスのプロパティ」の画面を開いたままです。つまり続けて、他の項目の確認や変更をしたいときは「適用」をクリックします。
「マウスのプロパティ」の画面の「ポインタオプション」タブをクリックすると右の画面が表示されます。
上段の「速度」の欄では、スライドバーをクリックし動かして、自分の使いやすいポインタの移動速度に調整することができます。
マウスを滑らせてもポインタが少ししか動かなくて使いにくいのであれば、ポインタの速度を速くすると良いでしょう。
下段の「表示」欄に、「ポインタの軌跡を表示する」という項目がありますが、この項目をチェックして軌跡を表示させ、スライドバーをクリックし動かして、軌跡を長く表示するか、短く表示するか調整できます。
マウスポインタがどこにいったのか、軌跡を表示すると判りやすいときもありますが、うっとおしいと感じるのであれば軌跡は不要でしょう。
「マウスのプロパティ」の画面の「ホイール」タブをクリックして表示される右の画面では、マウスのホイールの動作を調整することができます。
上段の「垂直スクロール」では、まず「1度に次の行数スクロールする」か「1画面ずつスクロールする」かチェックして選ぶことができます。
そして「1度に次の行数スクロールする」をチェックした場合は、スクロールする行数を指定することができます。
Webページを見ている場合など、ホイールを回したときに動きが鈍いと感じるのであればスクロールする行数を多くし、もっと少しづつ動いてほしいと思うのならスクロールする行数を減らすと良いでしょう。
「マウスのプロパティ」の画面の「ハードウェア」タブをクリックすると右の画面が表示されます。
この画面の右下の「プロパティ」ボタンをクリックすると、Windows標準ドライバを使用しているこのマウスでは「Microsoft PS/2 Mouseのプロパティ」画面が表示され、ドライバや詳細情報が確認できます。
専用ドライバが必要な高機能マウスでも、付属するCD-ROMからドライバをインストールすることが多いでしょう。
しかし、ドライバの更新は、このプロパティ画面の「全般」タブの「設定の変更」ボタンをクリックして、表示されるユーザーアカウント制御の画面で「続行」をクリックし許可して表示されるプロパティ画面からドライバの更新をすることができます。
ドライバの更新については、キーボードのドライバの変更と手順は同じであり、次の「英語キーボードと誤認識する場合の対応」で詳しく説明していますので参考としてください。
4 キーボードのプロパティ・設定
4-1 キーボードのプロパティ・調整
日本語キーボードを英語キーボードと誤認識する場合の対応方法は後述しますが、一般的にはキーボードのデバイスドライバはWindows標準のドライバがセットされ、キーボードを使用するために特別な設定や調整は必要がないでしょう。
「ハードウェアとサウンド」の画面で、「キーボード」をクリックすると右の「キーボードのプロパティ」の画面が表示されます。
上段の「文字の入力」欄では、「表示までの待ち時間」と「表示の間隔」をそれぞれスライドバーをクリックし動かして調整することができます。
調整の加減は、このスライドバーの下のボックス内をクリックし、キーボードのキーを押し続けて、テストすることができますが、「表示の間隔」は速い方がストレスを感じないでしょう。
下段の「カーソルの点滅速度」も、スライドバーをクリックし動かして調整することができます。点滅することでカーソルの位置が探しやすいのですが、自分でわかりやすければそれで良いでしょう。
「キーボードのプロパティ」の画面で、「ハードウェア」タブをクリックすると左下の画面が表示されます。この画面では、デバイスの状態として、「このデバイスは正常に動作しています」と表示されていることを確認すればそれで良いでしょう。
左上の画面で、デバイス欄に表示されているキーボードをクリックし選択して、「プロパティ」ボタンをクリックすると右上の「日本語PS/2キーボード(106/109キー)のプロパティ」画面が表示されます。
このプロパティ画面には、「ドライバ」タブと「詳細」タブがあり、「ドライバ」タブではドライバの詳細が確認できますが、この画面では確認できるだけでドライバの更新はできません。
これはVistaでは、セキュリティを高めるためにユーザーアカウント制御(UAC)が採用されたためであり、「日本語PS/2キーボード(106/109キー)のプロパティ」という同じ名前のプロパティ画面が、単に確認ができるだけの画面と、設定の変更ができる画面と2種類あるため注意が必要です。
ドライバを変更するためには、この画面の左下にある「設定の変更」ボタンをクリックして、表示されるユーザーアカウント制御の画面で「続行」をクリックし許可して表示されるプロパティ画面から行う必要があります。
4-2 英語キーボードと誤認識する場合の対応
WindowsXP以前から、英語キーボードと誤認識する場合がありますが、マイクロソフトのサポートページに説明されているように、Vistaでも日本語キーボードと正しく認識されないことがあります。
原因は、英語版のキーボードドライバが勝手に読み込まれているためであり、英語キーボードと誤認識すると、「@」、「¥」、「/」キーが正しく入力できないため、日本語キーボードドライバを適用する必要があります。
左下の画面では、「101/102英語キーボードまたはMicrosoft Natural PS2キーボード」と誤認されています。ドライバの変更は、前の「4-1 キーボードのプロパティ・調整」の手順で、ユーザーアカウント制御の画面で「続行」をクリックして表示されるこのプロパティ画面を表示させて行います。
なお、「システムとメンテナンス」の「デバイスマネージャ」を表示させて、「キーボード」を選び右クリックし、「プロパティ」をクリックしても、この左下の同じ画面が表示されます。
右上の画面は、この「ドライバ」タブの画面であり、日本語キーボードドライバを適用するためには、この画面の「ドライバの更新」ボタンをクリックします。
なお、画面の下の方に「削除」ボタンがあり(上級者用)と注意書きがあります。ドライバを削除し、そのデバイスが使用不可となったときに困るのかどうか想定できるユーザーでないと削除しては危険なためです。
キーボードの場合は、ドライバを削除してもマウスは使えるため「削除」ボタンをクリックし、Windowsを再起動し、再度ドライバを読み込ませるという方法を試すことができますが、この場合は、また同じように英語キーボードのドライバを読み込むだけで解決しません。
右の画面は、「ドライバの更新」ボタンをクリックし表示される画面です。
ここでは、上段の「自動的に更新されたドライバソフトウェアを検索します」と下段の「コンピュータを参照してドライバソフトウェアを検索します」の2つの選択肢があります。
一般的には、自動的に検索する方法が普通ですが、英語キーボードと誤認しているので、結果として「最適なドライバソフトウェアが既にインストールされています」などと表示されて変更できません。
そのため、コンピュータを参照して、ドライバを手動で検索して探す必要があります。
「コンピュータを参照してドライバソフトウェアを検索します」をクリックすると、右の画面が表示されます。
この上段では、インターネットのサイトからドライバをダウンロードし、解凍して保存してあるフォルダを、この「参照」ボタンで指定するための欄です。
しかし今回は、Windows標準の日本語キ−ボードドライバを探しています。
そのため、画面の下段の「コンピュータ上のデバイスドライバの一覧から選択します」をクリックします。
続いて表示される右の画面で、「互換性のあるハードウェアの表示」のチェック欄のチェックを外します。
一般的には、互換性のあるハードウェアのドライバを適用することが安全ですから、初期設定ではチェックが入っていますが、これも英語キーボードと誤認しているので、その互換性のあるハードウェアとしては日本語キ−ボードが表示されません。
枠内左側の「製造元」欄に使用しているキーボードのメーカーがあれば選択して、表示される右側のモデル欄から選びます。
しかし「製造元」欄に使用しているキーボードのメーカーがない場合やメーカー不明の場合は、「標準キーボード」を選ぶと右側のモデル欄に日本語キーボードが表示されますので、クリックし選択して「次へ」をクリックします。一般的には、この標準キーボード、つまりMicrosoftのWindows標準の日本語キーボードドライバを使うことの方が普通でしょう。
Windowsは英語キーボードと誤認しているため、右の「ドライバの更新警告」画面が表示されます。
もちろん構わず「はい」をクリックし、インストールを続行します。
右の画面が表示されて、ドライバの更新は完了です。
画面に表示されているとおり、日本語キーボードドライバのインストールが終了しています。
ただし、この後、「閉じる」をクリックしWindowsを再起動すると、更新されたドライバが適用されますので、ただちに再起動してください。
一般的なドライバの更新と比べて、この英語キーボードと誤認している場合のドライバの更新は少し難しいでしょう。
いつまでたっても、Windowsは頑固に英語キーボードであると間違えていることが難しい原因であり、常にそのことに留意してください。
なお、Microsoft IMEのプロパティ・設定変更については、「Vistaのシステム設定」の時計・言語・地域の設定変更を参照してください。
5 ゲームコントローラの設定
「ハードウェアとサウンド」の画面で、「ゲームコントローラ」をクリックすると左下の画面が表示されます。
この「ゲームコントローラ」の画面で、インストール済みゲームコントローラ欄に表示されているコントローラをクリックし選択して、「プロパティ」ボタンをクリックすると右の画面が表示されます。
右上は、USB接続の8ボタンのゲームパッドのプロパティ画面であり、「テスト」タブの画面ですからゲームパッドの十字ボタンや個々のボタンを押してテストすることができます。
このプロパティの「設定」タブの画面が右の画面です。
コントローラのボタンを押しテストして、正常に動作しない場合は、この画面の「調整」ボタンをクリックし表示されるゲームデバイスの調整ウィザードに従い十字ボタンを押して、コントローラの軸を調整することができます。
調整した後は、再度テスト画面で確認してみましょう。調整した結果、なおかつ正しく機能しない場合は、一旦「規定値にリセット」ボタンをクリックし戻して、やり直すことができます。
なお、高機能なゲームコントローラは、専用ドライバをインストールし、ボタンの割り当てやプロファイルの設定などカスタマイズや調整を行うユーティリティソフトが用意されていますが、Windows標準のドライバで動作するゲームコントローラは、USBコネクタに接続するだけで、いきなり使えることが普通です。