1-1 ウィンドウの色とデザイン
1-2 Windows Aeroへの設定変更
1-3 デスクトップの背景・壁紙の変更
1-4 スクリーンセーバーの設定
1-5 テーマでの統合管理
1-6 画面の設定・プロパティ
2 フォルダオプションの設定
2-1 フォルダ画面のカスタマイズ
2-2 フォルダの表示方法の共通設定
2-3 拡張子・隠しファイルの表示
<コントロールパネル関連ファイル>
Vistaのシステム設定 Vistaのプログラム設定 Vistaの周辺機器設定
1 デスクトップの個人設定
Windows Vistaの「Start」メニュー→「コントロールパネル」→「デスクトップのカスタマイズ」と順にクリックし、表示される下の画面がデスクトップの設定・管理のための画面となります。
この「デスクトップのカスタマイズ」の画面には、緑色の文字で書かれている「個人設定」〜「Windowsサイドバーのプロパティ」まで、大きく分けて6項目並んでいます。
ここでは、使用頻度の高い「個人設定」と「フォルダオプション」について説明します。
なお、「タスクバーと[スタート]メニュー」については「Vistaの使い方・基本操作」で説明しており、そちらを参照してください。
また、「Windowsサイドバーのプロパティ」については「Vistaのプログラム設定」で説明しており、そちらを参照してください。
1-1 ウィンドウの色とデザイン
上の「デスクトップのカスタマイズ」画面で「個人設定」をクリックすると、下の画面が表示されます。
この画面は、デスクトップ画面の何もないところで右クリックし、表示されるメニューの「個人設定」をクリックすると直接表示でき、普段はその方が早いでしょう。
WindowsXPでは、「画面のプロパティ」でデスクトップの背景、デザインや画面の解像度、色の設定の変更を行いますが、Vistaでは、この「個人設定」の画面が入口となります。
一見すると、Vistaではデスクトップの設定項目が大きく変わったように見えます。
しかし、WindowsAeroの導入により「ウィンドウの色とデザイン」関連で設定項目が増えたぐらいで、個々の設定画面は以前のWindowsと似ていて、それが改良されています。
「デスクトップの背景」と「スクリーンセーバー」は、普段から気軽に変更する項目です。
また、最下段の「画面の設定」は、モニタの設定や、画面の解像度、色の設定などグラフィックアダプタの設定の入口です。
なお、「サウンド」と「マウスポインタ」については「Vistaの周辺機器設定」で説明しており、そちらを参照してください。
「個人設定」の画面で「ウィンドウの色とデザイン」をクリックすると右の画面が表示されます。
この上段に用意されている色をクリックすると、ウィンドウ枠の色が変わり、「OK」をクリックしてその色に変更することができます。
右の画面の例では、ウィンドウの色は「赤」に変更しています。
また下段の「色ミキサーを表示する」をクリックして、表示される「色合い」、「彩度」、「明るさ」のスライドバーをクリックしたまま滑らせて、自由に色を変更することができます。
WindowsAeroでは半透明のウィンドウ枠が特徴の一つですが、中段の「透明感を有効にする」は、Aeroが有効な状態では初期設定でチェックが入っています。
Vistaをインストールしたときに、WindowsAeroのシステム要件を満たしていないと、「透明感を有効にする」にチェックが入っていません。
後からメモリーを増設したり、ビデオカードを追加してAeroの要件をクリアしたときは、「透明感を有効にする」にチェックを入れましょう。
なお、最新のビデオカードでも、ドライバをインストールする前は、Aeroの要件をクリアしていない場合があります。Vistaをインストールしてからビデオカードのドライバをインストールするため、止むを得ないのですが、Aeroが無効になっていれば、Aeroを有効に変更する必要があり、この「透明感を有効にする」のチェックも確認してください。
1-2 Windows Aeroへの設定変更
「ウィンドウの色とデザイン」の画面の最下段の「詳細な色のオプションを設定するにはクラッシックスタイルの[デザイン]プロパティを開きます」をクリックすると、下の「デザインの設定」画面が表示されます。
この画面の左下の配色欄に、「Windows Aero」、「Windows Vistaベーシック」、「Windows スタンダード」、「Windows クラシック」などのデザインが並んでいます。
Windows Aeroのシステム要件をクリアしていれば、初期設定で「Windows Aero」になっています。
しかし、前述したようにVistaをインストールしたときにAeroの要件を満たしていない場合は、「Windows Vistaベーシック」になっており、「Windows Aero」をクリックして変更してください。
なお、そもそもパソコンがAeroの要件を満たしていない場合は、「Windows Aero」は使えません。
クラッシックスタイルの画面にしたいときは、「Windows スタンダード」または「Windows クラシック」を選んで変更することができます。
下の左の画面は「Windows Vistaベーシック」で、右の画面は「Windows クラシック」でウィンドウを表示した画面です。
この配色欄で「Windows Vistaベーシック」や「Windows クラシック」に変更すると、ウィンドウのデザインだけでなく、スタートメニューやタスクバーなど画面全体の見た目も変わります。
「Windows Vistaベーシック」では、透明感がなくなる程度ですが、「Windows クラシック」では、昔懐かしいWindows98時代の画面になり、どんな感じになるのか試されてはと思いますが、他の「ハイコントラスト」の設定も含めて、今では一般的には使わないでしょう。
Windows Vistaでは、Aeroの要件を満たしていれば「Windows Aero」を、Aeroの要件を満たしていなければ「Windows Vistaベーシック」を使うことが普通でしょう。
この「デザインの設定」画面の右下に、「効果」と「詳細設定」のボタンが並んでいます。
「Windows Aero」の「デザインの設定」画面の「効果」のボタンをクリックすると、右の小さな画面が表示され、3項目の効果を変更できます。
「次の方法でスクリーンフォントを滑らかにする」という項目は、左横のチェックボックスにチエックを入れて、ボタン右端の▼をクリックし「Cleare Type」に変更することができます。
他の2項目の「メニューの下に影を表示する」と「ドラッグ中にウィンドウの内容を表示する」は初期設定でチェックが入っていれば、そのまま使えば良いでしょう。
「デザインの設定画面」で右下の「詳細設定」のボタンをクリックすると、右の画面が表示されます。
この「デザインの詳細画面」では、「指定する部分」の枠内の右端の▼をクリックし、表示されるメニューの中から変更したい項目を選択して、サイズや色を変更することができます。
変更可能な事項は、あらかじめ決まっており、指定する部分によって異なります。
右の画面では、「指定する部分」が「デスクトップ」であり、デスクトップでは色のみ変更できます。
なお、デスクトップの色の変更は、壁紙を使わず純色とした場合に適用され、詳しくは、次の「1-3 デスコトップの背景」で説明します。
また「指定する部分」が「アイコンの間隔」や「スクロールバー」では、サイズのみ変更できます。
「指定する部分」が「アクティブ タイトルバー」の場合は、サイズ、色1、色2、フォントのサイズ、フォントの色、フォントの太字、斜体と全て変更できます。
右の画面は、変更した結果であり、「アクティブ タイトルバー」のサイズ、フォントのサイズ、フォントの色を変更しており、ウィンドウ枠の「デザインの設定」の文字が黒から赤に変わっていることが見て確認できます。
また「アイコン」もフォントの書体とサイズを変更しており、初期設定の「メイリオ」から「HGP創英角ホップ体」に変えて大きな文字で表示しています。これもアイコンの「ごみ箱」の文字が「HGP創英角ホップ体」であることが確認いただけることでしょう。
さて試してみて、元の「Windows Aero」の標準設定に戻したいときはどうしたらよいか気になることでしょう。
初期設定を控えておいて一つづつ戻しても良いのですが面倒です。元の「デザインの設定」画面の配色欄で、一旦「Windows Vistaベーシック」、「Windows スタンダード」に変更して、再度「Windows Aero」に戻せば簡単に標準設定に戻せます。
1-3 デスクトップの背景・壁紙の変更
「個人設定」の画面で「デスクトップの背景」をクリックすると下の画面が表示されます。このデスクトップの背景は、自分の好みの壁紙を使用しているユーザーが多いことでしょう。
右の画面上段に「画像の場所」という欄があり、初期設定では「Windowsの壁紙」となっています。
この「Windowsの壁紙」は画面中段の枠内に、壁紙としてあらかじめ用意されている画像が並んでいます。
この壁紙の中から選ぶのであれば、好みの壁紙をクリックするとデスクトップの背景が切り替わり、「OK」をクリックして変更することができます。
下段に「画像をどのように配置しますか?」という項目があり、3種類の配置方法が並んでいます。
初期設定では、この一番左の壁紙の全体を表示する設定になっていますが、画面を分割して同じ画像を複数並べたり、画面の中央に壁紙を配置して、ふちに背景色を残す表示方法が選択できます。
ただし、Windowsの壁紙の場合は、複数並べる表示や、ふちを残す表示にはならず、ズームが変わります。アングルが変わったようなイメージになりますので、3種類の配置方法を選んでクリックし試してみてください。。
なお、Windowsの壁紙は、ワイドスクリーン用のものも用意されています。
画面の上段の「画像の場所」欄では、「Windowsの壁紙」のボタンの右端の▼マークをクリックして、「Windowsの壁紙」のほか「ピクチャ」、「サンプルピクチャ」、「パブリックのピクチャ」、「純色」が選択でき、その隣の「参照」ボタンをクリックして自分で撮影した写真画像などが保存してある任意のフォルダを指定することができます。
上のデスクトップ画面の背景は、右の設定画面のように、「サンプルピクチャ」から画像を選んで、背景色のふちどりを残し、その背景色の色を変更した結果です。
「サンプルピクチャ」は綺麗な花、背景色は赤紫に変更しています。
なお、「画像の場所」欄で「純色」を選び、先に背景色を好きな色に変更してから、「サンプルピクチャ」を選んで、ふちを残す表示で貼り付けても同じ画面となり、ビギナーの方は、あらかじめ用意されている純色の中から背景色を選んだ方が簡単でしょう。
上の画面は、自分で撮影したデジカメ画像を4枚並べて壁紙とした事例です。
右の設定画面のように、「参照」ボタンをクリックし、デジカメ画像の保存してある任意のフォルダをクリックし選択すると、そのフォルダが「画像の場所」に指定され、中段枠内にそのフォルダ内の画像が表示されます。
後は、ウィンドウスの壁紙のときと同じように好きな画像を選択し、下段の「画像をどのように配置しますか?」という項目の3種類の配置方法で並べて配置する方法を選び、画面を4分割して同じ画像を4枚並べています。
実は同じ画像が何枚並ぶかは、画面の解像度と元の画像のサイズによって決まります。
このパソコンのモニタの画像の解像度は、1280×1024ピクセルで使用しています。
元のデジカメの写真画像のサイズが、2592×1944ピクセルであれば、そのまま並べて配置しようとしてもデジカメ画像の方が大きすぎて、並ぶどころか1枚の画像の左上4分の1程度しか表示できません。
1280×1024ピクセルの画面に4枚並べようとすれば、画像を縮小して640×512ピクセルのサイズに、16枚並べようとすれば320×256ピクセルのサイズに縮小して、あらかじめ任意のフォルダに保存しておく必要があります。
もちろんデジカメの写真画像だけでなく、絵やイラストも画像サイズによって画面に何枚並ぶか決まります。
なお、全体を表示する配置方法では、画像サイズがどうであれ、自動的に縮小または拡大されるため画面にピッタリの大きさで表示されますが、フチに背景色を残し画面中央に画像を配置する方法も、元の画像サイズがそのままのサイズで表示されるため、画面サイズより大きな画像を使えば、フチの背景色が残る余地はなく、画面に表示できる範囲で画像の中央部分が表示され、縁はカットされます。
デスクトップの壁紙は、インターネット上でも提供されており、気に入った壁紙を探して、ときどき変更して気分を変えてみてはどうでしょう。
1-4 スクリーンセーバーの設定
もともとスクリーンセーバーは、CRT(ブラウン管)ディスプレイで同じ画面表示のまま長時間放置して、残像が焼き付くことを防止するためのモニタ保護の役割がありましたが、その心配がほとんどない液晶モニタでは、スクリーンセーバーの必要性は薄れています。
とはいえWindowsVistaの初期設定では、パソコンを使わない状態となって10分経って、スクリーンセーバーが始まり、さらに10分経ってディスプレイの電源が切れ、その40分後、つまり使わない状態となって1時間経過して、スリープ状態となるように設定されています。
「個人設定」の画面で「スクリーンセーバー」をクリックすると右の画面が表示されます。
この画面中段の「スクリーンセーバー」欄の▼マークをクリックして、表示されるスクリーンセーバーの種類の中からクリックして、好みのスクリーンセーバーを選ぶことができます。
その後、「OK」または「適用」をクリックすれば、選んだスクリーンセーバーが使用されます。
選択したスクリーンセーバーは、上段のモニタの絵の中に表示されますが、右側の「プレビュー」ボタンをクリックすると、全画面で実際にスクリーンセーバーが動いている状態を確認することができます。
その後、これも実際にスクリーンセーバーが動いている状態と同じように、マウスを操作するか、キーボードのキーを何か押せば元の画面に戻ります。
「設定」ボタンをクリックして、オプションの設定ができるスクリーンセーバーは、「3Dテキスト」と「写真」です。
「3Dテキスト」では、テキストを時刻に変えたり、テキスト文字や書体や大きさを変えたり、アニメーションの動きや速度、表面のスタイルなどを変更することができます。
「写真」では、複数の写真が順にスライドショーで表示され、初期設定ではあらかじめ用意されている「サンプルピクチャ」が表示されますが、任意のフォルダを参照して、デジカメ画像や好きなイラストに変更することができます。またスライドショーの動きや速度も変更できます。
一休み中にスクリーンセーバーは表れるでしょうから、意味のないロゴ画面より、時刻が表示されたり、リラックスできる写真がスライドショーで表示された方が有用かもしれません。
「スクリーンセーバー」欄に「待ち時間」という項目があり、「10分間」が初期設定となっていますが、数字を直接変更するか、▲▼ボタンをクリックして、スクリーンセーバーが現れるまでの待ち時間を長くしたり短くしたり変更できます。
液晶モニタでは、極めて稀に残像の焼き付きに似た症状が発生する不良品があっても、一般的には消えない焼き付きが残る心配はなく、スクリーンセーバーの待ち時間を短くする必要はないでしょう。
液晶モニタの場合、むしろ何年か経ってバックライトの劣化で、輝度やコントラストが落ちて見にくくなるケースの方が多いでしょう。
この「スクリーンセーバーの設定」画面の下段の「電源設定の変更」をクリックすると、電源プランの選択画面が表示され、使われている電源プランの「プラン設定の変更」画面に入って、「ディスプレイの電源を切る」までの時間を変更することができます。
「ディスプレイの電源を切る」までの時間は、普通は初期設定の20分のままで良いと思いますが、液晶の寿命が心配なモニタであれば、10分か5分に短くすると良いでしょう。
なお、例えばスクリーンセーバーの待ち時間が10分で、ディスプレイの電源を切るまでの時間が5分のように、ディスプレイの電源を切るまでの時間の方が短い場合は、スクリーンセーバーは表れず、先にディスプレイの電源が切れます。
電源オプション・電源プランの選択については、「Vistaのシステム設定」で説明していますので参考としてください。
1-5 テーマでの統合管理
「個人設定」の画面で、「テーマ」をクリックすると右下の「テーマの設定」画面が表示されます。
「テーマ」という用語は、意味が解りにくいのですが、要はデスクトップの背景や、アイコンやマウスポインタなどカスタマイズした状態の現在の設定を一つの「テーマ」として保存し、後々その「テーマ」を適用することで一括して設定できる機能です。
背景やマウスポインタの設定を変更した後、「テーマ」をクリックし表示させた画面が右の画面であり、テーマの欄に「変更されたテーマ」と表示されています。
この状態の設定を「テーマ」として保存するためには、その左横の「名前を付けて保存」ボタンをクリックし、表示される画面で「お気に入りのテーマ」という名前のまま保存しても良いし、名前を解りやすいように変更して保存しても良いでしょう。
そして「お気に入りのテーマ」として保存した場合、その後使用しているうちにカスタマイズして「お気に入りのテーマ」に戻したくなったら、この「テーマの設定」画面で、「変更されたテーマ」のボタンの右端の▼マークをクリックし、表示されるメニューの「お気に入りのテーマ」をクリックし、「適用」または「OK」をクリックして戻すことができます。
なお、あらかじめ「Windows Vista」というテーマが用意されて保存されています。
大幅にカスタマイズして解らなくなった場合、▼マークをクリックし、「Windows Vista」を適用すれば、概ねVistaの標準設定に戻すことができます。
いろいろカスタマイズして使用する場合は、「テーマ」を付けて保存しておくと便利でしょう。
1-6 画面の設定・プロパティ
「個人設定」の画面の最下段の「画面の設定」をクリックすると下の画面が表示されます。
この「画面の設定」では、解像度と色の変更ができます。
右の画面で解像度は、1280×1024ピクセルと、この環境では最大解像度になっていますが、この解像度のスライドバーをクリックし動かすことによって、1024×768ピクセルなど他の解像度に変更することができます。
この解像度の下の「最適な表示を得るための詳細を表示します。」をクリックすると、Windowsヘルプ画面が表示されます。
このヘルプに、モニタのサイズと解像度の説明があり、15インチモニタで1024×768ピクセル、17インチ〜19インチモニタで1280×1024ピクセルが推奨となっています。
これは画面の解像度を上げすぎれば、画面上の文字が小さくて読めなくなるなど見難くなるため、物理的なモニタのサイズによって適当な設定があるためです。
この「My Free=style PC」サイトのアクセス統計では、現時点で使用されている解像度は、1024×768ピクセルが40%強と最も高い割合を占めており、1280×1024ピクセルが30%程度、その他最近はワイド画面の1280×800ピクセル、1680×1050ピクセル、1440×900ピクセルが利用されるようになってきています。
17インチモニタでも、1024×768ピクセルの方が文字が大きくて読みやすい面もあり、それぞれの環境で最大の解像度を使用してみて、見にくければ少し解像度を下げると良いでしょう。
次に「色」は、最近のパソコンであれば最高32bit(1677万色)カラーのまま変更する必要はないでしょう。
「画面の設定」画面の右下にある「詳細設定」ボタンをクリックすると右の画面が表示されます。
この画面では、ディスプレイ関係のハ−ドウェア情報が表示され、この「アダプタ」タブでは、アダプタの種類の欄に、ビデオカード「WinFast PX8600GTS」が表示されています。
なお、このパソコンでは、ビデオカードを使用していますが、ビデオカードを使わず内臓グラフィックスを使用している場合は、その内臓グラフィックスのアダプタが表示されます。
また「アダプタ情報」欄では、チップ(GPU)の種類(GeForce8600GTS)、BIOSのバージョン、ビデオメモリ(256MB)など、アダプタの情報が確認できます。
左下の「モードの一覧」をクリックすると、有効なモードの一覧が表示され、「解像度」、「色」、「画面のリフレッシュレート」の選択可能な組み合わせが表示され、現在のモード「1280×1024ピクセル、32ビット、60ヘルツ」から、一気に「解像度」、「色」、「画面のリフレッシュレート」の3点セットで切り替えることができるため便利です。
右上の「プロパテイ」をクリックし、表示されるユーザーアカウントの制御の画面で「続行」をクリックすると、ビデオカードのプロパティ画面が表示され、その「ドライバ」タブでドライバの更新ができます。
ただし、ビデオカードのドライバの更新は、GPUベンダーサイトから最新ドライバをダウンロードしインストールすることが普通であり、ダウンロードしたファイルにインストーラ(セットアッププログラム)が含まれていて、このVistaの「ビデオカードのプロパテイ」画面を使わないことが一般的です。
2 フォルダオプションの設定
2-1 フォルダ画面のカスタマイズ
「デスクトップのカスタマイズ」の画面で「フォルダオプション」をクリックすると下の画面が表示されます。
通常「フォルダオプション」を開くときは、任意のフォルダを開いてから、そのフォルダの設定の変更をするために、開いたフォルダ画面の「整理」メニューの「フォルダと検索のオプション」をクリックして開くことが多いでしょう。
コントロールパネルの「デスクトップのカスタマイズ」の画面で「フォルダオプション」をクリックして開くときは、この「全般」タブでの共通の設定を行うときですが、後述するように「表示」タブでの「フォルダの表示」の設定をするときは、まず任意のフォルダを開き「整理」メニューから「フォルダオプション」を開いてください。
フォルダオプションの画面の「全般」タブでは、「作業」、「フォルダの参照」、「クリック方法」の変更が可能であり、解りやすい順に説明します。
「クリック方法」は、初期設定で「シングルクリックで選択し、ダブルクリックで開く」にチェックが入っています。
フォルダやファイルをダブルクリックしたときの動作は、ファイルの種類によって異なり、そのファイルを右クリックしたときに表示されるメニューのうち太字で表示されるメニューがダブルクリックしたときに実行されます。
つまり、フォルダを右クリックして表示される「開く」、「エクスプローラ」、「検索」・・・「プロパティ」のメニューのうち「開く」が太字になっており、ダブルクリックするとフォルダが開きます。
そのためフォルダでは、シングルクリックとダブルクリックの使い分けは、シングルクリックでフォルダを選択し、ダブルクリックでフォルダを開くことが基本ですが、この「クリック方法」で、「ポイントして選択し、シングルクリックして開く」にチェックすると、シングルクリックでいきなりフォルダを開くことができるようになります。
次に「フォルダの参照」は、初期設定で「フォルダを開くときに、別のウィンドウを作らない」にチェックが入っており、フォルダを開いたときに同じウィンドウに表示されます。
これを「フォルダを開くたびに新しいウィンドウを作る」にチェックを入れると、フォルダを開いた結果が常に新しいウィンドウに表示されます。
「クリック方法」も「フォルダの参照」も、普通は初期設定のままの方が使い易いのでしょうが、この「フォルダオプション」画面の右下の「既定値に戻す」をクリックして簡単に戻せますので、試してみてください。
次に上段の「作業」は、初期設定で「プレビューおよびフィルタを表示する」の方がチェックされています。この「作業」という用語が解りにくいのですが、「フォルダオプション」画面の左下の「フォルダオプションを変更する方法」のリンクをクリックし、表示されるWindowsヘルプを確認すると、「詳細ペイン」と「プレビュー ウィンドウ」を使用可能にするかどうかの設定のオン・オフの切り替えと説明されています。
デジカメ写真画像が保存されている右のフォルダの画面では、「詳細ペイン」と「プレビューペイン」を表示しています。
このように、「ナビゲーションペイン」、「詳細ペイン」、「プレビュー ペイン」をレイアウトすると、肝心のフォルダ内のファイル情報を表示するスペースが狭くなります。
「詳細ペイン」はともかく、右にある「プレビュー ペイン」は、表示方法を切り替えて縮小版で表示可能なため、プレビュー ペインは無い方が使い易い面があります。
ただし、この「作業」の「プレビューおよびフィルタを表示する」のチェックが入っていても、フォルダ毎に「整理」メニューでレイアウトの変更ができるため、ここでは「従来のWindowsフォルダを使う」に切り替えないで、初期設定のまま使うことをお勧めします。
右の画面は、フォルダを開いて、「整理」をクリックして、メニューを表示させた状態です。
このメニューのうち、「レイアウト」にカーソルを当て表示される「メニューバー」、「詳細ペイン」、「プレビュー ペイン」、「ナビゲーションペイン」をクリックして、それぞれ表示・非表示を切り替えることができます。
この「メニューバー」は、従来のWindowsに慣れていれば、表示させて使うと便利でしょう。
また、このメニューの「レイアウト」の下に、「フォルダと検索のオプション」という項目があります。
通常「フォルダオプション」を開くときは、任意のフォルダを開いてから、そのフォルダの設定の変更をするために、この開いたフォルダ画面の「整理」メニューの「フォルダと検索のオプション」をクリックして開くことが多いでしょう。
2-2 フォルダの表示方法の共通設定
任意のフォルダを開き、その「整理」メニューの「フォルダと検索のオプション」をクリックして「フォルダオプション」を表示し、その「表示」タブをクリックし開いた画面が右下の画面です。
上段の「フォルダの表示」欄では、任意の開いているフォルダの表示設定 (一覧、詳細、大きいアイコンなど) を、同じ種類のすべてのフォルダ (ドキュメント、ピクチャ、ミュージックなど) に適用することが可能です。
現在、開いているフォルダと同じ表示スタイルにしたいときは、「フォルダに適用」ボタンをクリックします。
その結果、例えば現在開いているフォルダの表示設定が「詳細」であれば、他の同種のフォルダも「詳細」表示となります。
また、「フォルダをリセット」ボタンを押すと、他の同種のフォルダを既定の設定に戻すことができます。
その結果、他の同種のフォルダが、例えばJPG画像が保存されているフォルダであれば、大アイコン(縮小サムネイルが表示される)に戻ります。
なお、コントロールパネルの「デスクトップのカスタマイズ」の画面から「フォルダオプション」を開くと、ベースとなる適用元のフォルダが無いため、他の同種のフォルダに同じ表示設定を適用することができません。そのため「フォルダに適用」ボタンがクリックできない状態になっており、先に、ベースとなるフォルダを開き、その「整理」メニューの「フォルダと検索のオプション」をクリックして「フォルダオプション」を表示させてください。
2-3 拡張子・隠しファイルの表示
上の「フォルダオプション」の「表示」タブを開いた画面の下段に、「詳細設定」の欄があります。
この「詳細設定」欄の枠内で、ファイルおよびフォルダの詳細なカスタマイズができます。
初期設定で、一般的に必要な項目にはチェックが入っています。
しかし、見かけはともかく、例えば一々ファイルを選択しないと拡張子が解らないのは不便であったり、起動トラブルでシステム関係のファイルが表示されなくて修復できないなど困ることもあるでしょう。
そのため、一つ上の「フォルダオプション」の画面のように、ファイルとフォルダの表示で、「すべてのファイルとフォルダを表示する」にチェックを入れ、隠しファイルと隠しフォルダを表示する必要がある場合があります。
また、右の画面のように、「登録されている拡張子は表示しない」と「保護されたオペレーティングシステムファイルは表示しない」のチェックを外して、トラブルに対処しなければならないことがあります。
ビギナーの方にはリスクがあるためお勧めしませんが、パソコンを頻繁に使うようになれば、隠しファイル、隠しフォルダと、ファイルの拡張子は、常に表示させて使用した方が便利でしょう。