フレッツ光への乗り換え

最近は光通信回線でインターネットと光電話をセットで利用すると、ADSLと比べても利用料金が同じぐらいのFTTHサービスが表われてきており、近隣でも光回線の利用者が増えてきました。2002年から4年間ADSLを使用してきて、それほど不満は無く、光回線への乗り換えは慌てることはないと思っていましたが、FTTH提供事業者のキャンペーンや勧誘が多くなって、2006年11月にYahoo!BB 12Mサービスからフレッツ光プレミアムに乗り換えました。

なお、このファイルは「My Free-style PC」の「ネットワークコーナー」のファイルであり、検索エンジン経由で、このページを訪問いただいたのであれば、サイト内の他のファイルも是非ご覧ください。


 目 次


1 フレッツ光プレミアムの申込み〜開通

1-1 電話での申し込み

これまで利用してきたYahoo!BB12Mサービスでは、自宅と電話交換局までの距離が3.4kmと少し遠いため、実効速度は良くて2.5Mbps程度まで、それが限界です。しかしADSLを使う環境として恵まれていないことは引越しでもしなければ解決できないため、やむを得ないこととして、大きな不満はなく使ってきました。

 また速度が少し遅いからといって、例え12Mサービスより高速なADSLサービスに乗り換えたとしても、やはり距離が遠いために速度アップは期待できません。

 さらに高速な通信サービスに乗り換えるとすると、FTTHの導入しか方策はないのですが、速度が少し遅くても現実にはそれほど不自由なことはなく、まだFTTHへの乗り換えは早い、1年か2年先で良いと思っていました。

 そのため、1年ぐらい前からFTTHのダイレクトメールや電話勧誘があっても、それほど関心はなかったのですが、FTTHの普及が進んでいることがテレビで報道されており、近隣でも新しくブロードバンド回線を利用する場合にはFTTHが選ばれるようになってきています。

 その後NTTからセキュリティ関連の電話勧誘があったときに、セキュリティに興味はないがFTTHには関心があると話したところ、担当から折り返し電話があって丁寧に説明され、電話でフレッツ光プレミアムの申し込みができるとのことなので申し込みました。

 慌ててなかったので、すぐに申し込む必要がなく、取り敢えず資料のみ請求するつもりでしたが、NTT西日本はADSLが急速に普及が進んでいた頃からFTTHに熱心であったこと、フレッツ光はプロバイダの選択肢が広いことから良いのかなと思い電話で即断しましたが、やはり後日しっかりと調べてから申し込むべきであったと反省しています。

 申し込んでから2〜3日後に、電力系会社からも電話勧誘があり、フレッツ光に申し込んだと話したところ、電話で申し込んでも開通工事が済んでなければ支障ないとのことで、フレッツ光プレミアムより料金が安いことや、利用されているユーザーの満足度が高いことを説明されました。

 FTTHの急速な普及は、ADSLの普及期と同じように、FTTH回線事業者間の激しいシェア争いが背景にあってのことであり、各社ともサービス提供エリアの拡大と新しく提供エリアとなった地域のユーザーの獲得に社運がかかっています。

 しかしADSLの普及期と比べたときに、単なるインターネットの通信回線の選択ではなく、家庭電話の回線を選ぶという観点も含まれており、また各社とも技術情報の開示が後退していて少なくなっているという違いがあります。

右の画像は、フレッツ光プレミアムで使われているネットワーク機器です。

 中央の紺色の機器が、光電話用VoIPアダプタであり、モジュラーケーブルで電話機に接続されています。

 ADSLのYahoo!BBでもBBフォンとセットですが、既設の電話回線を使用しているため電話の基本料金をNTTに支払っています。

 しかし最近のFTTHでは、新しく光ファイバーを敷き電話も使うため、既設の電話回線の基本料金(税込み1,785円)は不要となり、フレッツ光プレミアムの場合は、その光電話の基本料金(税込み525円)との差額分のコストが電話としては安くなります。

 そのため回線事業者選びは、光回線という電話もインターネットも含めて将来の自宅の通信回線のインフラを敷くという観点で、その回線の将来性や提供されるサービスの内容、利用を想定したTOTALコストを比べるべきででしょう。

 なお詳しくは、これから申し込もうとする方のために「FTTH・光通信回線の導入」というファイルで説明してますので、そちらを参考としてください。

 さて、電話での申し込みから1週間ぐらい経って、利用申し込み書の書面が届きました。
 申し込み書には、電話で話した内容が記載されていて、仕事が忙しい時期でもあったため記入する手間が省けて助かりましたが、実は、後述しますが申込者と契約者の違いが後でトラブルとなったため、この段階でしっかりと確認すれば良かったのでしょう。

 申し込んだ後は、プロバイダをどこにするか迷っていて、忙しい中でそのことばかり気にしていましたが、次に電話があったときにプロバイダは「nifty」にしてほしいと伝えました。このプロバイダ選びの件も、電話で慌てて申し込まない方が自由に選べたという面があります。

 その後、しばらくして工事日程の調整と工事関連の申し込み内容の確認の電話があり、工事日程が決まり、niftyからお申し込み内容のご連絡等が届き、工事日の少し前にNTTから「フレッツサービス お申し込み内容のご案内」が届きました。


1-2 プロバイダの選択

フレッツ光プレミアムは、NTT西日本のサービスメニューですが、NTTから取り次げるインターネットサービスプロバイダが限られるとのことです。

 ダイアルアップ接続の時代には、深夜のアクセスが集中する時間帯にプロバイダによっては混雑して接続できないこともあって、そのアクセスポイントの混雑度とトラフィックの増加に対応するためのバックボーンやアクセスポイントの増強などに力を入れているプロバイダが良いプロバイダでした。

 しかし短期的には、どこも午後10時以降つながらないことが珍しくはなかったため、Yahoo!BBを利用する前は、複数のプロバイダを利用していました。うちhi-hoについては気に入っていて、Yahoo!BBを導入した後、今でも個人メール用に会員として継続しています。

 よってhi-hoに戻せば、それで良いのですが、電話で勧誘を受けたときは、NTTが取り次げるプロバイダは、So-net、BIGLOBE、nifty、OCNなどであり、hi-hoは、NTT西日本のフレッツ光プレミアムの契約業者ではなく取り次げない、光回線はNTTに申し込み、プロバイダはhi-hoに直接申し込む必要があるとのことでした。

 現在はhi-hoも、NTT西日本からフレッツ光プレミアムの取次ぎができるようですが、当時は「hi-ho 光withフレッツキャンペーン」を行っていてhi-hoのサイトでPRしていても、またNTT西日本のサイトでは、取次ぎ可能なプロバイダとしてhi-hoが載っていても、プロバイダサービスプラン名のhi-hoの欄は、Bフレッツ・ファミリーコースとなっていました。

 フレッツでは、大手のプロバイダ以外でも数多くのプロバイダが利用できるため、NTTが取り次ぐのは限られたプロバイダとなることは理解できますが、Yahoo!BBでは、プロバイダ業務も直接行っており、あらためてフレッツはプロバイダが別である面倒さを感じました。

 NTTが取次ぐことができるフレッツ光プレミアムのプロバイダのリストを送ってもらい後で変更することとしましたが、hi-ho以外となると迷うこととなりました。

 一旦電話での申し込みは取り消して、利用料金的に最も有利なhi-hoのキャンペーンにあらためて申し込もうかとも思いましたが、プロバイダのサービス内容を調べてみると新しいプロバイダでも良いかと思い、niftyを選びました。hi-hoは今後も個人メール用に継続することとなります。

 nifty以外でも、ASAHIネット、So-netあたりも候補でしたが、どれかを選ばなければならないので、将来プロバイダを変えたくなれば、hi-hoも含めて検討するつもりです。

 プロバイダを選ぶために参考となる情報としては、NTTから送付された資料に、キャンペーンを含めた利用料金の比較表がありましたが、本来は料金以外のファクターも重要です。

 しかし、大手のプロバイダでは昔のように使えない時間帯がある心配はないとしても、バックボーン回線の増強計画や個人情報保護のための措置など詳しい情報は開示されていなく、調べることができるのは会員サービスの内容をチェックするぐらいでしょう。

 そして会員サービスは、私の場合はホームページ関連のサービスに少し関心がありますが、一般的にメールを利用する程度であれば、ウィルスチェックやメールアカウント数などメール関連サービスをチェックするぐらいであり、またプロバイダによってビギナー向け、ヘビーユーザー向けと少しコンセプトが違っても、結局利用料金が少しでも安い方が良いということになりそうです。


1-3 開通工事

10月12日に申し込み、工事日は11月18日となりました。
 工事日は仕事が休みの土曜日を選びましたが、11月15日以降であれば都合が良い日に可能であり、ほぼ1ヶ月で開通したことは順調なのでしょう。

 かつては、ヘビーユーザーにとってはブロードバンド回線の乗り換えは空白期間が生じることが心配でしたが、私の場合も、土日にこのホームページの更新管理をしており、その支障があっては困るのです。

 最近は当日中に開通するのは当然のことで心配要らないと聞いていましたが、そのとおりインターネットが利用できないのは当日の工事中の2時間程度であり、それも実質的には光ファイバーを引き込んで旧メタル回線を外し回線を切り替えるときのみであり、すぐに使えるようになります。

 光ファイバーの屋内への引き回しは、既設の電話配管を使うか、エアコンの室外機への配管の穴を使えば追加工事費用は発生しません。ただし電話配管がなければ壁の中に埋め込むことはできないため、屋内で追加工事をしても、室内にケーブルを這わせることになるのが難点です。

光ファイバーは、線の太さはモジュラーケーブルぐらいで、色は壁のクロスと同色にちかいアイボリーでした。

 そのため、エアコンの配管の穴から壁に垂らしても目立たないので、既設の電話配管は使わないで右の画像のようにエアコンの配管の穴を使うことにしました。

 光ファイバーは、機器を置く場所を少し変えても困らないように、余裕を持って長めにしてもらっていますが、細いけれども、直角に近く曲げると折れてしまうため針金の輪のように巻いています。

 この直角に曲げにくいことは、おそらく電話配管を使うよりエアコンの配管の穴を使った方が工事は容易であったでしょう。

 配線が終わったあと機器を接続し、工事業者が持参したノートパソコンで通信テストを行い開通を確認して終了です。

 この後、電話は使えるようになっていますが、パソコンのインターネットへの接続設定や無線LAN機器の設定は、自分で行う必要があり、その設定関係の説明は後述します。

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2 パソコンの設定・接続・通信速度の確認

2-1 FTTH端末の設定と確認

開通工事が終わった後、自分でインターネットに接続するためのパソコンやネットワーク機器の設定を行う必要があります。

 ネットワークの環境にもよりますが、この設定は簡単ではなく、率直な感想としては開通工事業者が帰った後で困る人も多いのではと感じます。ビギナーの方はプロバイダのサポートを受けないとインターネットに接続できない場合も多いでしょう。

 FTTH端末で開通が確認されていますから、後はその設定と、パソコンの設定、無線LANの設定という順に接続設定を行いますが、NTTとプロバイダからそれぞれ届いているマニュアルに従い、まず有線で接続することが無難です。

NTTから提供された機器は、回線終端装置(ONU)、加入者網終端装置(CTU)「100M」「S」、光電話VoIPアダプタ「AD100SE」と3台の機器があります。

 これらのネットワーク機器間は開通工事でケーブルが接続されており、自分で接続するのは、CTUと無線ブロードバンドルータを接続するだけです。

 なお機器に付属していたLANケーブルは、100BASE-TX(通信速度100Mbps対応)の長さ1mのケーブルです。

 通信機器4台は、隣に並べて置いているため、1mのケーブルでは長すぎて余った分を束ねても見栄えが悪いものです。

 パーツショップを回って短いケーブルを探しても、中々適当なケーブルが見つからないのですが、ギガビットLAN対応1000BASE-Tの細くて見栄えの良い1mのケーブルと長さ50cmのケーブルに交換して、少しはすっきりしました。

2-2 プロバイダとの接続設定

現在無線LANで3台のパソコンを使用していますが、取り敢えずメインのパソコンとCTUを有線LANケーブルで接続して、プロバイダとの接続設定を行なうことが無難であり、そうしています。
 フレッツの設定マニュアルとniftyのスタートアップガイドでは、接続設定は以下の手順が説明されています。

 1 スタートアップツールのインストール
 2 インターネット接続設定
 3 コミュニケーションツール(テレビ電話)のインストール
 4 セキュリティ対策ツールのインストール
 5 プロバイダのメールの設定

 これらの設定に必要なアプリケーションは、NTTから送付されたスタートアップCD-ROMに全て収録されていますが、うち、「3 コミュニケーションツールのインストール」以降は、慌てなくても良いし、それぞれの機能をすぐ使うつもりがなければ、後からインストール・設定すれば良いでしょう。

 スタートアップツールのインストールは、普通のアプリケーションのインストールと同じように、パソコン起動後にスタートアップCD-ROMを挿入すれば初期画面が表示され、以降はマニュアルどおりの手順で簡単にインストールできます。

 注意することは、インストールの前に、すべてのプログラムを終了しておくことと、セキュリティ対策ツールをインストールするのであれば、既存のセキュリティーソフトをアンインストールしておくことですが、これも他のセキュリティーソフトのインストールでも同じように必要な手順であり普通でしょう。

 ただし、このスタートアップツールは、WindowsXPのSP1以降とWindows2000のSP3が対象であり、XPや2000であればService Packを適用して対応可能ですが、Windows98、Me、Vistaでは使えません。一般的にルータなど通信機器自体はOSに依存しないため、このCTUのセットアップユーティリティがWindowsXP・2000版だけでなく、他のOSからでもセットアップできるツールをCD-ROMに収録して欲しいものです。

 Vistaへの対応は、NTT西日本のホームページでスタートアップツールのみ提供されていますが、FTTHを導入してまだインターネットに接続できてない状態では、サイトからダウンロードできないので、早く付属CD-ROMに収録しないと困るでしょう。

 続けて、インターネット接続設定に入りますが、この設定は「CTU設定の画面から行ないます。フレッツのお客様IDとアクセスパスワード、次の画面でniftyの接続ユーザー名と接続パスワードを入力するだけで、あとは「OK」を2回押し、画面を閉じて完了と、これも手動で設定する項目はなく簡単です。

 これでパソコン1台だけ有線でCTUに直接接続しているのであれば問題ないのでしょうが、複数台のパソコンを、それも無線接続であれば、CTU設定画面でルータ機能設定を確認しておかないと困る場合もあるでしょう。

 この後、家庭で複数台のパソコンがあって無線LANを使用している場合は、これでインターネット接続設定が完了ではなく、無線LANの設定が必要です。

2-3 無線ブロードバンドルータの設定変更

FTTH終端装置「CTU」は、ルータ機能付きのため、本来であれば無線ブロードバンドルータではなく、無線アクセスポイントで十分です。

 しかし、最近の無線ブロードバンドルータは、現在策定中の規格であるIEEE802.11n規格に準拠するFTTHでもボトルネックとならない高速通信可能な新製品が次々と発売されていますが、無線アクセスポイントの新製品は少なくて選びにくくなっています。

 そのため取り敢えず、現在使用中のIEEE802.11g/b 規格対応のコレガの無線ブロードバンドルータ「CG-WLBARGS」をそのまま使うこととしましたが、フレッツ光プレミアムで無線ブロードバンドルータを使う場合は、ルータ機能をOFFにして、ブリッジモードにして使う必要があります。

 このCG-WLBARGSでブリッジモードへの切り替えは、機器の底にある切り替えスィッチで可能ですが、ブリッジモードに切り替えた後は、無線セキュリティの設定の変更が困難となるため、まず先に正しく設定されているかどうか確認が必要です。

 これまで無線セキュリティの設定は、ESSIDを隠すステルスAPと特定のパソコン(無線アダプタ)だけに通信を制限するMACアドレスフィルタリング、暗号化のためのWEPキーを使用しています。

 新しく無線LANのセキュリティ設定をするときと同じように、無線ブロードバンドルータの設定画面に入って、ESSIDとWEPキーを控えて、ネットワーク上の3台のパソコンのMACアドレスフィルタリングの設定を確認して準備は完了です。

 ただしMACアドレスフィルタリングの設定は、ネットワークに新しいパソコンを追加したり、無線LANアダプタを買い替えたりすると再設定せざるを得なく、そのときには、無線ブロードバンドルータの設定を工場出荷時の状態に戻して設定画面に入ることになるため、ブリッジモードにして使うことは不便です。

 かつてIEEE802.11b 規格の無線アクセスポイントを使っていたときは、その設定のときには有線ケーブルを接続して設定画面に入りましたが、この無線ブロードバンドルータも有線ポートにパソコンを接続して設定画面に入り、設定画面上でブリッジモードに変更するほうが無難かもしれません。

2-4 有線と無線での通信速度の確認

フレッツ光プレミアムは、アクセスラインの最大通信速度は1Gbpsですが、最大32ユーザーで共有する「共有型」のFTTHサービスであり、32ユーザー全員に分岐されていれば、31Mbps程度の速度しか期待できません。

 しかし実際は、限度一杯32ユーザーに分岐していないようですが、その運用は公開されてなく、そのため新しくサービス提供エリアとなり利用者が少ないうちは速いとしても、そのうち利用者が増えて最悪31Mbps程度と遅くなる可能性もあると思っていた方が良いでしょう。

 また逆に、アクセスライン1Gbpsを、たまたま一人で利用している状態であったとしても、FTTH端末などの仕様が最大100Mbpsのスループットに制約されており、各家庭での通信速度は100Mbpsを超えることはできません。


 上の画像は、フレッツ速度測定サイトでの測定結果であり、右側が屋内配線を有線LANケーブルで接続したときの速度であり、左側が無線LANで接続した結果です。

 有線で77.46Mbpsに対して、無線で20.48Mbpsと、無線では有線の3分の1弱の速度となっており、屋内で無線LANを使えば、その無線通信がボトルネックとなっています。

 有線で計測した速度は、最大100Mbpsの規格のFTTHなのに遅いと思うところですが、フレッツ光プレミアムはアクセスラインは1Gbpsであっても、これを最大32ユーザーに分岐し利用する「共有型」であり、実効速度として77.46Mbpsは、まずまずの速度でしょう。

 フレッツ速度測定サイトで計測する速度は、NTT西日本の各府県のフレッツ網から自宅のパソコンまでの通信速度を計測しており、プロバイダのバックボーン回線を経由しないため、インターネット上のサーバーとパソコン間のファイルの転送速度を実測している一般の速度測定サイトよりは少し速い結果となります。

 しかしフレッツ速度測定サイトでも、現実にダウンロードしたデータ量および所要時間から通信速度を計算しており、いわゆる実効速度です。

 この実効速度が速い遅いという結果は、多くの要因が関連しており、本来であれば、NTT光収容局の設備と自宅のFTTH終端装置との間のリンク速度が解かると良いのですが、FTTH終端装置の設定画面ではリンク速度を調べることができません。

 このリンク速度は、「共有型」ですから何人のユーザーに分岐しているのかによって変わると思われますが、この「共有型」の仕組みを理解しないユーザーから苦情が出るおそれがあり、リンク速度情報を開示しないのでしょう。

 現実の実効速度は、このリンク速度をMAXとして、バックボーン回線の混雑の影響や屋内のネットワーク機器のスループットに制約を受けますが、有線LANで屋内にボトルネックが無い場合でも、TCP/IPプロトコルで送受信するためのパケット(分割されたデータのかたまり)にヘッダ(宛名など)情報を付加しなければならないことから、実データの転送量は少なくなります。

 その結果、例えリンク速度が100Mbpsで何も障害がない場合でも、速度測定サイトでの計測結果は、90Mbpsぐらいが最高、32ユーザーに分岐している場合は実効速度で20Mbps台になる可能性もあります。

 90Mbpsと20Mbps台では大きな差ですが、「共有型」である以上やむを得ないことです。
 また「共有型」では、たとえ今満足できる速度であっても、これから半年、一年、二年と経って利用者が増えることにより速度が遅くなる可能性があり、ユーザーとしては速度を定期的に計測して、不満であれば乗り換えるよりないのです。

 参考までに、屋内は有線LANでフレッツ以外の測定サイトで計測した下り速度は、RBB TODAYの通信速度測定サイトで41.8Mbps、SPEED TESTで66.4Mbps、BNRスピードテストで38.1Mbpsとかんばしい結果ではありません。

 フレッツ速度測定サイトとの差は、プロバイダniftyを経由していることが違いますが、それぞれの測定サイトのサーバーの問題か、niftyのバックボーンの混雑か、これから時間帯を変えたりして観察しないと解りません。

 宅内では、有線ではギガビットLANで接続でき、MTUやRWINの調整もフレッツ光に最適化して、時々計測し経過を見ていこうと思っています。

 当面は無線LANでの速度を速くしたいものです。
 現在使用しているCoregaの無線ブロードバンドルータ「CG-WLBARGS」は、最大リンク速度54Mbps(理論値)のIEEE802.11g/b 規格対応でSuperGに対応しています。

 無線LANでは、暗号化キーの付与などセキュリティ面での配慮が必要なため、さらに実データの転送量が少なくなり、加えて電波強度に依存することから、その実効速度は規格上の最大通信速度の半分も出ないことが多いものです。

 パソコンは3台あり、それぞれ通信距離や障害物の状況により電波強度は若干異なりますが、うち2台のパソコンはSuperG対応の無線LAN USBアダプタを取り付けており、SuperG対応機器間では条件が良ければ30Mbps程度の速度は出ると思っていましたが、結果は少し遅いという感じです。

 無線LAN機器を買い換えるとすると、理論上の最大通信速度108Mbpsの「MIMO」搭載機か、その改良版で高速化した新しいIEEE802.11n規格に準拠する機器であり、無線LANがボトルネックとならないためには、有線で計った77.46Mbpsを超える実効速度を確保できそうなIEEE802.11n規格に準拠する機器が良いでしょう。

 ただし現在はIEEE802.11n規格はドラフト(草案)の段階であり、公式に承認されていないため将来無線LANアダプタを追加するときに互換性が心配なこと、無線ブロードバンドルータはあっても、無線アクセスポイントは発売されていないこと、デスクトップパソコン用の無線LANアダプタが少ないこと、何より価格がまだ高いことから、買い換えるには時期が早いでしょう。

 2007年1月30日に、Windows Vistaが発売されました。
 かつてWindows XPのSP2を適用したときに、IEEE802.11b規格の無線LAN USBアダプタがSP2に対応してないため使えなくなり、Windows VistaでもIEEE802.11g規格の無線LAN USBアダプタのうち一つはメーカーサイトで対応不可となっています。

 このようにパソコンに取り付ける無線LANアダプタは、OSを替えると使えないリスクがあり、メーカーでVistaでの動作確認がされ、Vista用のデバイスドライバやユーティリティソフトが提供されてから、つまりVistaの発売後、半年ぐらい待って、無線LAN機器を買い替えようかと思っています。

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(2007年 2月18日 当初執筆)

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