1-1 マウスの使い方
(1) クリック (左クリックのこと)
(2) 右クリック
(3) ダブルクリック
(4) ドラッグアンドドロップ
(5) スクロールの方法 (画面表示の移動)
1-2 キーボードの使い方
(1) キーの種類と文字入力での主な使い方
(2) 文字の変換の仕方
2 パソコン入門基礎用語
2-1 パソコン必須用語
(1) パソコン全般の必須用語
(2) Windowsパソコンの必須用語
2-2 同じ意味を表す基礎用語
(1) パソコン全般に係る基礎用語
(2) Windows関係基礎用語
(3) インターネット関係基礎用語
(4) ソフトウェア関係基礎用語
(5) ハードウェア関係基礎用語
1 パソコンの基本的な操作方法
1-1 マウスの使い方
マウスは、Windowsパソコンのメインの入力装置であり、マウスを前後左右、自由に滑らすことにより画面上でカーソルの移動を行うことと、クリックすることでいろいろな操作を行うことができます。
試しにマウスを自由に滑らせてみてください。モニタ画面上で何か動いているのが見えますね。この動いているものがカーソル(=マウスポインタ)です。なおカーソルは画面の端まで行けば、それ以上は動けないので戻す必要があります。
カーソルを画面上のアイコンやボタンなどのオブジェクトの上に持っていき、その位置でクリックすることが、マウスの基本操作であり、クリックの種類とクリックによる操作結果を以下で説明します。
(1) クリック (左クリックのこと)
マウスの左ボタンを1回押すことです。
基本的には、クリックの意味は「選択」することです。
アイコン上でクリックすると色が紫色に変わり、そのアイコンが選択されます。
しかし、何度もクリックするのは面倒なため、1クリックで特定の操作ができるようになっている場合も多いのです。
この場合、画面左下「スタート」ボタンのように、押しボタンのような形状をしていたり、カーソルを当てると、押しボタンのような形に変わる場合が多いのです。
(1クリックの特定操作例)
Windowsのメニューバー上では、プルダウンメニューが表示されます。
Windowsのタスクバー上アイコンでは、初期画面の表示やメニューが表示されます。
Windowsのツールバー上では、そのツール操作が実行されます。
インターネットエクスプローラのリンクでは、リンク先に移動します。
一般アプリケーションでも、押しボタンは多用されています。
(2) 右クリック
マウスの右ボタンを1回押すことです。
右クリックするとプルダウンメニューが表示され、次の作業を選択できます。
本来は、マウス操作は右クリックが基本です。
右クリックで表示されたメニューにより、次に何が可能か、何をするのか決めて次の
ステップに進むのが確実だからです。
右クリックに慣れることは上達のために良いと思います。
なおメニュー中に、太字で強調された項目がありますが、ダブルクリックした場合に行われる操作が太字の操作です。
例えば「開く」が太字であれば、ダブルクリックしたときに「開く」という操作をします。
「開く」はファイルを開く、アプリケーションの実行画面を表示する等多用されてます。
メニューの中で、他によく使われる操作は、「切り取り」、「コピー」、「削除」、「名前の変更」、「プロパティ」であり、基本的には、アプリケーションも含めてそのファイルの管理に関する操作となります。
(3) ダブルクリック
マウスの左ボタンを続けて2回押すことです。
ダブルクリックでの操作は、右クリックしたときのメニューの太字の操作と同じです。
(4) ドラッグアンドドロップ
ドラッグは、マウスの左ボタンまたは右ボタンを押したまま移動することです。
ドロップは、ドラッグの解除、つまりボタンを離すことです。
ドラッグアンドドロップは、ファイルのコピーまたは移動の手段として多用されます。
ファイルのコピーは、コピーするファイルを右クリックし、メニューの「コピー」を選択し、コピー先のフォルダを開き、空欄で右クリックし「貼り付け」をクリックしてできますが、ドラッグアンドドロップの方が簡単であり、右クリックのドラッグアンドドロップを使うことに慣れると良いでしょう。
(5) スクロールの方法(画面表示の移動)
ファイルを開くと、通常はウィンドウの中に表示されます。
ウィンドウのサイズは画面いっぱいまで大きくすることができます。、
それでも画面に納まらない大きなファイルを見るためにはスクロールが必要です。
スクロール、つまりウィンドウに表示する部分を動かす方法はいろいろあります。
文書など縦に長いファイルを開くと、自動的に右端に縦スクロールバーが表れます。
・ スクロールバーのつまみにマウスカーソルを当て、クリックして上下に動かします。
・ スクロールバーの上下にある▲、▼をマウスでクリックします。
・ マウスに付いているホイールを回します。
・ キーボードの矢印キー(↓・↑)を押します。
同様に、横スクロール、つまりウィンドウの表示を横に動かすことができます。
<Windows98>
1-2 キーボードの使い方
キーボードでは、文字や数字を入力するときに使います。
日本語キーボードで、Microsoftの日本語入力システム(IME)が使われていることを前提に、基礎的なローマ字入力の方法を説明します。
<WindowsXP>
キーボードの設定は、タスクバー上のIMEアイコンをクリックして行います。
IMEアイコンを左クリックすると、「ひらがな」、「全角カタカナ」、「全角英数」、「半角カタカナ」、「半角英数」、「直接入力」と選択できますが、通常は「ひらがな」モードで使います。
WindowsXPの場合は、言語バーで変更できます。
なお、インターネット上の会員サイトなどで、ユーザーIDやパスワードを入力するときは、「半角英数」(または「直接入力」)が指定されている場合があり注意が必要です。またファイルの名前も、半角英数を使ったほうが良い場合があります。
IMEアイコンを右クリックし「プロパティ」を選択すると、IMEの設定を変更できます。
WindowsXPの場合は、言語バーの「ツール」ボタンをクリックし、「プロパティ」を選択します。
誰かがパソコンを使用して、「ローマ字入力」が「かな入力」に変わってしまったというような場合に、中段の入力設定の欄で「ローマ字入力」と「かな入力」の変更ができます。
なお最下段に「標準に戻す」というボタンがあり、どうもおかしいというときは、標準の設定に戻せます。
(1) キーの種類と文字入力での主な使い方
[Enter]キー
文字、数字、記号を入力(確定)するときに使います。
改行するときに使います。
[Delrte]キー 文字、数字、記号を削除するときに使います。
(点滅カーソルの後の文字、数字を削除)
[BackSpace]キー 今入力した文字、数字を消去します。
(点滅カーソルの前の文字、数字を削除)
[スペース]キー 何も書いてないキーで空欄を入力します。
(漢字への変換にも使えます。)
[矢印]←↑↓→キー カーソルの移動に使用します。
[Tab]キー ある一定間隔までカーソルを移動するときに使います。
[Esc]キー(エスケープキー) 操作を中止するときに使います。
(確定前の入力文字を一括消去します。)
[F1]〜[F12]キー(ファンクションキー) アプリケーションの設定による操作を行います。
[CapsLock]キー 英字入力に切替えます。
(ONのときキーボード上のランプが点灯し英字入力となります。)
[NumLock]キー キーボード右側の数字専用キーの使用を切替えます。
(ONのときキーボード上のランプが点灯し数字キーが使えます。)
<他のキーと同時に押すキー>
[Shift]キー キーに複数の文字、数字、記号がある場合に選ぶために使います。
(例えば、Shiftキーを押して1と!が表示されているキーを押すと、上段
の!が入力されます。)
[Alt]キー(オルトキー) 半角/全角キーと同時に押し、日本語入力の使用を切替えます。
(2) 文字の変換の仕方
[変換]キー・[スペース]キー ひらがなを漢字に変換します。
入力文字に対応したカタカナ、記号にも変換できます。
例えば、「から」と入力し、[変換]キーを押すと「〜」も選択できます。
(注意) 日本語に変換できないときは、[CapsLock]キーがONになってないか
キーボード上のランプを確認してください。
<英語、カタカナを多用する場合のアドバイス>
私のホームページは、パソコン活用のためのホームページで、英語やカタカナ表記が多いため変換が大変です。通常は日本語のローマ字入力のままにしておき、英語やカタカナを入力する場合は、ファンクションキーで変換しており、便利ですので紹介します。
[F7]キー ひらがな→ヒラガナ と全角カタカナに変換されます。
[F8]キー ひらがな→ヒラガナ と半角カタカナに変換されます。
[F9]キー ひらがな→hiragana と全角英数に変換されます。
[F9]キーを再度押すと、HIRAGANAと大文字に、
[F9]キーを再々度押すと、Hiraganaと頭文字のみ大文字になります。
[F10]キー ひらがな→hiragana と半角英数に変換されます。
[F9]キーを再度押すと、HIRAGANAと大文字に、
[F9]キーを再々度押すと、Hiraganaと頭文字のみ大文字になります。
キーボードを使うためには、ある程度キーの位置を覚える、つまり少しばかりキーボードを使い慣れる必要があります。
そためには、「パソコンWAKABA」の「秋田弁タイピング」で、タイピングの練習をしてみましょう。
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2 パソコン入門基礎用語
2-1 パソコン必須用語
パソコン雑誌なども、ビギナー向けのものやマニアックのものなど多くの種類があります。
大きく分けるとパソコン全般の入門雑誌、Windows系のソフトウェア雑誌、ハードウェア系の購入情報誌、パソコン自作向けの雑誌、ネットワーク系の雑誌、インターネット利用の参考雑誌などに分かれます。
まず、入門雑誌を読むためにも知っていないと困るであろうパソコン全般およびWindows系の基礎用語について簡単に説明します。
(1) パソコン全般の必須用語
ハードウェア・ソフトウェア
「ハードウェア」は具体的に形のある機器で、「ソフトウェア」は形の無いコンピュータが理解できる手順、命令という概念ですが、通常ハードウェアと言うときは、パソコン本体と周辺機器などの機器の総称であり、ソフトウェアと言うときは、WindowsなどOS、ドライバ、アプリケーションなど全てのプログラムを指しています。
またネットワーク関係でも、もちろんLAN関連機器やケーブルはハードウェアですし、これを操作するために必要なファームウェアやアプリケーションはソフトウェアです。
実は、Windows前の国産パソコンでは、そのパソコン専用のOSが使われていたという歴史があり、ハードウェアはOSと不可分であり、OSを含めてハードウェアという意識にありました。
また、今でもBIOSやファームウェアは、ハードウェアに極めて近いソフトウェアで、ハードウェアと不可分で専用のものしか使えないのです。
しかし、BIOSやファームウェアでも、そのハードウェア専用のものであっても、新しいバージョンのものに置き換えることも通常可能であり、やはり物は物、ソフトはソフトと考えれば良いのです。
Windowsがインストールされているメーカー製パソコンでは、そのWindowsはライセンス上そのパソコンでしか使えないのですが、かと言って、別のWindowsを購入してインストールすることは、もちろん自由です。
そして、いざパソコンが動かないというときは圧倒的にソフトウェアのトラブルが多く、ハードウェアが物理的に故障しない限りは、ソフトウェアを修復したり、置き換えてパソコンを使い続けることができるのです。
システム・OS・BIOS
「システム」と言うと、コンピュータシステムとかシステム構成など、ハードウェア、周辺機器、OSなどパソコン全体の構成を表すことが多く、さらにネットワークシステムというようにLANまで拡げて用いることもあります。
一方、システムフォルダとかシステムファイルというように、オペレーションシステムのシステムを意味している場合があります。
「OS」は、オペレーションシステムの略であり、入出力機能やディスクやメモリの管理などの基本的な機能を提供しており、コンピュータシステム全体を管理する基本ソフトウェアです。 WindowsシリーズはMicrosoftが開発したOSです。
また「BIOS」は、Basic
Input Output
Systemの略であり、オペレーションシステムが組み込まれてない状態でも、データの入出力を制御、管理する基本入出力プログラムなど、パソコンを動かすために必要な基本的なプログラムを集めたものです。
セットアップ・インストール・起動
パソコンには、あらかじめBIOSが組み込まれてますが、OSは購入した時点で既にインストールされているものと自分でインストールするものとあります。
「インストール」とは、CD-ROMなどのメディアから、パソコンのハードディスクに、OSであるWindows、ドライバ、アプリケーションなどソフトウェアをコピーして、そのソフトを使えるように設定することです。
パソコンを購入して、OSをインストールしたり初期設定をして、パソコンを使えるようにすることを「セットアップ」と言いますが、単にOSをインストールするだけでもセットアップと呼びますし、設定をするだけでもセットアップ、ドライバやアプリケーションを単体でインストールするだけでもセットアップと呼ぶことがあります。
つまりインストールとセットアップは、セットアップの方が意味が広いのですが、通常は、ほぼ同じ意味で使われることが多いのです。
「起動」とは、パソコンの電源を入れてBIOSが立ち上がり、その後Windowsが操作可能になる一連の処理を言いますが、BIOSが立ち上がることも起動ですし、Windowsが立ち上がることも起動で、いずれもBoot(ブート)とも言います。
さらに、アプリケーションが使える状態になることも起動と呼ぶこともあり、要するにパソコン内(主にハードディスク)にインストールされているソフトウェアを呼び出して動く状態にすることです。
ネットワーク・インターネット
「ネットワーク」とは、パソコン単体ではなく、複数のパソコンを含むコンピュータ間でデータの送受信を行い、お互いに利用できる状態になっていることをさしており、中でも企業や学校、さらに最近では家庭内で2台以上のパソコンを接続することも多く、こうした限定された範囲のネットワークはLAN(Local
Area Network)と呼びます。
LANは限定された範囲のネットワークであるのに対して、反対に、公衆回線を利用して外に開かれたネットワークをWAN(Wide
Area Nework)と呼び、「インターネット(Internet)」は、世界中に散在するネットワーク(LANやWAN)を専用線によって接続した巨大なコンピュータネットワークのことです。
つまりインターネットは、世界中のコンピュータを相互接続したネットワークであるため、ネットワークのネットワークとも呼ばれるのです。
(2) Windows関係基礎用語
ファイル・フォルダ
Windowsは、プログラムやデータなど全ての情報を「ファイル」単位で管理しています。
ファイルは大きく分けると、プログラムファイルと、ユーザーがワードやエクセルなどアプリケーションで作成したデータファイルとに分かれますが、Windowsは、ファイル名の後につける「拡張子」によって、ファイルの種類を識別することができます。
例えば、拡張子が「.exe」であればプログラムであり、「.txt」ならテキスト文書ファイル、「.xls」ならエクセルで作成したファイルです。
Windowsは、「.xls」という拡張子のファイルはエクセルのデータファイルであると知っているので、この「.xls」をダブルクリックすると、エクセルが自動的に起動し、エクセル上でこのファイルを表示します。
このことは、「アプリケーションとファイルの関連付け」がされているファイルであるからできるのですが、インストールされていないアプリケーションのファイルは関連付けされてないため開くことができないのです。例えば、一太郎がインストールされてないパソコンでは、一太郎のファイルが開けないのです。
「フォルダ」は、ファイルを納めておくものです。フォルダがないと膨大なファイルを見つけることが大変であり、書類を机の引き出しの中に、バラバラに入れるのでなく、バインダーで整理してしまっておくイメージと同じです。
フォルダの中に、フォルダを作成、さらにフォルダを作成して整理することはよくあることです。これは階層化しているのであり、フォルダの中のフォルダは、並列に置かれたフォルダと違い、もう一つ深い別の階層にあるのです。
アイコン・ショ−トカット
「アイコン(icon)」は、Windowsの画面上にある小さな絵(マーク)のことを指します。
例えば、マイコンピュータのアイコンをよく見るとパソコンの絵ですし、フォルダのアイコンを見るとフォルダの形をしています。このように似た絵や画像を使うことで、一目でその機能を解るようにすることが、WindowsのGUI(Graphical User Interface)環境の利点であり、アイコンの役割は、実物のミニチュアをグラフィカル(絵やイラスト画像)に表現することです。
このアイコンは、マウスでクリックして様々な操作をするもので、「1-1
マウスの使い方」で操作方法を説明してますので参考にしてください。
アイコンと同じように小さな絵(マーク)であって、絵の左下に小さな矢印が付いているものを、ショートカットアイコン、略して「ショートカット」と呼びます。
アイコンとショートカットは何が違うの?と不思議に思われるかもしれませんが、実はショートカットは影武者のようなもので、本体はそこにはないのです。つまりショートカットは実体の無いアイコンで、あたかも参照先のアプリケーションなどの本体があるように扱うことができるものです。
通常、アプリケーションやデータなどのファイルは、フォルダに納められていて、いくつかの階層の先のフォルダの中にあります。
一般的にアプリケーションをインストールすると、Cドライブの「Program
Files」というフォルダの中に、そのアプリケーションの専用フォルダを作成して、その中に実行プログラムなど必要なファイルが納められることが多いのです。
例えば、多くのパソコンにインストールされているPDFファイルの閲覧ソフトであるアクロバットリーダは、「Program
Files」というフォルダの中に、「Adobe」というフォルダがあり、さらにその中に「Acrobatx.x」というフォルダ、さらにその中に「Reader」というフォルダがあって、その中にようやく「AcroRD32.exe」という実行アプリケーションがあるのです。
このAcroRD32.exeのアイコンをWクリックするとアクロバットリーダが立ち上がるのですが、このショートカットをWindowsのデスクトップに作成しておけば、このショートカットをWクリックすれば立ち上がるようになるのです。
つまり何度もフォルダを開いて階層をたどっていく必要がなく、まさに近道ができる便利なものがショートカットです。
デスクトップ・ウィンドウ・タイトルバー
ハードゥエアの用語として、デスクトップというと机上に設置するデスクトップ型パソコンのことを指しますが、Windowsでは、「デスクトップ」は、ウィンドウズを起動させたときに最初に表示される画面のことです。
このWindowsデスクトップ、つまり机の上で様々な作業をするのですが、アプリケーションを実行すると、このデスクトップ画面に、独立した小さな画面である「ウィンドウ」を用意して、その中でアプリケーションにより画像や文書などを表示します。まさにウィンドウは、窓があるようなイメージのものです。
つまり一般的には、Windowsではウィンドウ表示ですが、3DゲームやDVD再生では、ウィンドウがなく画面いっぱいに表示することもでき、これは全画面表示と言います。
ウインドウの最上部に、色が付いていて、アプリケーション名やファイル名が表示されている「タイトルバー」があり、ウインドウの移動やサイズの変更や消去などのウインドウ操作ができます。
ウインドウの表示位置が悪いときは、このタイトルバーをクリックしたまま動かせば、適当な位置にウインドウを移動させることができます。
ウィンドウのサイズを変更したいときは、ウィンドウの右端や下端にカーソルを当てると、⇔が表示されるのでクリックしたまま動かして、大きくしたり小さくしたりできます。
タイトルバーの右端に、四角い3つのボタンが並んでいます。
一番右のXマークの「閉じるボタン」は、ウインドウの消去、つまりクリックするとアプリケーションが終了します。
その左隣の「最大化ボタン」は、クリックすると画面いっぱいまでウィンドウが広がります。なお、ウインドウ枠は残るため全画面表示のモードではありません。
さらに左隣の「最小化ボタン」は、ウィンドウをタスクバーにしまうもので、他のアプリケーションを実行するときに一旦邪魔になるときにクリックします。なお復帰は、タスクバー上のこのアプリケーション名のボタンをクリックすれば画面上に戻ります。
メニューバー・ツールバー・タスクバー
タイトルバーの下の「メニューバー」は、[ファイル]、[編集]、[表示]などのメニューがあり、Windowsファイル共通の操作ができるものです。
メニューバーの下の「ツールバー」は、頻繁に利用する機能を並べたメニューであり、アプリケーション毎に表示されるツールが異なります。
「タスクバー」は、標準では画面の最下段にある[スタート]ボタンを含む帯状のバーです。
これはウィンドウズを起動し、デスクトップ画面が最初に表示されたときからあり、全画面表示のアプリケーションを実行するか、自分でしまわない限りは、常にデスクトップにあります。
タスクとは、自動的に起動するものも含めて、プログラムの実行などパソコンが処理する作業のことで、タスクバーはこの管理をするものです。
ホップアップメニュー・ダイアログボックス
Windowsでは、通常のウィンドウとは別の形をした小さな操作画面が表示されることがあります。何かメニューを選択するために表示されるものは「ホップアップメニュー」で、それより少し大きなボックスで「ダイアログボックス」と呼ぶものが用意されています。
ホップアップメニューは、ショトカットメニューとも呼ばれ、マウスを右クリックして表示されるプルダウンメニューもホップアップメニューの一種です。いずれもメニューが表示され、そのメニューから次の処理を選択するものです。
ダイアログボックスの「dialog」は「対話」という意味であり、主に情報を表示したり、各種設定を行うときに使われます。例えば、ファイルを保存するとき、印刷をするとき、フロッピーディスクをフォーマットするときなどに表示されます。
なお、ファイルを右クリックして、プルダウンメニューの最下段のプロパティをクリックして表示されるものは、情報の表示が主であり「プロパティーシート」と呼んでます。かつてはダイアログボックスは設定のため、プロパティーシートは情報表示のためというイメージでしたが、Windowsも新しくなるほど区別をつける必要がなくなってきているように思います。
対話という点では、Windowsのヘルプの中に「トラブルシューティング」というツールがあり、トラブルシューティングは、用意された質問に回答するかたちでトラブルを解決する手段であり、これもWindowsのバージョンが新しくなるほど強化されてきています。
2-2 同じ意味を表す基礎用語
同じものでも前から見たときと横から見たときは違うものに見えます。
つまり同じものを表すのに違う言葉があり、正確には意味が違う言葉でも、同じことを指していることがあります。特にハードウェア系とソフトウェア系で別の言葉を使用していることも多いと思います。
パソコン基礎用語で、ほぼ同じ意味の用語と、同じことや同じ物を指す用語を整理しましたので参考にしてください。もちろんニュアンスが異なり、別の意味で用いられることもあり、正確に理解したい場合は用語辞典で調べてください。
以下の説明で、「≒」は、ほぼ同じ意味で使われる用語、「>」は、広い範疇の意味で使われることがあるものの同じことや同じ物を指すことがある用語「⇔」は対となる反意語として並べています。
(1) パソコン全般に係る基礎用語
デスクトップパソコン > クライアントパソコン ≒ クライアント
システム > OS = オペレーテイングシステム > Windows
初期設定 ≒ デフォルト = Default ⇔ カスタマイズ
設定 ≒ セットアップ = Setup ≒ インストール = Install
デバイス ≒ パーツ < ハードゥエア = ハード
アップデート = Update ≒ 更新 < 大幅更新(有料) = アップグレード
プロトコル = Protocol = 規約 = 手順の取り決め ≒ 手順
ドライブ ≒ 記憶メディア > HDD = ハードディスク
バージョン ≒ リビジョン(マザーボードのマイナーバージョン番号)
(2) Windowsパソコンの必須用語
アプリケーション = アプリ < プログラム ≒ ソフトウェア
スクロール = 巻く = 表示の移動 > スクロールバー
ドライバ
≒ デバイスドライバ > ディスプレイドライバ
フォント = 文字のデザイン ≒ 文字・記号 > 日本語フォント
フォルダ ≒ ディレクトリ > ルートディレクトリ
プロパティ = property = 属性
ポインタ = マウスポインタ = マウスカーソル = カーソル
ホップアップメニュー ≒ ショートカットメニュー ≒ プルダウンメニュー
リカバリーディスク = セットアップディスク < バックアップディスク
リソース = 資源 > システムリソース
(3) インターネット関係基礎用語
ネットワーク > LAN ⇔ WAN ≒ インターネット
プラウザ = ウェブプラウザ > IE = インターネットエクスプローラ
プロバイダ = ISP = インターネットサービスプロバイダ
ホームページ ≒ ウェブページ < ウェブ ≒ インターネット
IPアドレス ≒ 識別番号 > グローバルアドレス ⇔ プライベートアドレス
お気に入り = ブックマーク = bookmark
ダウンロード ⇔ アップロード < ファイル転送
ストリーミング = 音声や動画のリアルタイム再生
ブロードバンド > ADSL・FTTH・CATV等
(4) ソフトウェア関係基礎用語
ソフトウェア = プログラム > アプリケーション = アプリ
バンドルソフト = 付属ソフト
オンラインソフト > フリーソフト = 無料ソフト
オンラインソフト > シェアウエア ≒ 低料金ソフト
ユーティリティソフト ≒ ツール > システムツール
全画面表示 ⇔ ウィンドウ表示
(5) ハードウェア関係基礎用語
CPU = プロセッサ = 中央演算処理装置
FSB ≒ ベースクロック = 外部クロック ⇔ 内部クロック = CPUクロック
メモリー ≒ RAM > DDR-SDRAM > DDR400 = PC3200メモリー
ビデオカード = グラフィックカード > ビデオチップ = グラフィックチップ
ハードディスク = ハードディスクドライブ = HDD
フロッピーデイスク < フロッピー > フロッピーディスクドライブ = FDD
リムーバブルディスク
≒ 記録メディア > フロッピーディスク・MO・CD-ROM等
マザーボード = M/B = メインボード
モニタ = ディスプレイ > CRT・液晶ディスプレイ
インターフェース = 接続規格 ≒ 仲立ち
プラグ ≒ コネクタ ≒ ポート ≒ スロット
LANケーブル = Ethernetケーブル > UDPケーブル > カテゴリー5 = 100BASE-TX
モジュラージャック = MJ ≒ モジュラーローゼット